Bosoboso  メメント・モリ


 
春/大町市・中山高原


               枠内と枠外

               以前はそうでもなかったのだが

               常識的で上手く綺麗で口当たりがよく 行儀がよくて多くの方が好み いかにも画家が描きましたタイプの作品は観ていても

               もちろんそれはそれでいいんですが ちょっとばかり物足りなくなってきた きっと観る側のこちらの内面が少しづつ変わってしまったのだろう

                エネルギー量が半端じゃない 強くてハミ出していて 安全地帯外の作品の方が面白い


               例えば長坂真護

               最初に知ったのは二年ぐらい前 こんな人間がいたのかと驚いた

               この人の革新的だと思う点は

               作品を通して社会の問題提起や 問題を見える化する社会派アーティストは世界に沢山いるが

               作品売り上げでアフリカ・ガーナのスラムをなくしていく情熱と頭のキレ つまり問題提起だけじゃなく問題解決までもっていっている

               日本では他にいないでしょう

               これはアートじゃないという意見もあるが 固定観念で見るならばそういう見方も当然出てくる

               しかし考えてみればアートじゃないって否定されることは 逆にいえば褒められているとも考えられる

               なぜならば全く評価されなかったアーティストが その後時代が後からついてきて評価され 歴史(文脈)に取り込まれていき

               アートの概念が広がってきたのがアートの歴史だから それに今迄に誰もがやったことないようなことを目指すのがアート


               「金持ちから金を巻き上げて金のない人に配る作業をアートというツールを使ってやる 自分では石川五右衛門だと思っている

               将来どうなってもかまわない」と 開き直っている姿勢 サイコパス性 得体の知れなさもおもしろい  (4/19)





 
吉川ルアー/ 実際に犀川で使用するのは 一番下のタイプのようなWフック一本ルアー



                      ルアーフィッシング

                      ルアーシーズン始まる 今月に入り平日に二回行ったがいずれも濁りが入っていて✕ 昨夕も下りて行ったがまたしても✕

                      濁りがとれかけると雨 なかなかできない カワウが一生懸命潜っていた こんな透明度でエサの魚を捕まえられるのかな  (4/16)






 
隣町の桜仙峡(おうせんきょう)


                     早朝ウォーキング

                     夜が明けるのが早くなってきたので今日からウォーキング時間帯を早朝に 5時前に出発 4kmコース 澄んだ空気 清々しい朝

                     以前は一年中 山の中を歩いていたが 移住後に比べて八坂地区は人口が半減

                     クマ出没が多く 一昨年2回遭遇したこともあり それ以来 冬以外は県道を歩くようにしている

                     時々車が通り 舗装路なので自然の道に比べれば味気ないが仕方がない   (4/14)






 
北アルプス/春


                      人間の闇

                      大谷選手が金銭に関して おおらかであることにつけ込み 全面的に信頼されていることをよいことに

                      大谷選手の口座を第三者にさわらせないように取り仕切り 大谷になりすまし

                      承諾なしに勝手にアクセス 好き勝手に凄まじい規模のギャンブルにつぎ込む 勝った金額だけは自身の口座へ

                      これ以上ない卑劣さ 悪質さ 裏切り 人間がもっている表の顔と裏の顔 二重人格 裏の顔の底なし闇深さに驚愕


                      今日水原容疑者が裁判所に出廷した数時間後に始まった試合でホームランと二塁打二本と絶好調を維持し メンタルの強さも見せたが

                      一MLBファンとして 今シーズン怪我なく無事終わるのを願うばかり   (4/13)





 
会場に展示されているリアルで切実な内容文


             相違点

             巨額すぎる開催予算など もう日本の公立美術館では二度と開かれないだろうといわれているので

             京都市京セラ美術館で開催されている村上隆の展覧会レビューを読んだ

             関連して 以前と現在の動画を五本見てみた 作品の方は?? もっと傲慢な方かと勝手に想像していたが まったく違っていた

             展覧会会場にリアルで切実な内容の文章「自身の言い訳 暴露話 裏話 内輪話 美術行政批判」が似顔絵付きで何枚か

             展示されているとのことで これも作品だそうです(上記画像) 二枚だけは読むことができた 普通は絶対に貼らないでしょう 面白過ぎる

             同時に世界を相手に我が道を行くアーティストの闘っていく力 大変さも感じた


             動画でも同じようなことを話していたが 他で気になったのは

             「日本は 現代美術はわけのわからないものである 感性のおもむくまま評価していいんだっていう訳の分からない教育が

             小・中・高とず~っと続くので皆さんそう思っている

             欧米ではアートの歴史と文脈の解説が必要で 現代美術のルールにのっとっているから認められる ルールを理解しなきゃいけない

             そのルールのなかで勝ち進んでいくから認められる だから僕の作品も認められている

             日本は権威が認めているから偉い 値段が高いから偉いと この二つでしか評価軸がないから これを悪用する芸能系アーティストが後を絶たない

             質(たち)が悪い やめてほしい あんなのは展覧会じゃない イベントをやってるだけ

             日本のアートの無理解さ なんとかこれを是正したいが (諦め顔で)まあ無理だろうな」

             「西洋の絵画の鑑賞法はまず文脈 日本は好きか嫌いかが一番重要なポイントととして判断」 など


             村上隆の著書は一冊だけ 魚彫刻時代に読んだことがある

             そのなかで 世界で(欧米内の一部ではないですよ)通用する 認められている日本の芸術家は片手で数えられる(つまり五人以下)

             葛飾北斎だけ名前が上げられていた 他は誰でしょう? 藤田嗣治 村上隆本人 後二人は?

             この本は2006年に書かれたので現在ではあと数人はいると思う

             なぜこんなに少なかったのか 理由は三つほど書かれていて 要するに欧米と日本では評価基準がまったく違うからと

             それで思い出したのは第二回メンドシーノ展の時 来日メンドシーノアーティスト7人を長野市の東山魁夷美術館に案内したのだが

             誰も東山魁夷のことを知らず この画家は日本でどのくらい有名なのかと質問された  (4/10)






 
北アルプス/春


           うんざり

           ここのところの政治には呆れかえりを通り越してウンザリ

           老化でヨロヨロ 会話も応答も普通にできない政治家 地元に巨額のお金を引っ張ってくる金権利益誘導土建屋的政治家

           マスコミやSNSで政治家だけを叩くが 私に言わせれば先生先生と崇めて おこぼれ頂戴のゆすりたかり体質 地元にどれだけのお金を引っ張ってきて

           道路他どれだけのモノをつくってくれたか どれだけ地元の冠婚葬祭に顔を出してくれるかなどで一票を投じ

           何度も当選させた市町村民も五十歩百歩でしょう その議員が引退後 世襲で息子が当選 これが日本の地方社会の現実 笑ってしまう


           ウグイスの大きな鳴き声 庭のヒメシャラの木に止まって鳴いていた ツバメも南の国から飛んできた いずれも今年初めて (4/7)






 


             OpenAI

             先週NHK朝7時のニュースで ChatGPTを開発した OpenAIからまたまた新しい生成AI

             15秒の声のサンプルを吹き込んだ後 文字入力で話し手そっくりの音声を合成する「ボイスエンジン」(しかも多言語)を開発したと放送されていた

             人間世界よりデジタル技術進化スピードの方がはるかに速い 生成AIの登場で世界のあらゆる分野で創造と破壊が起きていく

             OpenAIは2月にも動画生成AI「Sora」を公開したが 犯罪他悪用されるリスクがあり まだ一般公開されていない

             「ボイスチェンジ」も同じ問題を抱えていて一般公開は未定とのこと 古くからある研究開発と倫理問題

             企業・エンジニアたちは日々熾烈な開発競争しているのでしょう


             五年前ぐらいに落合陽一が提唱・予測していたデジタルネイチャー    (4/3)






 
家の近所の山から下界の大町市


                

