YAMAHA HA−2 | |||
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最終更新 2021/12/6 | ||
YAMAHAのMCイコライザアンプHA−2のジャンク品?を入手しました。 現状渡しということで動作確認は無しでの購入です。 前所有者がいろいろ手を加えているようで底板には粘着テープがべったり貼り付けてあります。 とりあえずネットで調べると専用のヘッドシェル(アンプが乗っている?)を使用する特殊なアンプのようです。 ネットで検索してもあまりヒットしません。 これはデータを集めるのが大変です。 蓋を開けてまたびっくり。 コンデンサ群にも驚かされますが、アンプ部分がモジュールになっています。 こりゃあ大変。モジュールが不良だと修理が厳しくなります。 とりあえずは動作確認のため専用シェルをどうにかしなくては。 久しぶりの難物です。 |
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フロントパネルは電源のLEDのみ。 | リアパネル 出力はケーブル引き出しになっています。 |
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なぜか底板に粘着テープが。 |
基板裏面 | ||
オリジナルコンデンサと専用モジュール群 |
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これは結構時間がかかりそうです。 ヤマハに問い合わせたら専用シェルもサテライトアンプ部分も供給不能との事です。 ヤマハは回路図を出してくれないので、修理には不便ですね。 安全も含め様々な問題で回路図を出さないのでしょうが、ジャンクオーディオファンとしては有償でも良いので「ビンテージ物」くらいは何らかの対応をお願いしたいところです。 どなたか資料ありませんか〜。 |
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モジュール調査 | 2006/6/18 | ||
モジュールの中身はどうなっているのか興味のあるところです。 中を見てみたい! それにサテライトアンプを自作するにもモジュールの分解は必要となってきます。 何はともあれ外してみましょう。 |
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外したモジュール |
ピン配置 | ||
樹脂のカバーの中は充填されています。 かなりの重さがあり、たたいてみたときの感触から中は充填材で満たされているようです。 ブラックボックスか。 時間をかけて少しずつ剥ぎ取っていくしかないか? 長期戦になりそうです。 |
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ピンは8本で未使用が2本です。 IN、OUT、オフセット調整?2本、+電源、グランドかな? |
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実験その1 | 2006/7/9 | ||
モジュールの分解は難しそうなので基板を眺めていたら目にとまったのが入力に一番近いモジュールの脇にある2SK147です。 2個の147がパラになっています。これってひょっとしてサテライトアンプの相手方??? よく考えてみるとサテライトアンプと特性を合わせる必要があるFETをモジュールに入れるかしら? サテライトアンプの交換を考えると相手方のFETも交換しやすい(必要があるかはわかりませんが)ようになっているのでは? 早速実験です。 2SK147の代替品の2SK363を買い求め2SK147と交換しました。サテライトアンプにはとりあえず同じ2SK363をパラって使用しました。 不細工ながらサテライトアンプ付きシェルが完成しました。 早速実験です。 実験用ミニコンポに接続し音出しです。 うーん音が出ません。失敗か?? おや、出力のリレーが入っていません。これでは音が出ないのはあたりまえです。 FETを363に変えたのが原因か? もう一回147に戻してみましょう。 ありゃ、やはりリレーが入りません。 いよいよ壊れたか!! 買ってきて最初に電源入れたときはリレーは入っていたはずです。 その時と違う部分は、、、、、フロントパネルを外す時にパイロットランプ(LED)の線を切ってあります。 まさか、、。 LEDを配線してスイッチON(と言っても本体に電源スイッチはなし) 今度は「カチッ」とリレーが入りました。 そうか、LEDが点かないとリレーが入らないのか、、。 とりあえず本体147とサテライト363で音出しです。 オッ!音が出ました。 でもかなり歪んでいるしレベルも一定ではありません。 それでは本体363、サテライト363で音出しです。 今度はちゃんと音が出ます。 怪しげなミニコンポ実験システムでの音出しですから綺麗な音が出ているのかはわかりません。 でも音が出ました!! いよいよこれから調整(オフセット?)と測定です。 何はともあれヨカッタヨカッタ。 それはそうと2SK147を探さねば。 でも本当にこれでいいのかしら? 大いに疑問ですが。 |
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バラック配線のサテライトアンプ部 とりあえず本体と同じくパラにしてみました |
