やさしい心づかい-、美しいものに素直に感動する心をさらに美しく育んでくれる世界、それが茶の湯の世界です。 桃山時代にその頂点に達して我が国独特の文化となった「茶の湯」は私達にかけがえのない素晴らしい世界を残してくれました。 茶道上田宗箇流は、桃山を代表する武将茶人の一人であった「上田宗箇」を流祖とし、上田家(広島藩国老)代々によって、連綿と広島の地に承け継がれてきたものです。 武名高く、秀吉に抜撰されて寵遇を受けた宗箇ですが、茶の湯は、はじめ千利休に学び、後に古田織部に師事し、関ヶ原の後は浅野幸長に請われてその客臣となりました。動中に美を求めた宗箇の茶は、無駄のない動きの中に清々しい気品を湛え、凛としてウツクシク、今日に残された茶碗・茶杓など、また縮景園をはじめとする数々の宗箇の庭園にも、隅々まで力が漲っているのが感じられます。宗箇の茶の心を共に学び、さらに豊かな世界を心に持ちたいものです。(お家元のことばより) |
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会場の田中苑・不老庵 楷の木の紅葉は見事です。 |
井原遠鐘クラブ、恒例の観月茶会が華鴒園で催されました。参加者は約120名でした。 当日はお家元の講演もあり、盛況でした。とにかく天気が良かったのが何よりでした。
男性陣によるお点前 お家元を前に緊張の面持ち 夜の帳が降り、聞こえるのはただ虫の音のみ ロビーで最後の席を待つお客さま |
お隣の市民会館では成人式が行われていました。 |
前日の雨も早朝上がり絶好のコンディションとなりました。若葉もとても鮮やかです。 若葉の下でのお茶席はとても清々しく感じます。 お点前に視線が集中します。 待合の様子(右) 一席60名以上、点出しも大変です。当日は600名以上のお客様でした。 |
(平成27年1月18日)
待合 懐石(和室) 茶室 先代宗匠のお軸 最後に記念撮影 |
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待合 準備も万端です。 長庵全景(左) 当代家元揮毫の扁額(右) 心地よい緊張感が漂います。 いよいよ茶室への案内です。 茶花はナツツバキ 薄茶のあとの白湯も美味しそうでした。 退席されるお客さま 今日はありがとうございましたと声を掛け合います。 茶会のあとの長庵 日本庭園・華鴒園(はなとりえん)は先代家元の監修です。 |
家元による記念講演がありました。演題「日本人の美意識と茶室」 笹井副代表世話人によるあいさつ(右) 会場のはなとり展示室は入りきれないほどの聴講者で埋まりました 長庵にも灯りが入りました。 手燭を使用しての立礼台によるお点前。 |
お花はススキ、オミナエシ、フジバカマ、シュウメイギク、キキョウ、ツキミソウなど 陽が落ちるとご覧のような大勢の人で席が埋まりました。 市民会館では琴の調べ(左) 市民会館前の裏千家のお茶席。正面に月が見えます。(右) 田中苑の表千家流の茶席 |
平成24年最後のお稽古で口切りの茶事を体験しました。
壺の箱の裏側には何という銘のお茶が入っているかを記した「入日記」という紙が貼ってあります。 壺飾りの結びは朱色で美しい。
交代で石臼を挽きましたが、当日参加の9人分の抹茶をなんとか確保できました。 意外に抵抗があって重労働です。部屋にいい香りが漂います。 挽きたてのお茶を濃茶ででいただきましたが、ほんとうにおいしいですね。 |
上田宗箇流井原文化教室のお稽古日に床を飾った茶花です。 画像が小さいですが花の名前がおわかりですか? 初秋 夏
花は野にあるように
春
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7月8日、日曜日、井原市民茶室・不老庵で、私が所属する茶道上田宗箇流・井原遠鐘クラブの例会があり、 会員8名が参加して朝茶が行われました。 早朝の田中苑・不老庵です。 つくばいで手と口を清めます。 朝顔一輪 主人と客のお互いの挨拶のあと、 「配膳」「銚子・盃」「飯器」「汁替え」「相伴」「箸洗」「八寸・銚子」「納盃」「湯桶・香の物」と続きます。 中立ちで待合に出ると公園には犬を散歩させる人の姿がありました。 後入りは掛物となります。 濃茶に続いて、すぐ薄茶をいただきます。 終わってみれば、もう9時。あっという間の3時間でした。 本日はありがとうございました、とあいさつをするお客 |
露地の紫陽花 ヤマアジサイでしょうか、数輪しか咲いていませんが、水に打たれとても美しく見えました。 登り窯 周りにはたくさんのマキが積み上げられていました。炊くときはほとんど使い切るとのことでした。 宗冏お家元ご揮毫の扁額 無鐘とは、鐘が聞こえないほど深い山の中という意味でしょうか。 工房の2階が茶室となっています。バルコニーもあって、遠くの山並みを眺望できます。 村田様の素晴らしいお手前で薄茶をいただきました。
山で見かけた野バラ 野バラの一重の花弁も清楚でいいですね。
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古典と創作の融合 「創意に沸いた桃山時代の慶長茶の湯展」 出かけた日 平成22年4月3日(日) 安閑亭露地手水鉢・吉祥天 上田宗箇の作です。(左) 点心席で若宗匠のご挨拶がありました。(右) |
草履に履き替え腰掛待合で待っていると亭主が迎えに出て正客と手燭を交換します。 手水鉢で手を清めます。寒い時期なのでお湯も用意してあります。 正式には、初炭、懐石、中立、濃茶、続き薄茶の順に進められますが本日は時間の関係で懐石はありません。 照明道具は短檠と手燭のみ 初炭
ほんとに静かなひととき。おもわずこの一年を振り返っていました。 昔は掛物や花は飾らなかったそうですが、利休から飾るようになったとか、掛物は暗いので大きな字のものがよいとされる そうです。香合は、干支のトラ。次に会えるのは12年後かも。写真には写っていませんが、師範代お気に入りは茶入れでした。 暗いので手燭を手元において拝見します。 福間師範代には、とんちんかんな質問にもざっくばらんにやさしく教えていただきとてもよくわかりました。 遠いところ誠にありがとうございました。 |
上田宗箇流
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