                木の芽膨らみ 花は咲く 風は光り 春が来た 世の中こんないいニュースはない


                三十一年前の今日 移住先の旧八坂村の家に数日前に先に来ていた私は 助手席の段ボール箱に購入したばかりの柴犬の子犬を乗せ

                神戸から来る家内と息子を迎えにJR松本駅まで行った ぼんやりとした暖かい日で 北アルプス連峰は黄砂で霞んでいた

                人生はどこでどう変わっていくかわからない 予期せぬ人々と出会い予期せぬ事が起きる まさか今のような作品を創るとは夢の夢にも思わなかった

                振り返ってみると子供が立派に育ってくれたこともあり よき三十一年間だった   (4/1)

 




 

         芸術家

         アーティストの本やインタビューを読んだり聞いたりして 内容が内容だけに何度も笑うことはなかった

         多くは小難しい理屈・理論・概念 抽象的な 高尚な言葉で自身の作品や創作哲学を語る

         ところが例外有名アーティストを発見 インタビューを聞いていて痛快で いい意味でかなり笑わせてもらいました


         ◯ 美大時代の話で 教師に油彩で描けと言われればオレはペンキだと 筆を使えと言われれば割り箸 教師の言うことにことごとく反抗

            先生の言う通りに描けばハッピーじゃない 意味もなく先生の逆行くのがハッピーだった おかげで評価は低かったが

            低い方がむしろオレにとっては嬉しいわけ 評価が低くて悲しいんなら美大なんかやめた方がいい

            先生にけなされたら喜ぶ ざまあみろ お前なんかにわかるわけねえ~と

            学生のときは楽しんでそれで押し通せても 世間へ出るとそうもいかなくなるが でもそのままいけばそれでいいんじゃない


         ◯ 親の仕送りをうけながら東京で美大目指して浪人している連中を見ていて そいつらの志はオレの中の芸術を目指す志とは逆行していた

            人と違う経験をして いろんな思いをして自分なりの体験からモノを創っていく それがある種の方法では

           でもみんな美大目指すわけ それって芸術家の逆じゃん

            (北海道の田舎の牧場で住み込みで働いていた時代を思い出し) 牛の世話をしているとき ションベンやクソを顔にかけられるが

            その方が予備校に通っているより よっぽど絵描きに近付いていると根拠のない自信があった


         ◯ 21才のときロンドンから 大したことはねえだろうとパリに行ったが華やかさにひっくり返った

            東京にいると絶対にわからない時間の重み 伝統 歴史の圧迫感 東洋人のお前なんかいくら頑張っても絶対無理とパリに思い知らされ 打ちのめされた


         ◯ ガキの頃から新品が嫌で ピカピカのランドセルもすぐにコンクリートで擦り傷だらけにして親に怒られた


         ◯ 名勝や綺麗な風景 自然見ても描く気しない むしろゴチャゴチャ 汚い 混沌としているところがいい

            コンセプトをたてたり スケッチや下描きすると描く気なくなる ぶっつけ本番がいい


         ◯ あの飲んだくれのオヤジと あのオフクロからジョン・レノンが生まれビートルズが生まれた そこから希望が湧いていくわけ

            もしジョン・レノンのオヤジとオフクロが音楽インテリ家系だったら なんにもオモシロくない


         ◯ 健康な体や心で何したいの 何創るわけ? オレは健康な体でスイーツバイキング 温泉めぐり それじゃ満足できないわけ

            楽しい時間を共有するだけではそれで終わってしまう 生まれてきたからには周りがなんといおうが世間の評価がどうであれ トコトンやらないと


         ◯ トライアスロンやってる人と飯食ったらすぐに出ていきたくなる 価値観が全然違うと思う

           向こうは正しい 正論もある こっちは間違ってるが でもオレはダメだな


         ◯ (自身が田舎に長期間住んでいたので) 学芸員とか評論家は 極端な田舎に五年ぐらい住むといい

            中途半端な都会で学芸員とかやってると こじゃれたアート論で生きていけちゃう


         ◯ 50才でもガキ 50才で芸術のなにがわかるの?


         ◯ ちょっと頑張ってるぐらいだと大人は相手にしない ギャラリーに絵を数枚持って見て下さいじゃ世界にウヨウヨいる トラック一杯持って行くんだよ

            そうすると相手はコイツなに考えているんだとなる


              二時間ほどのインタビューなのでまだまだあるがこのぐらいで  破天荒で濃厚で 人間的にもひじょうに面白かった  (3/28)






 

           生成AI

           A県の知事が生成AIでデジタルヒューマンをつくり AI知事で情報発信しているが

           フィンランドではAI党 デンマークではAIが党首を務める合成党ができて試行錯誤しているとのこと

           確かに今やAIアルゴリズムで民意を汲み上げ 政治を行った方がいい結果が出る場合も沢山あると思う

           最も国会議員は自分の存在感や仕事が減り オイシイことや甘い汁が減るので なんだかんだと理由をつけ やらないだろうが

           これも時代の流れ AIに代替できる仕事はどんどんAIに移っていく 経済学者の中にはその先を読んでAI民主制からAI独裁制に移る危険性も指摘している

           AIに飲み込まれていく時代 私の年代はもう灰になるからいいが 若い方々は今後大変でしょう

           いろいろな生成AIサービスも誕生している

           別れた恋人や亡くなった人のデーターさえあれば その人たちのように振舞ってくれるデジタルヒューマンと会話できるアプリ・サービスも登場している

           なにが登場してもだんだん驚かなくなってくる

           家に帰ると独身男性や独身女性が何人かのデジタルヒューマン恋人と VR空間で話をしている風景などが想像される (3/26)







 
Northern Alps


                 アートいろいろ

                 日々 様々な人やメディアから様々な情報が入り 全てが正しいとは限らないので 悪い頭で判断していくわけだが

                 某有名アーティスト(この方は団体に所属していない)の考え方などを調べていると

                 「日本の大きな芸術団体に所属し 活動しているアーティストは

                 描く・創る欲望と 団体の中での偉くなる欲望(地位) つまり両方の欲望が強い人間が多いのではないか

                 私なんか創る欲望が強くて団体にはまったく不向き むしろ所属したらアートなんてできない

                 日本は地位と作品価格が評価の基準 お墨付きになる それはアートとはまったく関係ない世界」と言っていた

                 私はアート経験も浅く 団体の内情は詳しくは知らないが 確かにそのような面はあると思った

                 日本は小さな島国のムラ社会で 団体はピラミッド型組織

                 人それぞれですが アーティストも人の子 出世欲や自己顕示欲や上昇志向の強いアーティストは当然のごとく

                 サラリーマンに例えると係長より課長 課長より部長 部長より取締役と目指すでしょう  (3/23)






 
バンクシーの最新作

            制作

            先週発表されたロンドンのバンクシーの新作 見た途端バンクシーらしいな~と頬が緩んだ メッセージがいつものことながら分かりやすい

            「アートをやっていくのに絵の技術はいらないよ」の見本 ウマイなんていらね~ キレイなんていらね~ そんなチマチマした常識は捨てちまえ~


            制作は「おさなきもの」展の出品作品のマグマを貯め込み圧縮中 ただ創ったり描いたりするだけじゃ線香花火 爆発しないので

            気に入らないとやり直し箇所も出てくるので3~4ヶ月かかると思うが どの程度になることやら? まったくもってわからない  (3/22)






 

                      制作

                      新作終る  政治は一寸先は闇だからどうなるかわからないが アメリカの大統領選は超高齢者対決の可能性が濃くなってきた

                      不法移民 銃社会 人種差別 先進国トップの貧富の差 ひどくなるばかりの分断と相変わらずの病状

                      知らないうちに日本に悪影響・・・・  (3/16)





   
 

                     我が家の老犬

                     今日はム~の十九才の誕生日 家内がドッグ用ケーキをつくりお祝い 長寿でミニチュアダックスの平均寿命を五年オーバーしている

                     足元はおぼつかないものの まだ歩くことができ  ご飯前は嬉しいのかチョコチョコと走っている

                     以前より寝ている時間が長くなり 今日も暖かいところでよく寝ている 食欲はが衰えることはないが体重は痩せたまま

                     獣医さんの話では 食べてももう肥えることはないそうです ここ二年ほど市販のドッグフードは食べなくなったので

                     八種類ほどの野菜と鶏肉・豚肉を細かく切って炊いた手作りご飯をつくって与えている パクパク食べてくれる  (3/13)






 


