因島を訪ねて
広島県尾道市因島 平成22年5月4日



5月1日の朝刊に、「段々畑染める白」というタイトルで尾道市因島の除虫菊が咲き始めという記事が掲載されており、連休中にぜひ行ってみたいと思っていました。除虫菊の花は殺虫成分を含み、殺虫剤や蚊取り線香の原料になります。因島では水はけのよい傾斜地が多いことから、最盛期の1940年には350ヘクタールで栽培されていましたが、化学薬品の普及などに伴い減少。現在は島内3カ所、計47アールのみで種子の保存と観賞用として育てられています。そういえば最近、素通りしている因島。せっかくですので島の名所を回ってみることにしました。



 
まずやって来たのが因島フラワーセンター。確か、今回で3度目だと思います。広い芝生。これからいい季節になりますね。ややきつめの日差しの中、幾何学的に植えられた花々が強烈な色彩をはなっています。



ちょうど時間はお昼時、お弁当を広げる人々。

見事な曲線を描く花壇

 
ハチが群がる藤棚の向こうに海が見えます。温室内の通路わきにずらりと掛けられたポット鉢。
資料館にあった除虫菊のポスター。赤いハマナスが咲いていました。



 

除虫菊畑を巡っているとき、白滝フラワーラインのとあるところで、重岩石鎚大権現と書かれた幟を発見。それも急な山道沿いにたくさん立っていました。直感的に、この上に登れば見晴らしの良いところがあるのでは!?とひらめきました。道路沿いの駐車スペースに車を停めて、カメラを片手に登ること5分。その大権現が祀られているらしき場所があり、海側の木々の隙間に目をやると巨大な岩があるではありませんか。恐る恐る岩の上に立つとまさに絶景。素晴らしい瀬戸内海の風景と、下の方にはしまなみ海道の車の列までもが豆粒のように見えます。それにしても、岩の下はどうなっているの?と、とても気になるところですが、恐ろしくて覗けません。これだけ大きな岩だと、下の自動車道からもよく見えるでしょうね。ほんとに素晴らしい、是非、おすすめしたいビュースポットです。
ただ、あとで思ったことですが、この岩がご神体ということであれば、上に登って良かったのかどうか気になるところです。


恐る恐る岩の上を歩くと、そこに絶景がありました。



絵になる被写体を求めて、除虫菊が栽培されている島内3カ所を巡ってみることにしました。フラワーセンター前ではほとんど咲いていない状態でパス、次に因島大橋をバックに咲くという、大浜町・白滝フラワーライン中程の休憩所に行きましたが、まだ2分程度の開花状態、しかも畑の広さもほんのわずか。パンフレットでは絶好の撮影スポットとあったので期待していましたが、少々がっかりでした。最後に新聞に掲載されていた重井町の段々畑を目指します。途中に除虫菊の看板があり、ここの空き地に車を止めて農道を歩いて行きました。

  
白滝フラワーラインの途中にあった展望台



因島大橋をバックに除虫菊。実に絵になる景色ですが、まだ2分咲き程度。

重井町の段々畑
 
この看板が目印です。農道を歩いていると眼下に広がるのどかな重井西港

左手眼下にのどかな重井西港が広がってきます。歩くこと10分、お目当ての段々畑が見えてきました。素晴らしい!なんと満開でした。農道から段々畑を登っていくとさらに素晴らしい景色が広がっていました


除虫菊と港。実に絵になる風景です。数人のカメラマンを目撃しました。

 
段々畑を登て行くとさらに眺望が開けてきます。





因島水軍城は初めてでした。駐車場は満車。お城までの坂道は結構きついものがあります。
 
水軍と刈り込まれた木と、代々のお墓。
 
息を切らしながら登ってくる観光客。兜と衣装を着て記念撮影をする親子。


(社)因島観光協会 TEL(0845)26-6111 FAX(0845)26-6112