10月 28日(木) 長崎ブリックホール (18:30開演)   座席 1階 C(4)列24番


 生まれて初めて訪れる長崎から福岡への4日間の旅である。福岡2日目は17時開演なので帰宅する計画を立てている。やや心配させられた台風はスピードを上げて東に逸れ問題なくなった。
 朝起きると真冬の寒さを感じる関東地方で、カミさんから勧められるままにダウンコートを着て出かけたのだが羽田に着くころには前をはだけ、飛行機には脱いで乗り込み4日間持って歩くことになってしまった。
 羽田では出発の1時間も前にかずさんご夫妻と出会った。半端な時間なので軽く何か…とラーメンを頂けばこれから九州に向かうのに札幌ラーメンである。まぁ博多ラーメンでなくて良かったかな。搭乗口前では小松崎さんを見つけてご挨拶。真梨子さんはずっと福岡に滞在されるそうで山下さん、マロさんとご一緒に11時40分発のJAL便でいざ出発である。

 眼下には一面の雲海が広がり真っ青な空の下を快適に長崎空港到着。空港バスに揺られて長崎駅前で一人になると早速路面電車(\120均一)を利用して2泊滞在するワシントンホテルがある「築町(つきまち)」へ。もともと電車は好きなのだが路面電車はまた格別である。ほんの5分程で降りコンビニに立ち寄って15時過ぎに部屋に落ち着けばとりあえずは「お疲れ様!」と500缶でひとり乾杯である。

 17時30分、また路面電車に乗り長崎駅を通過して「茂里町(もりまち)」で降りると会場の長崎ブリックホールは目と鼻の先である。歩き出すと後ろから「ライオンズさん!」と聞こえた気がした。もう一度呼ばれて振り返ると関西からの4名さまも到着であった。このブリックホールはすばらしい!全国で5本の指に入ると言っても良いであろう。
 コンサートではこのところ変化のある No Reason2 の3曲だが、♪時間よ止まれ ♪空に星があるように ♪ネグレスコホテル で落ち着いている。変化といえば、ヘンリーバンドプレイ前半で藤井さんがゴルフのパフォーマンスを見せてくれるが、これまでは「ナイスショット!」のところ、マロさんの「ファー!」で暗転となったのである。真梨子さんは福岡滞在と話されすごく明るくいつも以上に素敵であった。

 終演後はかずさんご夫妻とご一緒させていただき繁華街の「思案橋」までタクシーで向かった。道のり街の斜面に点々と輝く明かりはウットリするような素晴らしい夜景である。空港バスにあった小冊子に載っていた「漁火」という店を探し当てておいしい海の幸に酔いしれたのである。明日は初めての長崎を歩くぞ!


 というわけでその翌日、新地中華街の一角にあるホテルを10時に出てまずは西に。10分も歩かないうちに早速坂を登りはじめ「大浦天主堂」に到着。国宝という建物に入り礼拝堂の椅子に腰掛ければ気持ちが落ち着くから不思議である。

 天主堂の脇を抜けるとじきに「グラバー邸」である。米ちゃんから長崎市発行の観光案内本を贈られており一般的では無いルートも勧められていたのだが、ここは外すことは出来ない。観光客に写真を一枚撮ってもらった。

 この山上の庭園からは長崎の街を一望でき、港に豪華客船「あすか」が停泊しているのが見える。グラバー邸をあとにしてさらに市街地に背を向け、案内本にある「ドンドン坂」を歩いた。名前のいわれは雨が降るとドンドンと音を立てて流れると言うからすごい。足腰の悪い方には歩けそうにない急坂である。ここで一旦市街地に戻る途中、オランダ坂、旧唐人屋敷跡を散策しやや足に疲労感が出てきた。
 午前中はこのくらいにして修学旅行生で賑わう新地中華街でのどを潤し皿うどん(特製\1,200)を頂いた。

 さて午後である。とりあえず近くの「出島」を観光して路面電車で北に向かった。「松山町」で降り平和公園を歩き、また電車で「諏訪神社前」まで戻って中島川に沿って南下すると歴史を感じる橋が11本。その中でも有名な眼鏡橋はやはり観光客が多くみられた。途中、脇に逸れて坂本龍馬の亀山社中跡を見学したが、これが一番の難所であった。階段を何十段…では済まないかな?「もういいでしょ」というくらい登った。ところが行ってみればどうということもない観光名所ではあった。

 5時間も坂道を歩き、さすがに足がだるくなったが街は歩いて観るのが一番である。お昼の皿うどん、結構ボリュームがあり、7時になっても8時になってもお腹が空かない。一杯やって寝てしまおう。








Mariko Takahashi with Henry Band
CONCERT TOUR Vol.34 2010