        アートの二人の父

        一般的に1860年代~1970年前後のアートをモダンアート それ以降今日までは現代アートと呼ばれている

        この歴史の中でセザンヌは 林檎とサント・ヴィクトワール山を数多く描いて二十世紀の絵画を根底からひっくり返し 近代絵画の父といわれ

        デュシャンは既製品の小便器を出品し 作品制作数が極端に少ないにもかかわらず二十世紀の現代美術の道筋をつけてしまい 現代美術の父といわれている

        セザンヌはともかく デュシャンは見ても最初はナンジャコレ! ?マークだけ

        しかし少しづつ調べていくと いかに革新的で偉大だったか理屈っぽいが分かってくる


        新作の上記画像は これも「これは絵です」にしたくないので

        キャンバスに一ヶ所裂け目を入れた後 穴をあけて米国をイメージするものとして鉄条網の棘を差し込んでいるところ  (3/11)






 
等価物VIII/1966年/テートモダン美術館(ロンドン)

 
メリーマウント


                   世界を揺るがしたアートの一つ

                   私の好みではないが ミニマルアートを代表する三人のうちの1人 彫刻家カール・アンドレ 現在日本で展覧会が開催されている

                   これもまたアートの文脈を調べないと 耐火レンガ並べている 木材積んでいるにしか感じない

                   文脈を調べてみても ものの見方・考え方の相違で レンガ・木材並べているだけと思われる方々も一部はいるでしょう  (3/9)





   

                泣ける光景

                昨年までチームメイトで6年間苦楽を共にし闘ってきた大谷とトラウト  トラウトはMVP3回獲得 3回以上獲得はメジャー史上僅か11人

                今は敵になってしまったがスーパースター同士 オーピン戦で5ヶ月ぶりに再会ハグ

                米国はドライな社会だけれど動画で見るとトラウトは目をつぶり懐かしそうだった  (3/6)






 
長野市から北アルプス


                  大規模停電

                  気温が下がっているときの雪は軽いパウダースノーだが 昨日は高めだったので水を含んだ重い大雪で

                  電線付近のアチラコチラの木が倒れ 14時間足らず八坂地区大規模停電 高齢者が多いこともあり八坂支所に非難所が開設される

                  電気使用ストーブのみの家は 寒かったと思われる

                  以前にも6時間停電になったことがあるので 我が家は反射式の石油ストーブと電気との併用にしているのでしのげる

                  たった一日でこの状態だから災害時の被災者が いかに困難な生活を送らざるをえないかよくわかります  (3/2)





 
自画像/松田正平
 
自画像/松田正平
 
松田正平


              二人の爺さん

              ある番組で松田正平の絵が紹介されていた 以前何回か書いたことがあるが子供が描いたような絵といわれる松田正平と もう一人熊谷守一

              同じ子供が描いたような絵でも松田爺さんは飄々 熊谷爺さんは骨太に感じる

              両爺さんの名誉のために書いておくが最初からそのような絵を描いていたわけではない

              正統というか 要するにキチンとしたまともな絵を描いていた

              齢を重ねるごとに 人生でも絵でも余分な垢を一つ捨て 二つ捨て 三つ捨てと達観していき

              やがて宇宙や永遠を見れるようになり 子供が描くような絵になっていったのでしょう

              脂ぎっていたピカソも 晩年は「ようやく子供が描くような絵が描けるようになった」と自身で語っていたが

              人は世俗欲望に振り回され なかなかそういった境地にはなれない 二人とも老子タイプ画家だったのかもしれない

              もうひとつ共通しているのは大きな絵は描かなかった 松田正平は絵描きにとって大きい絵は描く必要ないと言い切っていた  (2/27)






 
「白の上の白」 マレーヴィチ 1918年 ニューヨーク近代美術館

          2/20の続き

            白のキャンバスに白く描いているだけ 展覧会会場に展示されていたら デュシャンの小便器といい勝負 ふざけんなよ~(笑)

            これがなぜ20世紀に描かれた最も過激で革命的な作品の一つといわれているのか これもまた美術史を勉強しないと理解できない

            この絵を見る度に大画家が述べた

            「なにも描いてない白いキャンバスが一番かもしれないが 人間とは情けないもので描いていかざるをえない」を思い出す


            午後から地元の展覧会に アウトロー作品で狂ったドキっとするのに出会いたかったが

            綺麗で深く技術もすごい どこの展覧会でも展示されている作品群だった   (2/27)






 
厳冬


                  次作品

                  テーマは 米国の短所的な部分は徐々に悪くなるばかり

                  親分がしっかりしてくれなければ子分の日本まで悪影響が現われ 少しづつ染まりつつある


                  これが終わったころ暖かくなってくるので 9月に開催される長野飯田創造館の「おさなきもの展」の出品作品にとりかかる

                  問題は 展示するときに上から壁面に下げるのに重さは大丈夫だが 一枚のパネルサイズがW三尺×H六尺 それを三枚使うので

                  会場で出来るだけ簡単にどうやってくっつけるかで思案中  (2/24)






 
キーファー作品

                            News

                            朝から嬉しいニュースが飛び込んできた

                            もう10年近く前になるかな 作品づくりにおいて目からウロコを落とさせてくれたアンゼルム・キーファ―

                            アジアにおける過去最大の個展が来年3下旬~6月下旬に世界遺産の京都・二条城で開催される

                            キーファーの作品サイズは巨大なので 日本での個展は無理で現物作品はもう観れないと諦めていた

                            これは是が非でも行かなければ (2/21)






 
「コメディアン」 マウリッツィオ・カテラン 2019年


                      2/18火の続き

                      壁に本物のバナナをテープで止めただけの作品が なぜ1300万~1600万円で落札されたのか

                      これもまたアートの文脈を理解しないと分からない 固定観念の強い人や 私の様に頭の古い人間にも分かりづらい

                      このようになってくると 一般的な絵や彫刻などを制作創作していくうえで今迄アーティストにとって大事とされてきた人間的部分とは

                      当然のこととしてまた違った部分も必要とされてくるでしょう


                      新作「あやとり」終る

                      これは絵です にしたくないので最後にコンピューターパーツを数個つける (2/20)






 
Northern Alps

                 生成AI

                 ChatGPTを使うことが多くなってきたが 同じOpenAIのSora デモテープをネットニュースで見たが

                 デジタルネイチャーどこまでいくの 驚きます なんでも日本の「空」から名付けたそうです




                 調べものしたついでに ChatGPTに遊びで

                 「君はミカンを食べたことがある?」って聞いたら

                 「はい 私はミカンを食べたことあります」と答えた

                 「AIはミカン食べれないでしょ」とツッコミをいれると

「                「はい 私はミカンを食べることはできません 情報を提供するだけで・・・」と答えた

                 「さっきミカン食べたことあるって行ったでしょう」とさらにツッコミを入れると

                 「申し訳ありません 私の前の回答に誤りがありました・・・」と答えた

                 「つまらないこと突っ込んでスイマセン」って言うと

                 「いいえ 気にしないでください 私はここにいますから どんな質問でもお気軽にどうぞ」と最後に笑いの絵文字


                 遊んでいるつもりがAIにもて遊ばれている・・・(笑)  (2/19)






 
旗/ジャスパー・ジョーンズ 1954年

                  アートの革命

                  古くは日本人が大好きな印象派 これだって発表当時は革新的絵画だったが受け入れられず 暫くはボロクソの評価だった

                  でもまだ描いている対象が人 風景 静物などで分かりやすかった


                  ある年代以降 アートの幅が広がって複雑 難解になり

                  美術史の文脈や 時代と場所の社会的・歴史的背景などを勉強しないと理解できない作品が多くなった

                  例えば上記のジャスパー・ジョーンズ アメリカ国旗を描いているだけじゃん 誰でも描けるじゃん 何がいいの?

