PIONEER C-21
2005/9/4




 
 パイオニアのプリアンプC−21のジャンク品を入手いたしました。
電源は入るけど音が出ないとのこと。
今使っているオンキョーのP−309も接点の接触不良があり再メンテが必要な状況ですので、これを直しピンチヒッターに使う予定です。
蓋を開けて驚くのはそのシンプルさです。P−309とは大違い。
これはメンテナンスがし易いアンプですね。
それにしても何でトランジスタが傾いたまま実装してあるのでしょう。
スペース的にも余裕が有るのに無理に傾けることもないように思いますが。
何か理由があるのか、全く気にしていないのか。
そこそこ良い部品を使っているようですが、実装の出来がこれじゃあ不満が残ります。
普及品のパーツを使ってもきちんと綺麗に実装すれば1クラス上に見えると思うのですが。
まあ、ユーザーが蓋を開けることなんて想定していないのでしょうが。
  

内部全景:左上は電源回路、左下はフラットアンプ、右上はイコライザアンプ、右下はカートリッジのロード切り替えでしょうか。
アンプ部のトランジスタは2SA906、2SC1775、2SA898、2SC1903のみ。


電源部:トランジスタは2SB596と2SD526   左下は信号ライン(出力)のリレー
  

左側が入力、右側がRECとOUTPUT
 

ボリューム周り
  

修理開始
     

 いよいよ修理を開始します。
まずは部品調達からです。
電解コンデンサは予算の都合からニチコンのMUSEにしました。
トランジスタはほとんどがオリジナル品番を入手できましたが、2SA898と2SC1903のコンプリがなかなか見つかりません。どうしても見つからない場合は同等品かオリジナルを再使用する予定です。
    
MUSEコンデンサとトランジスタの一部

MUSEは色が綺麗ですね
基板をケースから外した状態

EQ基板
電源&フラットアンプ基板
底板との接触防止のウレタンスポンジが着いていたところは基板の保護用塗料が剥がれています

結局音が出ない原因も調査しないまま修理開始と相成りました。
トランジスタと整流用のダイオード・電解コンデンサは全て交換なのでオーバーホールの部品交換の段階で原因がはっきりするでしょう。
但し、ツェナーダイオードや小電力のダイオードは未交換の予定ですので、そこに原因があったら手間がかかりますが。
  

電源・フラットアンプ基板にMUSEコンデンサ取り付け
その他アンプ部初段トランジスタのペア組
  

レベルコントロール用ボリュームの分解

接点部分は特に問題なし

若干の清掃程度で十分でした
切替スイッチの分解清掃

基板から外し接点部分の分解・清掃を行う

汚れはそうひどくはありませんでした

抵抗類の交換
特に高級品(オーディオ用)は使わずRIKENの1%金属皮膜抵抗を使用しました。

不良個所が見つかりました

外したイコライザとフラットアンプの終段トランジスタ hfeは100から245の間でばらばらでした
大まかな傾向としては2SA898が140前後、2SC1903が240前後です。
左写真:不良だったトランジスタ

フラットアンプの片チャンネルの2SC1903が2個不良となっていました。
   
とりあえず不良個所は発見しました。
但しこれだけか、まだ他にも不良個所があるのかは引き続き部品交換しながら確認中です。
  
2005/1/30の進捗状況

終段トランジスタの2SC1903(1904)が入手できず仕方なく2SB648と2SD668のコンプリを流用。
HMA−9500Uにも使用されているので悪い石ではないはず。
結果はお楽しみ、、、、、
 
コンデンサは一部オーディオ用といわれる物を使用


電源部のセラミックコンデンサをオーディオ用に交換。


電源トランスとの接続には端子板を使用することにしました。

電源部配線
基板とトランスのリード線に接続は端子台を使用

外した部品の数々
気分的なもので部品が新しくなると良い音が出そうな感じになります。

フラットアンプ部

全景
最初とかなり雰囲気が違いますね。
但しオリジナルより音が良くなったかどうかはわかりません。

動作テスト

やっと動作テストまでたどり着きました。
娘のコンパクトCDプレーヤーを入力に繋ぎ、C−21の出力は2ヶ月ほど前に入手したLo-DのパワーアンプHMA−4500に入れてやります。
HMA−4500も入手後まだ動作確認もしていなかったのでついでに動作確認です。
最初HMA−4500のみでテストしましたが問題なくOKでした。
いよいよC−21のテストです。
電源を入れボリュームを上げていくとスピーカーから音楽が流れ出しました。
ほっとム出をなでおろす瞬間です。しかし、ボリュームを動かすとクリックに従ってノイズが出ます。
おまけにハムも、、、、、、。
おっと!シャーシアースをとっていませんでした。ワニ口クリップの付いたコードで仮にアースを取ります。
今度はOKです。ボリュームを上げると蛍光灯のノイズと若干のハムが出ています。
まあ、正式に配線しカバーをかければ大丈夫でしょう。
一応バイアスの電流値を確認してみます。
イコライザは各段とも回路図の電流値とほぼ同じです。
フラットアンプはドライバ段の電流値が若干少ないのですがその他はほぼ回路図どおりです。
フォノ入力はチェックしませんでしたが大丈夫でしょう。
いよいよ最終組立に移ります。
コード類は半田付けに変更、入力ジャックとセレクタスイッチの間もシールド線で配線しようかと思っています。

      
バラックでの動作テスト風景

LO-DのHMA−4500も同時にテスト

片方のメーターランプが切れていますが動作はOK

リアパネルのメンテナンス
  
軟質のアクリル板で入出力コネクタのベースを作製。

コネクタは廉価版の金メッキタイプ。

安物でも新品を使用すると見栄えがします。
ACアウトレットも新品に交換しました。

リアパネルと清掃が終わったフロントパネル
      
最終仕上げ
      2005/9/4
入力ジャックの配線

長さも短いので普通の配線用より線です。
基板間の配線はコネクタをやめて直接配線にしました。
電源コードは最高級?丸うちコード。

1m160円也。

とりあえずメンテナンスが完了しました。
後はケースの化粧をやるつもりですが、少し先延ばしにします。

  インプレッションは後日。

    
試聴結果

 仮配線にて試聴してみました。
ヘッドアンプ SONY HA−55経由でレコードを再生してみました。
歪感の少ない明るい、すっきりした音質です。
ONKYOのP−309に比べると低域のボリューム感が少ないような気がします。
半導体、抵抗コンデンサ類をほとんど交換してあるので、オリジナルとはいえないかもしれませんが。
明らかに接触が良くないP−309に比べると精神衛生的にもいいですね。
もう少し様子を見てみましょう。