■紙のサイズ・寸法
●原紙サイズ
印刷・製本会社などで裁断・加工される前の用紙のことを、「原紙」と呼びます。 原紙サイズのうち、よく使われ、JIS規格でも規定されている５種類は、表１の通りです。
表１：おもな原紙サイズの規格
| 種 類 | サイズ（単位：mm） |
|---|---|
| Ａ全判 | 625×880 |
| Ｂ全判 | 636×939 |
| 菊判 | 636×939 |
| 四六判 | 788×1091 |
| ハトロン判 | 900×1200 |
●仕上寸法
このような原紙のうち、Ａ全判または菊判から仕上寸法であるＡ１以下の寸法がとれます。 たＢ全判または四六判から仕上寸法であるＢ１以下の寸法がとれます。（図１、表１表参照）
表２：仕上寸法の規格
| 仕上り | Ａ列（単位：mm） | 仕上り | Ｂ列（単位：mm） |
|---|---|---|---|
| Ａ０ | 841×1189 | Ｂ０ | 1030×1456 |
| Ａ１ | 594×841 | Ｂ１ | 728×1030 |
| Ａ２ | 420×594 | Ｂ２ | 515×728 |
| Ａ３ | 297×420 | Ｂ３ | 364×515 |
| Ａ４ | 210×297 | Ｂ４ | 257×364 |
| Ａ５ | 148×210 | Ｂ５ | 182×257 |
| Ａ６ | 105×148 | Ｂ６ | 128×182 |
| Ａ７ | 74×105 | Ｂ７ | 91×128 |
| Ａ８ | 52×74 | Ｂ８ | 64×91 |
| Ａ９ | 37×52 | Ｂ９ | 45×64 |
| Ａ10 | 26×37 | Ｂ10 | 32×45 |
図１：Ａ列の紙のとり方
図１：Ｂ列の紙のとり方
●紙の厚さ
紙の厚さは通常重さで表します。そのなかでも「kg」で表すのが最も一般的です。
例えば、四六判90kgとは、四六判（788ｘ1091mm）の用紙が1,000枚集まったとき90kgになる厚さを意味します。
※ 同じ紙の厚さでも、使用する紙の大きさによって「kg」の表記が異なります。四六判90kgの用紙は菊判（636ｘ939mm）で換算すると62.5kgになります。
一般的な紙の厚さとその使用例をまとめたのが、表３です。なお表中の用途は、あくまでも一例です。
参考）官製はがきの厚みが180kg（四六換算）位になります。
表３：紙の厚さとその用途の一例
| 四六判 | 菊判 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 55kg | 38kg | チラシ、雑誌本文など |
| 73kg | 50.5kg | チラシ、雑誌本文など |
| 90kg | 62.5kg | チラシ、雑誌本文、リーフレットなど |
| 110kg | 76.5kg | パンフレット本文、リーフレットなど |
| 135kg | 93.5kg | パンフレット表紙、ポスターなど |
| 180kg | 125kg | パンフレット表紙、DMはがきなど |
| 220kg | 153kg | パンフレット表紙、DMはがきなど |
●紙目
紙には紙目があります。特にページものの場合、紙の目が適切に選ばれないと、開きにくい本に仕上がってしまいます。 紙目にはＴ（縦）目とＹ（横）目が用意されています。
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