                  これがなぜ美術史に輝いているの? 作品だけ観ても分からない

                  他にも観るだけでは分からない美術史の道筋を変えてしまったアーティスト・作品が多くある


                  11/25にこのページに書いた 知り合いの知的生産カフェが先日プレオープンとメールいただき 行きました

                  春に正式オープンするそうで どう発展していくか楽しみです  (2/18)






 

                             一枚の写真

                             アマチュア写真家ニマ・サリカニ氏が撮った北極熊 ピープルズチョイス賞に輝いた

                             この写真を見て 先進国の人々はどう思うのだろう どう感じるのだろう   (2/16)






 


               世界の小澤

               小澤征爾さんが亡くなった

               以前 松本美術館で展覧会のとき 近くの中華料理屋さんへ昼食に行った

               お世辞にも綺麗といえない(ハッキリ書いてスイマセン) 味も普通 大衆的を絵に描いたような小さなお店で

               中に入ると小澤征爾さんの店内での写真が年度ごと貼られていた 聞くと松本に来たときにお店に寄ってくれるとのことでした

               あの世界の小澤がこのお店にくる? キツネにつままれた思いでした

               松本のSKF~OMFコンサートのとき 自転車に乗って市内中心地を走っていた方だから きっと飾らない人柄だったのでしょうね (2/11)






 
裸体美人/萬鐵五郎

               

               原田マハの本を読んでいたら萬鐵五郎の「裸体美人」が掲載されていた

               この絵は東京国立近代美術館で実物を観たことがある 腰巻の赤が強く印象に残っている

               1912年東京美術学校(現東京芸大)卒業制作作品で 評価は19名中16番目だっととのこと

               鼻の穴は黑く 腋毛ボ~ しかも見下したようなポーズ 日本にまだ入ってきてなかったフォービズムの影響を受けたとはいえ

               男尊女卑の当時の社会で このような芸術テロ 革新的な女性裸体絵を描いた人は誰もいなかったでしょう

               あの時代 美術学校の卒業制作作品は既成概念範囲のものがほとんどだったと思う 審査する方々も「何じゃこれ!」と感じたことでしょう

               だから評価の16番目もわかる それが現在重要文化財指定 価値観の変化とは面白いものです

               現在の世の中でも常識の枠内 既成概念のなかで絵を描いている方々は沢山いるが

               勝手に想像するにこの人は 周囲のことや 他人からどう思われようが痛くも痒くもない 評価など全く気にしない 好き勝手にやっていく

               ある意味メンタルモンスタータイプの人だったのかなと思った   (2/8)






 
制作中の作品


                            アイ・ウェイウェイ (がい みみ)

                            So called contemporary art is the politics of the society.  いわゆる現代アートは社会の政治だ  (2/4)






 
冬/落葉松


             アーティストは語る

             アーティストは自己の内側を深く探求していくのが仕事だから どうしても自身の作品や思い(哲学)を語るとき小難しくなる

             アート関連情報などを読んでいても 当たり前のことですが小難しいことばかり書かれている


             ところが某有名女性アーティストのインタビュー三つを聞いていたら この方難しいことは一切言わない 珍しいタイプの方だと思った

             気さくすぎるぐらい気さくな関西弁の老人で 記者が社会的なことやちょっと難しいことを質問しても

             「面白いな~と思ってつくった」

             「難しいこと分かりません」

             「あまり考えたことないです」

             「大して意味ないんですけど面白いからつくった」など

             とにかく「面白い」が何度も出てくる

             余計なことは考えずに本能的に 子供のように好奇心や興味があるもの コレ面白いと思ったらつくる 純真 そんな感じがした


             ジャスパーが「君の作品持ってるよ いっぺん遊びに来なさいよと言われたけどとうとう行けなかった・・・」

             八木さんと飲んでて「誰か手伝ってくれる人いないかというので私手伝うといったら 君怖い 変なものがいっぱいできるからダメやと言われた・・・」

             ジャスパー? 八木さん? 近所のオッサンのことを喋っているような言い方だが

             ジャスパーってアメリカの世界的アーティスト・ジャスパー・ジョーンズ 八木さんって京都の天才陶芸家・八木一夫のこと


             インタビュー聞いていて作品もさることながら この方自身が一番面白い(ユニーク)作品ではないかと思った   (2/1)






 
北アルプス/大町市/鹿島槍ヶ岳 2889m

           生成AI

           現在描いている作品にも関係しているので 遅まきながら生成AIとは何ぞや?の基本中の基本から調べながら 簡単タイプから使いだす

           ムチャクチャ効率的 便利 速い 勉強していると「ひるおび」の恵さんじゃないが ハ~ッ! へ
~!の連続

           今年の第一生命の川柳コンクール入選作「部長より チャットAI 頼る部下」「謝罪文 悩んだ挙句 GPT」 この気持ちよくわかる(笑) (1/28)






 
寒波


                  
~!

                  多忙な方々は一日に数百本のメールがあるでしょう

                  天才のもうひとつ上を私は超天才と呼んでいるのですが 観察しているとこれがまた楽しいものです

                  超天才はメールに関しては自身では書かない そんな時間はもったいない~ 無駄~ 時代遅れ~ 古い~

                  じゃどうしているかと思ったら 自身の生成AIをつくり(分身のような) それが全部自動的に書いてくれるようにしていて 自身はチェックだけ

                  この超天才まだ30代だが 学生の頃普通と違うところあり(そりゃそうでしょう) 今でもかなり違うと思うが

                  机の上に頭置いて寝ているとき 目を空けて寝ていたとのこと クラスメイトは大丈夫?と本気で心配していたそうです


                  今季一番の寒波襲来  (1/24)






 
北アルプス連峰

          言行不一致

          人間は不完全 誰しも言行不一致なところあり 要は少ないほどよし

          重箱の隅をつつくわけじゃないが

          世界のリーダーたちが集まり地球上のさまざまな問題点について討議するダボス会議が今年も終ったが 当然毎回温暖化問題も話し合われる

          某環境団体調査によると 会議期間中にプライベートジェット利用発着は1040機でCO2排出量は自動車35万台に相当したそうです

          航空部門が全世界のCO2排出量に占める割合は小さいとはいえ 討議内容と行っていることの違いに笑ってしまった

          どこの町でもSDGsとか気候変動問題イベントやミーティングを開催しているが それに参加する人が排気量の大きい車に乗ってくるようなものかな

          あるいは子供たちに真面目に勉強をという国会議員が 貪欲に裏金をため込むようなものか

          以前にも書いたが 世界で最も裕福な10%の人々が50%のCO2を排出し 最も貧しい50%の人々は10%しか排出していない

          にもかかわらず影響を深刻にうけるのは貧しい国の方々


          光熱費が多いほど    CO2排出量多い

          車の燃料代多いほど      〃

          飛行機利用回数多いほど    〃

          他にもいろいろ・・・

          振り返って我が家の排出量はどうなんだろう 1人頭で日本人平均よりは少ない ただし先進国に住んでいるので世界平均よりは高いと思う  (1/21)






 

                  AI

                  マイクロソフトの生成AI コーパイロットをちょっと試して(遊んで)みた ググルは古い これからはコパルだそうです

                  吉川正美は何をしている人ですか?と質問したら

                  私のデータが少ないので大した答えじゃないが それでも上手くまとめてスラスラと出てきた 確かに生成AIスゴすぎ 思わず苦笑い

                  私の様な生き方 コスパもタイパもほとんど関係ない人生を送っているものにとっては??? でも便利ですね

                  アドビのファイアフライもすごい 人間の脳のスピードなど比較にならないぐらいドンドン進化していく  (1/17)






 
北アルプス連峰


                 制作

                 今日は 最高気温がマイナス3℃の終日マイナス気温 買物の日だけれど 外へ出ると顔がヒリヒリ 外出どころか庭へも出る気なし


                 家のベッドを作り終わって 次の作品にとりかかる モチーフは宇宙の彼方から故郷の星(地球)を眺め 想う

                 自分で自分の首を絞めつつある人類世界/分断/カオス/シンギュラリティ これらを古き時代の子共たち(女の子)の遊び方で描いてみる

                 シンギュラリティは2005年にカーツワイルは2045年前後と予想 現在大方の予想はAIの進化スピードが速かったので2029年説

                 落合陽一は2~3年後と ほんの一部だがこない説もあり・・・・   (1/16)






