謹賀新年


 
明けましておめでとうございます。穏やかなお正月を迎えられていることと推察いたします。昨年はコロナ禍に明け、ロシアのウクライナ侵攻に翻弄された一年でありましたが、それらはそっくり今年に持ち越され、その成り行きが私達の最大の関心事であり続けるようです。

 私の治療室に来室されている患者さんが年とともに高齢化するにつれ、私の治療もそれに合わせて自然と変わってきました。以前は患者さんが訴える症状をアジャストメントでいかにして軽快させるかに傾注していたのですが、最近の治療の目標は「いかにして患者さんの生物学的寿命を全うしてもらえるか」に移行しつつあるように思います。生物学的寿命とは、事故や病気によらない自然死までの年限と定義されますが、人は老化の過程で死にます。それは免疫細胞の老化による免疫力の低下や細胞の機能不全によるものです。ならば、与えられた寿命を全うするためには、年令を問わずそれらを招来させる要因を減ずるしかなく、その主な手段は食養であろうと私は思います。カイロプラクティックの哲学でいうイネイトインテリジェンス(先天的治癒能力)そのものに問題があり衰え病んでいるなら、それを守り支えていくことも我々の務めです。イネイトインテリジェンスは100%であり、それを妨げているサブラクセイションへのアジャストメントにより健康を回復させようというカイロプラクティックの哲学には、患者さんの寿命という概念がないため、見当違いの矯正が行われています。カイロプラクティックの法制化が将来的に実現できない中、カイロプラクティックが人々にとって必要とされない治療法であるなら、いずれ消え去る運命にあります。カイロプラクターが食養の必要性に目覚めることを願って止みません。

 私の年代になると、友人知人の訃報を受け取る機会が多くなってきました。与えられた寿命を全うするためには、サブラクセイションがあるならアジャストメントを受け、適切な運動を心がけ、食生活を正し、必要なら適切な健康補助食品を摂らなければなりません。そうして何としてでも長生きしていただき、日本の未来を見続けていただきたいと切に願う次第です。

令和5年元旦