試運転状況 | ||
これが2SK147のパラ接続部分です |
ミニコンポ試運転システム | ||
実験その2 | 2006/7/18 | ||
サテライト部のFETをパラにして音が出ましたが、シングルではどうかやってみました。 その結果は歪みっぱなしで見事NGです。 と言う事は、やはり2SK147のパラとペアを組ませればいいのでしょうか。 験しにサテライトアンプにピーク0.5mV程度の正弦波を入れてみました。 何でも実験、、、、。 すると100Hz位になると正弦波の上下が同じように少しクリップします。 上下対称ということは動作点はそこそこ上手くいっているのか?、でもまだFETの選択が不十分なのか? まあ、FETをいろいろ取り替えて再試験と試作品の製作といきましょう。 |
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2SK146 | 2006/7/27 | ||
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手持ちのONKYOのプリから2SK146(2SK147のデュアル)を外しました。 その中でIDSS10mAの物を6個選別。 これで再実験できそうです。 それにしてももう少し資料が欲しいところです。 |
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サテライトアンプの製作 | 2006/10/27 | ||
2SK146を使ってサテライトアンプを作りました。 ヘッドシェルにスペースが無く上手くカートリッジが付くでしょうか。 |
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シェルリードのスリーブを切り取ります。 |
シェルに挿して固定します。 | ||
穴あきスルーホール基板を挿します。 |
FETを取り付けます。 | ||
裏側はこんな感じです。 |
シェルに装着したところです。 カートリッジとの間隔が少ないのでリード線の付け方も一工夫が必要となります。 |
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リード線はこんな感じで逆に引き出しました。 |
試作品なのでこんなもんでOKとしましょう。 | ||
シェルに組み付けた状態。 |
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ブリッジダイオードはファーストリカバリーダイオードに交換しました。 |
AC100Vは端子台に交換。 | ||
電源のトランジスタは新品に交換しました。 | 調整用の半固定抵抗も交換しました。 調整の方法がまだ不明なのでテスターで抵抗値を合わせてあります。 |
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← 本体のFETも2SK146に交換 |
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とりあえずサテライトアンプの製作と本体のメンテは終わりました。 もう少しで試運転です。 2SK146で上手く動作するか興味津々です。 動かなかったらどうしましょう、、、、。 バラックで試してみた方が良かったかもしれませんね。 試運転の結果をお楽しみに!! |
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試運転 | 2006/11/2 | ||
さあ試運転です。 カートリッジを付けてスイッチON!! ありゃあ、リレーが入りません。 験しにレコードをかけてみても全く音が出ません。 そりゃあそうですね。 リレーが入らないのですから。 カートリッジを外すとリレーが”カチッ”と入ります。 FETが2SK146ではだめ??それとも半固定抵抗を換えたのがいけなかったのでしょうか。 また出直しです。 |
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実験用に改造 | |||
まず、実験用に改造を施します。 |
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ICソケットを使いいろいろなFETを差し替えることができるようにしました。 |
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← 本体側もソケットにします。 |
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2SK363とカートリッジColal777EXで実験です。 |
2006/11/7 | ||
CORAL777はHA−2の適合カートリッジの一つです。 | かなり重量があるのでやっとバランスをとっています。 |
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音が出ました!! と言う事は2SK146が悪いのか、配線がまずかったのか? 再度2SK146にトライです。 続きは後日、、、、、。 |