 
ナン・ゴールディン

                  映画

                  先月アート関連の作品本を読んでいると 暴行を受けた生々しく 見るのも痛々しい傷顔の写真作品が掲載されていた

                  この時に初めてこの写真家を知ったのだが 米国の闘う写真家ナン・ゴールディン本人の顔写真だった

                  イギリス現代美術誌「Art Review」で アート界で2023年最も影響力がある人物で一位に選ばれた

                  ケーテ・コルヴィッツ賞も受賞されていて ナン・ゴールディンとケーテ・コルヴィッツ やっぱり何かつながっているいるよなと感じた

                  ナン・ゴールディンのドキュメンタリー映画「美と殺戮」が3月に日本で公開される

                  これは観なきゃと思ってワクワクしながら調べたら長野県では公開されない やっぱりな~ ほとんど大都市 一番近い所で吉祥寺

                  こういう映画は人口の少ない県で公開しても観る人はほとんどいないでしょう また東京行き?  (1/12)






 
ジュリー・ロンドン

             制作

             洞窟壁画のような新作「境遇(難民の子供)」終る この後5~6日木工作業で家のベッド作り


             八代亜紀が亡くなった

             ハスキーボイス・しわがれ声ヴォーカルにメッキリ弱い私は 古くはスモーキーヴォイスと呼ばれたジュリー・ロンドンからロッド・スチュワートまで

             日本では八代亜紀から大友康平 綾戸智絵までよく聞いた

             そこで思いっきりしわがれ声の今日の一曲 イギリスでは大晦日のカウントダウンが終ると新年早々歌われる 日本では卒業式の定番  (1/11)






 

                             制作

                             No技術 Noキレイ No心地良い 生(き)のまま  少しづつ全体が納得になってきた  (1/8)






 

              年明け早々

              お正月早々大地震とは なんということだ お気の毒に

              コロナ前に能登半島一周したが 輪島は古い木造建築が多かった 七尾湾は穏やかで 珠洲市にも一泊した

              四つのプレートの上に細長くチョコンと乗っかっている地震多発国の日本 大自然が小さなクシャミをするだけで大災害になってしまう

              自身が住んでいるところも糸魚川・静岡構造線断層帯のすぐ横 いつ大地震が来てもおかしくない

              自然に対する畏怖を忘れがちになってしまった現代文明社会 本当に災害は忘れたころにやって来る 何度も  (1/3)





 


                       Happy New Year 2024 本年もどうぞよろしくお願いいたします


                     宇宙から

                     2024年オープニング曲 1962年全米ヒットチャート1位曲で子供の頃リアルタイムでよく聞いていた

                     リードギター部分は漆黒の闇の広大無限空間をどこまでも飛んでいく

                     当時冷戦中の米ソは人工衛星でしのぎを削っていた テルスターは1962年打ち上げられた米国の通信放送衛星名

                     一年もたたないうちに運用停止 現在でも宇宙衛星軌道に留まって宇宙ゴミに  (1/1)







 

                                彼方から

                                年末~ 彼方へ 地球を眺めながら・・・・


                                今年も一年お世話になりました 皆様どうぞよいお年をお迎えください (12/30)






 

          模様替え

          今迄全ての作品を庭の建物の中で制作していたが 大きなサイズの作品だけ家の中で 絵具が飛び散っても大丈夫なように部屋を模様替え

          どんなことでもそうだと思うが 作品づくりも目的意識を抱え追求や探求や挑戦していくのが生き甲斐 その上 やっていることが簡単じゃなく難しければ尚良し


          今年最後の温泉 葛温泉仙人閣へ 源泉かけ流し露天風呂に浸かりながら ボンヤリと雪の北アルプスを眺め今年を振り返る

          それにしても落ち着きのない一年だった


          世界ボクシング史上二人目の二階級四団体統一 世界戦21連勝 井上はまたしてもモンスター 破壊的で人間じゃね~よ!だった

          試合後記者会見の傷一つない顔 相手選手は傷だらけ

          井上と対戦する選手は大きなファイトマネーが入ってくるとはいえ あのスピードとパワーで打たれるのだからたまったものじゃない  (12/27)






 

         今年もそろそろ終り

         今年はパリ カリフォルニア 県外では横浜から出品の声かけていただきましたが 県内のみ出品で 他はお断りして申し訳なかったです


         「吉川さん どうやってるの?」 平たく言うと「どうやってお金を稼ぎ どうやって生活しているの?」と以前のクラフト作家仲間たちから聞かれることがある

         年齢を重ねてからアート方向へ舵を切ったせいか 最初からじゃないが修行しているうちに執着心も少なくなり

         半在家的 ミニマリスト的考えで生きているので 作品がどう思われているか(他者評価) 評価してほしい(承認欲求) 売りたい(販売欲求)など

         これらをまとめて「人間界の小さなソロバン勘定」と名付けているが90%どうでもいい 100%じゃないところが核心

         作品も気に入ったものを個展一回分40点ほど残して随時整理廃棄 溜まらないようにしている

         最後徐々に制作体力が弱ってきたら自身で廃棄 急に死ねば子供が荒ゴミで捨ててくれればいい

         アートや文学はお金にならないわけではない しかしそれはあくまで結果であり

         偉大な先駆者たちが述べているが「もともとはお金が目的でないのは当然のことで 芸術は本来無償の行為なり」

         だから「どうやってるの?」と聞かれればいつも「霞食って生きている」と(笑)


         山本選手がゲリット・コール(ヤンキース)を抜き メジャー投手史上最高額でドジャース入団 大谷選手の影響が大きかったのかな

         それにしてもNPBとMLBの年俸金額の桁の違い これでは実力のある選手はMLB行き NPBはどうしても小粒野球になってしまう

         余談だが 大谷は背番号を譲ってくれたドジャースのピッチャーの奥さんにお礼として新車のポルシェを贈ったそうです


         今年度特にオモシロかったのは高橋洋一 成田悠輔 それに橋本徹 多分来年も  (12/24)






 

            制作

            新作は毎日一回自作絵具を厚塗り 一日乾燥 彫刻刀で削るの繰り返し


            カネ・かね・金のとどまるところを知らない強欲政治家の裏金問題 昔松下幸之助は言った「国民はみずからの程度に応じた政治しかもちえない」

            政治家はもちろんですが そんな議員を選んだ地域の住民も少しは考えたらどうでしょう

            もっとも消去法で考えても その方しかいないと言われれば仕方ないが

            内閣支持率20%前後の大平洋に浮かんでいる日本丸 野党も頼りなく いやはやなんとも情けない


            そんななか清々しい話題 巨額であってもお金に対する執着心の少ない大谷選手の契約内容 なんと対照的なことでしょう  (12/17)






 
大町市

          忘年会

          昨日は忘年会 市内の人口がだいぶん減っていることもあり 飲み屋街は以前に比べて通りも暗く寂しくなった とはいえ店内だけはシーズンで満席だった

          類は友を呼ぶ 表面は違っていても根本では繋がっている 凝り性ばかりが集まり三時間半飲み 語る

          1人がリュックサックから何を出してくるのかと思ったら いかにコンパクトな用具で美味しいコーヒをたてれるかと

          小さいミル~アルコールランプまで全て自身で創意工夫して手作り 実際にテーブルの上で立て出したのにはスゲ~! と笑ってしまった

          私はたいした人間ではありませんが 人生の簡単な法則の一つ よき人の周りにはよき人が集まる   (12/15)






 

                 神の領域

                 人間は「神の領域だった」ことに手をだしてゆく

                 頭に思い浮かべた風景や物体を 生成AIを通して画像で復元する技術が世界で初めて開発できたとQSTが発表した

                 人類が初めて他人の頭のなかを覗いた成果だそうです あ~ 恐ろしい なにも人の頭の中まで覗くことはないでしょう(笑)

                 現在どの程度のレベルだかわからないが今後もさらに進化していくでしょう

                 諸刃の剣 生成AIの登場で社会のあらゆる分野で創造と破壊が進んでゆく


                 早朝5時前に起きてム~(ダックスフンド)のオシッコで外へ出ると 明けの明星と細い三日月の接近がくっきり


                 大谷選手 史上最高額契約で人気常勝球団ドジャース入り

                 今迄弱い球団だったので試合を見ていて歯がゆいこと なにはともあれ来シーズンからの試合が楽しみ


                 今日の一曲 サラの弾き語り サンタナのギターとのコラボ 綺麗な曲だがなんとも切ない人生の歌詞   (12/10)






