10月 31日(金) カーネギーホール (20:00開演)   座席 1階F(6)列04番


 1930分、開場時刻にカーネギーホールに行った。滞在したパークセントラルホテル前の7th Ave./56th St.交差点のはす向かいにカーネーギーホールがあるが、入口は57th St.に面している。既に長い列が出来ていたが、直に入場すると写真や最近のコンサートホールで見慣れている馬蹄形のホールである。ただ、ホールは白を基調としているがあちこちに金色のエッジや装飾があり、いやでも重厚感を感じ緊張が走る。
日本でのコンサート会場のようにカメラチェック等は無く、ストロボを光らせて写真を撮っている人がいても注意される様子はない。丁度ディナーショーの開演前の感じである。

 このコンサートは、基本的には「Swing Heart」なのだがポスターにタイトルはない。ステージには下がり物が無く楽器とマイク、ストリングスの椅子と譜面台が置かれているだけであった。
 ニューヨーク・オールスター・ストリングスの奏者が左右の大きなドアから現れステージ後方を埋める。ヘンリーバンド・メンバーが現れる。さてどんなコンサートになるのか…緊張の一瞬である。

 2007分開演。ストリングスの演奏の中、真梨子さんが下手から笑顔で登場した。真梨子さんは淡い緑が入っているかな?水色かな?という白っぽい超ロングドレスを着られている。完全に肩を出したドレスであるが下に黒のタンクトップ、腕には黒のアームウォーマーを着られている。上半身は横にラインが入るように絞った感じで、スカート部分は大きいプリーツ風に折り返しがあり裾の後ろ部分は完全に引きずっていた。そうそう、前にはスリットがあり真梨子さんのスネが見え隠れしていた。

 スタートは意表を突いて♪彼女 であった。♪遥かな人へ を歌われ『皆さん、どちらから?』にここでも「静岡から」、「大分から」と声が掛かり真梨子さんもホッとひと息ついたような。
 続くメドレーは「♪ジョニィへの伝言、♪五番街のマリーへ、♪ハート&ハード、♪はがゆい唇、♪桃色吐息」と今ツアー『 Swing Heart 』と同じラインアップであった。
 ヘンリーバンドのアンサンブル隊がステージに並び、♪Unforgettable ♪smile そして♪not so bad の3曲。♪not so bad では立つことが事前に打ち合わせ済みなのだが、曲順も分からずなのでさすがに一瞬立ち遅れた。恐らく日本からのツアー客だけであろうと思われる、前から10列ほどが「総立ち」となった。
 いつものようにスタンディングについてお話され、それが後半へと繋がるのであるが、この後、♪迷い鳩のように ♪My Heart New York City で前半終了、ストリングスの演奏で後半へと続くのである。

 後半の真梨子さんは一転、黒のミニドレスで登場。肩は細いストラップだけで、上半身には模様が施されスカート部分は細かいプリーツ状となっている。
 ♪ヒ・ラ・ヒ・ラ淫ら、♪多重人格、♪星の流れに、♪万華鏡〜without you、♪オレンヂ、♪真っ白いシャツ、♪ごめんね、♪for you …、と一気に歌われた。ツアー・コンサートとの違いは、あのキャバレー風の幕が無いことと♪ごめんね が入って♪ワンダフルナイト が無くなったということになる。ここでのスタンディング2曲も日本からの方だけだったかな?

 そして盛大なアンコールの手拍子の中、真紅と言っても良い赤のロングドレスで真梨子さんが登場すると会場にざわめきが起こるのであった。タイトなドレスであるが、膝下はモワモワと広がりをみせている。そして腰の後ろには大きな大きなリボンが。とってもステキである。
 ♪別れの朝 ♪グランパ ♪far away 3曲が披露され、本当にあっという間に終演を迎えてしまったが、♪グランパ では曲の前に「カーネギーを総立ちに」というお話があり、見事に5階まで総立ちとなった。これはカーネギーホールの新しい歴史になるのだろうか。
 メンバーがステージに整列すると、そこはミュージックの本場ニューヨーク。スタンディング・オベーションは見事なものであった。本当に楽しい楽しい感激のコンサートであった。








MARIKO TAKAHASHI
in NEW YORK

at CARNEGIE HALL 2008 〜again〜