5月 18日(日) 川口リリア・メインホール (17:00開演)   座席 1階19列11番


 待ちに待った2008年コンサートツアー“Swing Heart”のスタートである。14時過ぎにいそいそと家を出た。今年は真梨子さんがレコードデビューして35年、その記念コンサートとなっている。

 川口には15時過ぎに到着し、今年もまずは会場でコンサートポスターを確認した。リリアを出たところで偶然に英さんと向かい合い、fujikoさんからご連絡を頂いていた「New Can Magazine」を手に入れるため反対側の駅前にあるデパートに行った。品切れの店もあるように聞いていたが、ここの山野楽器にはまだまだたくさんあった。

 開演前にざっと40名の皆さんと再会の挨拶を交わし、CD、DVD売り場で“優美彩唱”のDVDと特典のクリアファイルを手に入れ、グッズ売り場では取り敢えずSwing Heartの「ネックピース」「ストラップ」に黒い「扇子」を購入した。両売り場とも大変な盛況で、容易には購入できない状況であった。

 かなり後方の座席に着くと真っ黒なステージにピアノとキーボードだけが置いてあった。宮原さんの席であることははっきりしている。12分遅れて開演し、1曲目♪流れる… のワンコーラスを歌い終わったところでステージの後ろ半分を隠していた幕が上がる。2メートル程高くなった壇上にヘンリーバンドが横1列に整列して演奏していた。
 左から、藤井さん、治郎さん、マロさん、山下さん、小松崎さん、ヘンリーさん、万照さんの順である。全員、やはり黒の衣裳を纏い、その後ろはブルーの照明に映えるカーテンとなっていた。真梨子さんの衣裳はこれまでならアンコールで着るような銀色のロングドレスであった。腰の後ろにグレーのフワフワした感じの飾りが付いている。
 2曲終え、「ようこそ“リハーサル”においでくださいました。」と毎回川口での第一声。ここですでに真梨子さんの元気さを確認出来て、まずは一安心。
 真梨子さん、「私を初めて見る方…(?)。」(会場後方を中心に拍手)
 「35年やっているのに、本当に!?」「本当に?」「本当?」と。

 ステージに出て来るときに落としたというイヤリングを可愛い仕草で拾い、「(35年の)思い出を含めた曲を」とメドレーで7曲披露されたのだが、私も生で聴くのは初めてかな?と思う曲もあり、大好きな♪デイブレイク が聴けたのには大感激であった。一方、NEWアルバムから披露されたのは僅か2曲で、35周年の集大成的な選曲となっているコンサートである。
 ここで紹介されたヘンリーさん。「(高いところから)失礼かと思うけど、快感です。」
 「35年は長かった。」と感慨深げなヘンリーさんに、「た?」「もう終わりみたいじゃない。」と切り返す真梨子さん。いえいえ、「まだこれから35年やります。」と、そこは真梨子さんの突っ込みに慣れたヘンリーさんであった。

 このあとニューヨークの話があり、そのイメージで…と、♪迷い鳩のように ♪My Heart New York City の2曲が披露された。途中、ヘンリーバンドの並ぶ段が下がり、大きくなったバックスクリーンにはニューヨークの映像が映し出されるのであった。そしてヘンリーバンド・プレイへ。
 まずはヘンリーさんのフルート・ソロ。大変興味深い演奏であった。小松崎さんと万照さんのコミカルな、そして全員での演奏へと続くが、キーの違う棒での叩きあいとなる。最後にはマロさんが客席に降り立ち、何とTシャツを丸めた「弾」を大きな銃で2階目がけて打ち放つのである。

 さて、後半のステージは丁度キャバレーのショータイムの雰囲気のセット、そして黒の可愛らしいミニドレスの真梨子さんである。
 ここでも古い曲から「cinema」まで、35年を意識した8曲が一気に歌われた。なんとも懐かしいカバー曲も聴き逃せない
 スタンディング曲は♪オレンジ ♪真っ白いシャツ が続き、2階(3階?)まで会場総立ちとなったのである。アンコールでの♪グランパ は勿論、終演のスタンディング・オベーションも最高の雰囲気で行われた。
 さすがは毎年初日を迎える川口である。

 阿久悠さんの遺作となった曲♪目を見て語れ恋人たちよ の歌唱が真梨子さんに依頼されたというお話があり披露された。これまでのコンサートに比べ、数多い曲を歌われた真梨子さん。2時間15分のコンサートは昨年より更に輝いていたのである。


 終演後のオフ会には26名の皆さんが集い、2時間半近く楽しい話題で盛り上がった。






35th anniversary
Mariko Takahashi with Henry Band

CONCERT TOUR Vol.32 2008