 
メトロポリタン美術館に入るには女性は裸にならなければならないの?/ゲリラガールズ(1989年)


         アートは世につれ 世はアートにつれ

         クラフト作家さんと話をしていたら「既製品の小便器(マルセル・デュシャンの小便器作品)にサインして出品 それが芸術?さっぱりわからない」と聞かれた

         以前にもこの作品に関して少し書いたことがあるが アート作品は観賞しやすく口当たりのよいものもあれば 少し基本知識がないと???のものもある

         特に現代アートはコンセプトが重要であったり 上手い下手は関係ない場合も多く それにジャンルが多すぎて難解なものも多い

         例えばバンクシーなんて自ら認めているように絵は下手で画家のように描けない だから他の方法で勝負している

         歴史に淘汰されずに残っている作品は その時点まで誰もやっていなかったもの 過去の様式を壊して新しい様式を確立したもの

         伝統を捨てて破壊 破壊行為の創作行為したもの 芸術革命や芸術テロをしたものが圧倒的に多い

         デュシャンの小便器も アートのおおまかな歴史からとらえないとわかりにくい


         ザックリ書くと

         19~20世紀初め頃まで 見たまま描く 技巧 上手くいかに写実的に描くかが大事

         その後 印象派     → 写実的に描くだけでは古い 光や空気感を表現

         その後 キュビスム   → 固定された視点から描くのを放棄

         その後 フォービズム  → 荒々しい筆使い 派手な色彩

         その後 ダダ       → 理性なんて古い 技巧の重視を拒絶 既存の意味や常識を破壊する

         そんな歴史の流れの中 ダダのマルセル・デュシャンが1917年に既成品の小便器にサインしただけで出品し それまでのアートの概念を変えてしまった

         デュシャンの問題提起は

          ● アートとはそもそも何なのか?

          ● ある作品がアートかアートでないか誰が決めるのか?

          ● アートとアートでないものを分けるのはなんなのか?

          ● 権威や美術館や学芸員や研究者が認めたらアート?そんなことはないだろう など

        小便器出品によってアート概念を変え 考えさせるきっかけをつくり それまでの芸術概念を大きく拡張させた

        だから価値があり 同じタイプの小便器レプリカが現在でも世界の有名美術館数ヶ所で展示されている

        もし当時の出品作品が残っていたら現在いくらぐらいの価格になるのだろう たかが既製品小便器だったのが数十億に変身するかもしれない

        このあたりから現代アートの歴史が始まり だからデュシャンは現代アートの父と呼ばれている


        その後現在迄いろいろなアート様式 理論 芸術運動が雨後の筍のごとく現れては消え

        特に20世紀末頃からインターネット普及後 めざましい進展を続け

        アートの形もどんどん変わっていき アートの境界は押し広がり 絵画や彫刻以外の作品や表現が多種多様出現してきて増加

        アートは世(カオス)につれ 世(カオス)はアートにつれ

        長年にわたるアートの基準が変化していき 伝統的な絵画や彫刻はアートの標準ではなくなった


        古い感覚で観賞すれば 気持ち悪い やりたい放題 やったもの勝ちと思う作品もあり

        またそのうち個人的におもしろい~ 心動かされた 画期的だと思った作品もあり 掲載するかもしれない

        美術館の問題を暴きだした上記画像の有名作品もおもしろい    (12/8)





 
T嬢の像/小磯良平
 
ジュサーミキサー/会田誠


        画家の性格と卓越技巧の使い方

        神戸時代 昭和を代表する有名画家で神戸出身の小磯良平がいた 現在神戸市内に大きな小磯記念美術館があるが行ったことはない

        当時興味はなかったが 地元の新聞や雑誌に絵がよく掲載されていたので知っていた 上手くて綺麗で上品で誰もが好むような作品だったことは記憶している

        なんでも大画家のわりにはアトリエが意外と狭く それというのもよく売れるので完成すればすぐに画商が持っていき

        いや完成前から画商が待ちかまえているので アトリエは狭くてもよかったと雑誌で読んだことがある

        現在開催されている某展覧会に小磯と 会田誠の絵も展示されていて 両画家に関して村田真氏(美術ジャーナリスト)が書いたものを読んだが

        大変おもしろく なるほどと思った

        以下一部抜粋

        「小磯は古典的 時代が変わろうが社会が変わろうが どこからの依頼やどんな絵でも

        東京美術学校(現東京芸大)を首席で卒業した卓越技巧を捨てることなく 保持し続け描いてしまう」

        同じ東京芸大卒の会田誠に関して

        「小磯と会田の違いは卓越技巧を正しく使うか間違って使うかだ 小磯は正しく使い 王道としての群像表現を実現させたが

        会田は間違った使い方をして邪道としてスキャンダル絵画を連発している だから会田の絵はおもしろいのだ」 

        最後の「だから会田の絵はおもしろいのだ」が気に入った

        多くの人から受け入れられやすい優等生の小磯 物議をかもしやすい毒のある会田

        会田作品の肩をもつわけじゃないが 現代美術の目をちょっと背けたくなるような表現は 社会的深刻問題をより写し出しているときがある

        さて100年後どちらの作品が残っているのでしょう  (12/5)






 
飯田創造館

                   展覧会

                   三回目になる来年度の飯田創造館の企画展覧会が 主催者のKさんより連絡あり 正式に展覧会名 日程が決まった

                   「おさなきものたち・・・」展  9月5日(木)~9月10日(火)です また出展の声かけていただきありがたいです

                   このテーマは私にとって制作しやすく 空いている時間に考えていると 大きな作品だが日数がかからないうちにスケッチブック上で

                   細かいところまでできてしまった  (12/3)






 
先日オープンの日本で一番高いビル 森JPタワー(麻布台ヒルズ) ここも港区

           次作品

           次の作品 難民が身につけていてボロボロになってしまったもの 生まれた国 住んでいる地域 個人の力などで世界は雲泥の差

           東京港区の区立中学生 シンガポール3泊5日で67万円の修学旅行

           橋下徹が言っていた「これに生徒一人当たり税金50万円ぶち込む 港区はとにかく金持ち 6人に一人は社長

           住民一人当たりの平均所得1700万 麻布台ヒルズのマンションは日本最高の200億」

           こんなことを書くと批判的かと思われるが 賛成や反対の考えで書かない というのも資本主義とはなんぞやをちょっと勉強したらすぐわかる

           共産主義は嫌いだが 資本主義は格差を作り上げる仕組 強者や富のあるものが動かしていく仕組 欲望と連動し共鳴する

           強者・弱者がいないと資本主義は成り立たない

           アメリカなんぞ典型的な見本 恐ろしいほどの貧富の差 平等なんてものに価値をおかないし それより自由が一番   (11/28)







北アルプス五竜岳/落葉松 


                   世間

                   昨年ひょんなことからある方と知り合った 政治・経済・社会 とにかく視野が広くて頭脳明晰 履歴を聞いて納得したが

                   こんな女性がこんなところにいたんだと驚いた 大人しくしているタイプじゃないなと思っていたら やはりあることを立ち上げた

                   大町地域の特徴に「新しいことを始める人間の足を引っ張ったり悪口を言うのが好き」がある 真実のほどはわからないが

                   私が言ったのではないです(笑) いろいろな方々から聞いたことがある だから詳しくは書けないが 非常に楽しみです


                   新作終る  (11/25)






 

                 彼方から

                 今日も漂いながら地球を眺める

                 毎年右肩上がりのCO2濃度は今年度も増え続けている 海洋ゴミ数が魚の生息数に近づいているなど

                 相変わらず人間は自分で自分の首を締め続けていると思うものの 物事は左と右の両方の意見に耳を傾けるに越したことはない

                 温暖化・エネルギー問題専門家S氏のように CO2は増えても 過去の歴史を見ると良いことばかりだった だから問題はないという意見もある


                 G20首脳会議のプ―チンの主張「ウクライナ侵攻は悲劇で もちろん止める方法を考えなければならない」には

                 「なんですかそれ!吉本の笑いのネタ? 最大の原因はあなたでしょう」とツッコミたくなった


                 今日の一曲 レディ・ガガ

                 「So when I’m all ~ baby. it hurts」あたりと「play」のyの部分の声が裏返るところがいい

                 「hoo hoo hoo」の後 体から絞りだす2分24秒~2分32秒は特にグッときてしまう

                 ホイットニー・ヒューストン マライア・キャリー セリーヌ・ディオン アデル ガガ みんな上手いのを通り越している (11/23)