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試聴の結果は良好と言っていいでしょう。 音が歪んでいるような様子も無く、低い方から高い方まで特に問題無いようです。 |
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サテライトアンプの新規製作 | 2008/10/19 | ||
このページの最終更新が2006年11月だったのでもう2年も棚の中に埋もれていたのですね。 不用品の整理を開始したので使えるものは整備をしなくては、、、、。 ということでHA-2の復活です。 2SK369のIdssを計り4個ずつのペアを組みました。 サテライトアンプはコンデンサのサイドにFETを貼り付け、シェルにリードの金属部分を被せて半田付けを行いました。 軽量化のため基板は使用しませんでした。 |
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何とかコンパクトにまとめる事ができました |
カートリッジを取り付けました。 とりあえずAT-32を使用します | ||
視聴の結果は、、、、いいんじゃあないですか。 大変厚みのある音がします。 後は外観のお化粧をしましょう。 |
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組み立て・試聴 | 2008/10/23 | ||
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フロントパネルとリアパネルの取り付けを行いました。 電源コードと出力のケーブル、入力のジャックは新調しました。 写真は再度の試聴風景。 なかなか良い音だ!! |
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サテライトアンプNo2 |
2009/3/25 | ||
金田式プリアンプが完成したので久しぶりにHA-2のスイッチを入れてみました。 プリのAUXに入れてレコードをかけるとこれがGood! 金田式とはまた違った良さがあります。 気を良くして暫く聴いていると突然”ボコッ”と音がしパワーアンプの保護回路が動作しました。 保護条件の設定を低くしてあるのでその関係かと思い再度スイッチON。 すると15分位でまた”ボコッ”と保護回路動作。 こりゃあだめだと思いHA-2の出力をオシロで見てみると500kHz位で猛烈な発振です。 金田式アンプの発振が収まったかと思いきや今度はおまえか〜。 カートリッジやFETの容量が悪さしているのか。 ・・・ということでサテライトアンプを作り直して見ました。 今度はアンプ本体はオリジナルの2SK147、サテライトアンプには2SK369のGRランクから選別しました。 2SK369GR15本の中から選別してサテライトアンプ用としました。 発振防止のコンデンサは1000pFから1200pFにしました(手持ちの関係で、、) |
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サテライトアンプ第2弾 コンデンサが小さい分だけコンパクトに |
カートリッジをつけました CORAL777 |
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試運転の結果音は問題なく出ています。 しかし、前のアンプも30分くらい経つと発振が始まったので長時間ののし運転が必要です。 とりあえず30分は異常が見られません。 明日2時間の連続テストを行い、問題なければメインシステムで試運転です。 しかし、老眼気味になってから細かい半田付けが大変です。 まさに勘が頼りの状態。 写真を見るとどうにかくっついていそうなので一安心。 |
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電源の修理 | 2021/12/6 | ||
不具合のあるヤマハのHA−2がやってきました。 音が出ないとのこと。 少し前にHA−2の回路図をアップされた方がいて、あ〜なるほどこういう回路になっているのかと思っていた矢先だったので修理を行いました。 まず電圧のチェックを行いましたが、片チャンネルの電圧がほぼ整流後の電圧です。 定電圧回路がだめになったようです。 HA−2はモジュールを多用しているので半分以上がブラックボックスです。 発売当時のHA−2の技術解説(ラジオ技術誌)とネットの回路図から大体の仕組みが分かってきました。 整流後に定電圧回路があり、その後ろのシャントレギュレータで最終的に電圧を調整しています。 シャントレギュレータのモジュールを左右入れ替えると正常な電圧も入れ替わるので、シャントレギュレータモジュールの故障です。 回路図を作られた方はシャントレギュレータだけに電源を改造していらっしゃいましたが、定電圧モジュールが生きていたのでシャントモジュールのみを別途製作して組付けました。 結果はOKで電源が生き返りアンプ自体も正常に動作するようになりました。 |
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モジュールを分解してみましたが大体こんなもんで良いのかなと。 |
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