神社で、お産の無事をお祈りするのが安産祈願です。
　妊娠五ヶ月目の戌の日などに、「丈夫な赤ちゃんを授かるように」との願いを込めて、腹帯を締める「着帯の祝い」を行います。

　赤ちゃんが、生まれて初めて神社にお参りすることを初宮参りと言います。地域差はありますが、一般に男の子は生後三十一日目、女の子は三十三日目に行います。神さまに赤ちゃんが無事誕生した御礼と、地域の一員として健やかに成長することをお祈りします。

　子供の成長にあわせ、三歳で男女児、五歳で男児、七歳で女児が神社にお参りしてお祝いします。これまでのご加護に感謝し、さらなる成長を祈るのが七五三参りです。
　縁起物の千歳飴には、長寿と末永い幸せへの祈りが込められています。

　厄年とは、体調不良や災難などにあいやすい年といわれ、数え年で男性は二十五・四十二・六十一歳、女性は十九・三十三・三十七歳を本厄、その前後を前厄・後厄と言います。厄による災いが起こる前にお祓いをうけ、心身共に健やかで一層充実した日々を送れるように祈ることは、家族や周りの人々の幸せの為とも言えます。

　数え歳で、六十一歳を還暦、七十歳を古希、七十七歳を喜寿、八十歳を傘寿、八十八歳を米寿とするなど、長寿を家族揃ってお祝いします。
　歳祝いは、神さまの恩により長寿を得られたことに感謝し、一層長生きできるように願います。

　自動車やバイクを新たに所有した際、所有者と乗り物をお祓いし安全運転を誓うと共に、事故にあわないようにお祈りします。

　家屋やビルなどを建てる前に、土地を祓い清め、工事関係者は工事の安全を、また施主は建物が立派に建設され、末永く住まわせていただけるよう土地の神さまにお祈りします。

　家が完成し、入居するにあたり、新築の家を祓い清め、神さまに無事完成したことを奉告し、末永い安全と家族の繁栄をお祈りします。