 

 

                   制作

                   人類最古の文明(メソポタミア文明かな)から現在までで 地球上に戦争がなく平和だったのは わずか268年といわれている

                   人間の脳の配線を変えないかぎり この病気は治らない


                   左/お墓  右/眼球の黒目の中心部を描いていく 自分の絵でお墓を描くとは夢にも思わなかった  (11/21)






 

 

           戦間期

           某近代日本思想史家によると 現在の世界は第一次世界大戦終結から第二次世界大戦勃発までの戦間期に似ていて

           理由は

           1,国際秩序激変

           2,資本主義の行き詰まり

           3,民主主義うまくいっていない

           とのこと

           戦間期は生まれていなかったので知らないが 遠くから地球の表面を眺めていると確かに国際秩序激変は

           冷戦崩壊 → 米国一強 (このあたりまではまだマシだったと思う) → 気候変動 → 中国の台頭 → 米国の弱体 → グローバルサウスを巻き込んだ

           自由主義VS専制主義が火花を散らし → 挙句の果てに最悪の人類愚行ウクライナ戦争・ガザ地区戦争と激変している

           資本主義の行き詰まりも1990年代から始まっている 無限に成長 拡張などするわけがない

           民主主義の劣化も 世界で現在民主主義国は40%台に 人口比では30%台に減っている

           問題や原因の複雑さがもつれた糸のように絡みあって進行していき 人間の問題解決能力を上回ると大混乱になっていく

           そんな世界にならないと思うが どうなっていくのやら


           新作は 手と割れた窓ガラスを描いていく だんだん普通じゃない絵になってきた  (11/18)






 

 
裏山


                      制作

                      新作は直径85cmの巨大眼球を描き終わり その目に写ってしまったものを描き始める


                      今朝は初雪 例年だと庭の芝生が茶色に冬支度後積もるが 暖かかった秋(地方によっては夏日もあったとか)から

                      急にマイナス気温なったので 芝生はまだ緑が残り その上に薄っすら雪が積もっている  (11/13)






 
快晴 館内から浅間山

 
梅野記念絵画館 外観

             山本弘 展

             東御市の梅野記念絵画館で開催されている「山本弘展」へ

              正体のしれない寂寥感 画家特有の没入ゾーン ある時は力強く一気に ある時は激しく ある時は奔放に筆やナイフは走る

             かなりの早描き 努力型じゃなく天才型でしょう いい絵だな~としみじみ感じる

             破滅タイプの有名画家はゴッホ モディリアーニ ユトリロ 長谷川利行など沢山存在し 画家ぞれぞれの深い事情があるが

             なにがアルコール依存や自殺に走らせたのだろう 写真を見ると整った顔立ちだが 生きていく根底にどんな深い闇や傷があったのだろう・・・ (11/9)





   


                驚いた

                日頃思っていたより多かった 2022単年度だと全国で婚姻届け50,1万件 離婚届17,9万件 離婚化指数35%  「東洋経済より」

                夫婦は他人の始まり? 他人だからこそお互いを思いやる (あまりエラそうなことは言えないが)  (11/4)







 木崎湖/大町市

                  日常

                  日々悲惨なニュース映像 裏腹に穏やかな秋日和 紅葉 これらの安寧に ある種のうしろめたさ ひっかかりを感じながら過ごす

                  木村太郎はキャスターに「それほど真剣にウクライナ・ガザ問題を熱心に考えている有権者 日本に何パーセントいると思う?」

                  「いないでしょう」とバッサリ切り捨てる  (11/2)






 

         今回印象に残ったもの

         都営地下鉄のプラットホームにちょこんと置かれている金属製ベンチ(ステンレス合金?) 座ると冷たくて少しづつお尻が前方へ滑っていく

         無機質 無味乾燥 血が通っていない 効率・合理一辺倒 人間が使うものなのに人間的匂いも暖かみもない 現代を象徴していると感じた (10/26)





 
地獄の門/ロダン
 
 
ポントワーズの橋と堰/セザンヌ
 

          パリ・ポンピドゥーセンター 「キュビスム展 美の革命」

          上野の国立西洋美術館へ 建物横に世界に七つある内の一つ ロダンの「地獄の門」 恐ろしい彫刻です

          館内に入るといきなりキュビスムの原点となったセザンヌ三点 それからゴーガン ルソー 三人とも長い間まったく認められなかった

          中へ入っていくとキュビスムの元締めピカソとブラック作品がズラリ そして影響を受けた画家たちの絵が勢揃い 計110展余り

          美術史の輝く一ページ キュビスム様式の歴史が一目でわかる展覧会 もう満腹状態(笑)

          ポンピドゥーセンターが大改修工事に入るため 日本に多数の作品を持ってくることが可能になったそうです   (10/25)





 

山口~日本海~二位の浜 お好み焼き/殿敷侃(とのしきただし)

これは心動かされた
 
殿敷侃の作品の横の壁面から 館内で唯一外が見れる

展示作品と53階からの展望風景とのギャップ


      展覧会

      森美術館(六本木ヒルズ53階)の展覧会「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」へ

      16ヶ国34人のアーティスト作品約100点 四部構成で展示されていた

      大きなスケールで各アーティストが内包している問題意識を多様な表現で提起 重くのしかかってきて考えさせらることも多く 見ごたえがあった

      同館館長は開催にあたり「気候変動など 惑星規模の課題を自分たちの問題として考える時期を迎えているのではないか」という思いで

      本展のタイトルを「私たちのエコロジー」と考案したとのことですが 地球に対して人類が行っている悪しき問題は数十年前から噴出してきていて

      地球環境破壊・環境変更の象徴のひとつでもある巨大都市の巨大高層ビルで このようなテーマの展覧会を開催しているのだから何といっていいのやら・・・・

      と思いつつも よく開催してくれました もっとも文化が乏しい地域や人が少ない場所では費用対効果他諸々を考えると開催は困難だが


      この後 上野の国立西洋美術館「キュビスム展」へ   (10/25)




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趣味の世界


 
吉川ルアー

 

 

                           犀川の鱒

                           レインボートラウト  52cm  ルアー/吉川ルアー

                           ブラウントラウト    54cm  ルアー/吉川ルアー


                           ルアーは全て自作ルアー 市販ルアーは使用しない

                           フックは魚のダメージが少ない方がいいと思い ガマカツWフック一本のみ(片方バ―ブレス) 後側はフックなし

                           トレブルフックは使用しない




                                                                                    * 古い記事は 順次 削除しています


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Dogmatism & Prejudice


  月面から地球 (NASA画像))



無限の暗闇の空間に青白く光った小さな球体がぽっかりと浮かび その表面に 78億のミクロの物体がへばりつき うごめいている

その物体は地表で起きているけし粒のような取るにたらないちっぽけな事柄にとらわれて右往左往 わずか八十年という短い命を終え消滅する

戦争 テロ 大地震 大津波 大量虐殺 飢餓 地球上にどのような大惨事が起きても いつものように風は吹き 雲は流れる

人が亡くなる 人が生まれる いつものように電車は時刻通り動き 店はオープンし 工事現場からは喧騒音が聞こえ いつものように時間が過ぎ去っていく

永遠の時の流れから見れば 一人の人間にとっての重大事 喜び 悲しみは塵のようなものであり 人間は右往左往している虫と変わらないちっぽけな存在である



動物が死ぬ 放置され 腐敗し やがて風化し 土に還る

人間が死ぬ 焼かれ 埋められ ときによっては放置され 腐敗し やがて風化し 土に還る

「人という種類」は何も特別なものではない 他の動物と同じである



千古不易  会者定離 ・ 生者必滅 ・ 弱肉強食 ・ 優勝劣敗



もし神を信じるとしたら宇宙全体を支えているもの 支えてくれているものが神だと思う



何の本だったか忘れたが 昔読んだ本で強烈に印象に残っている言葉がある

「自分の体とは無関係に発達した武器を持つ動物がいる この動物はこの武器の使い方をまるで知らないし武器相応の強力な抑制力も持ち合わせていない

いうまでもなくこの動物とは人間である」



地球の大きさは変わらない なのに20世紀以降地球上の人口は雪ダルマ式に増え 16億から73億に

現代文明は人類史上空前の暴飲暴食文明 全地球の主となった人類の欲望は限りなく肥大化

科学技術 進歩 効率 便利さ 合理性 経済性 消費 物質を追い続けている

この間 膨大な数の動植物が絶滅 減少に追いやられた

絶滅 減少に追いやられた動植物は言う 「俺たちが人間に何をしたというのだ 」



人間とは自分で自分の首を絞める動物

自分達で暖めておいて地球温暖化だと叫ぶ 自分達で汚しておいて環境破壊 自然破壊だと叫ぶ 戦争はダメだと分かっていながら戦争する

人類の安全を脅かすものは人類そのものである



人類は自然の一部である 地球の大きさは変わらないのに現代文明はとっくに地球のサイズを超えてしまっている



「人という種類」は自分自身の体重身長を超えた人工物をつくってしまった、

翼がないのに宇宙まで飛べるようになり 

2本の足しかないのに音速以上で走れるようになり 

たった1発で数十万人殺せるようになった



悲惨な状態の国に行ったときに言われた 「お前たちはいいよ またすぐ暖かい国に帰れるんだから」 (フィクション)



~ 歴史学者 ユヴァル ・ノ ア ・ハラリ ~

サピエンスはどれだけ努力しようと どれだけ達成しようと 生物学的に定められた限界を突破できないというのが これまで暗黙の了解だった

だが21世紀の幕が開いた今 これはもはや真実ではない ホモサピエンスはそうした限界を超えつつある

ホモサピエンスは 「自然選択の法則」 を打ち破り始めており 「知的設計の法則」 をその後釜に据えようとしている

過去40億年近くにわたって 地球上の生物は一つ残らず自然選択の体制 法則 影響下で進化してきた

だが今日それとはまったく異なる形 知的設計の法則(生物工学 サイボーグ工学 非有機的生命工学)で変えられようとしている

私たちが真剣に受け止めなければならないのは 歴史の次の段階にはテクノロジーや組織の変化だけではなく

人間の意識とアイデンティティの根本的変化も含まれるという考えだ そしてそれらの変化は本当に根源的なものとなりうるので

「人類」という言葉そのものが妥当性を問われる それまでにあとどれだけ時間が残っているのか 

私たちの行きつく先は生態学的大惨事なのか それともテクノロジーの楽園なのか 


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My favorite artists

   理論    アルバート・ピンカム・ライダー 熊谷守一 岡本太郎 中川一政

   作品    佐伯祐三(パリ風景) 松田正平 木田金次郎 神田日勝(原色を使用していない絵) 香月泰男(シベリアシリーズ) 相原求一郎(北海道シリーズ)

          ゴッホ  エゴン・シーレ(女性の絵)



目からウロコが・・・・    芸術は無償なり 芸術は本来無償の行為なり  (画家 速水御舟 中川一政 岡本太郎 他)



努力で素質 才能は超えられない



世俗の外側で

何日何曜日の外側で

時間も労働も貨幣で換算される外側で

常に価格が付けられ利益で評価される外側で

全てを経済効率から考える思考の外側で

腹の底から噴き出してくるテーマ・モチーフのみ制作すればいい



~ 現代 ・近代文明をテーマ ・モチーフにした作品制作を始めたきっかけ ~

2年足らず関わっていた大町市内の麻倉プロジェクト ( 大町市内の築100年以上の朽ちかけている倉を改築し アート&クラフトを発信していこうという

プロジェクトだった ) を 2011年8月に辞めて一人になり それまでの20年間のモノづくり生活を じっくりと数ヶ月間振り返った

残り人生も少なくなり これでよかったのか? このまま魚彫刻で終了 あの世行きで後悔はないのか? やり残したことはないのか?

そのようなことを考えているうちに 我々が生きてきた時代って一体何だったのかと思いはじめ 自然に腹の底からじわりじわりと噴き出してきたものが現代文明だった

なぜそのようなもの噴き出してきたのかわからない 自身にそういう意識が存在していた そういう資質だったとしかいいようがない

このテーマ ・モチーフが人生最終章になるかもしれないと思いつつ現在に至っている



~ 高名な芸術家の言葉 ~

役に立たないのが純粋の芸術で食べられなくてもやっていく そこまで度胸を決めて役に立たないところに根本を置き制作していく

芸術は商品として取り扱われる場合はあっても それは根本精神において商品として制作したものではない

芸術が商品でない以上 当然のこととして作家の生活は確保 保障されていないこととなる

お金の面で不安を持つならば芸術はやめて他に転業するしかない



芸術とは 絵画 音楽他 そんな職業の一形態ではない 人間の精神 肉体 全存在を賭けて燃焼する そのあり方をいうのだ

だから信仰でもいい 愛と呼んでもいい このように生きる根源のあり方を芸術という言葉で括る (岡本太郎)



~ 塩谷陽子著書 「ニューヨーク」 より ~

同じ学歴を持つ者同士で 芸術家と非芸術家を比較すると 芸術家に顕著な五つの傾向を見ることができる

  ① 芸術家は非芸術家に比べて 自己鍛錬(自己教育)の為により多くの時間と可処分所得を費やしている

  ②      〃            失業率が高いこと

  ③      〃            その失業時間がはるかに長いこと

  ④      〃            一生涯の中でその者の専門分野に就業している時間(絵描きなら絵描きとして過ごす時間)がはるかに短いこと

  ⑤      〃            その者の専門分野からの収入がはるかに少ないこと

この五つの傾向を診れば いったいぜんたい何でこんな条件の稼業をあえてやっている人間がいるのだろうと誰でもふしぎに思うであろう (The Modern Muse)

この文章が示しているのは 芸術家というのは 勉学なり投資なり創意工夫なりを「金銭」や「安定した生活」というものに置き換えることで

バランスさせようとしないという事実である

なぜバランスさせようとしないのかと首をかしげてみると 以前 Exit Art / The First Worldという非営利ギャラリーのディレクター

ジャネット・イングバーマンさんが こんな事をいっていたのを思い出す

「優れた芸術家というのは 今現在の我々が知っている価値観 美醜とか善悪とか金銭とかの様々の既成のものから脱して

ひたすら未知の美 未体験の価値観をつくり出そうとしている人間なのです



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登山家が「なぜ山に登るのか」と質問されて「そこに山があるからだ」と答えた 「なぜ釣りをするのか」と聞かれれば「釣れないから」と答える



名人は釣れるほど沈黙し 初心者は1匹釣れるごとに騒ぐ 前者はラインを通して自然界の全てを見つめ 後者は魚を釣ることだけに頭がいっぱい だそうです

                                                                               (あ~ 耳が痛い)

釣り人生には四つの段階があるそうです

一、 数のみを喜ぶ少年時代

二、 大きさのみを誇る青年時 、利己的でつまらない自尊心

三、 釣り上げる技に洗練された楽しみを発見した中年時代

四、 そして最後にこれが最も幸せな段階で 体力の限界を知り 自ら釣るよりもむしろ他人が釣るのを見て楽しみ 心の静けさを学ぶ瞑想的な時代

                                                                         (あ~ またまた耳が痛い)


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人の幸福とは4つあればいい 衣 食 住 健康 その他のものはどうするのか? 自身で努力すればいい

不幸の原因は上記の4つの内いずれかが欠ける 人と比較する 必要以上のものを欲しがる



移住後いちばん沢山質問されたのは 「なぜ ここに引越ししてきたのですか」 人によっては 「なぜ こんな所に引越ししてきたのですか」です

簡単に言うと大都市は遊び、勉強する場所で 人が住むところではないと考えたから

移住後 田舎暮らし ロハス スローライフ 断捨離 ミニマリストなどという言葉が流行した 1993年から適度に実行しています(大汗)


 


 
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