金田式DCアンプの製作     
最終更新へ移動  2011/11/17
  
金田式DCアンプ再開


 
近年、中古市販のアンプ等の修理や改造ばかりやってきましたが、久々にオリジナルアンプの製作をやってみたくなりました。
自分で回路設計を100%やるほどの知識も能力も無いために、どなたかが設計したアンプを作るしかありません。
それでは誰が設計したアンプにするか、、、、、、
そうなると触手が動くのが金田明彦氏のアンプです。
20数年前でしょうか、“無線と実験”誌(以下MJ誌)に金田氏がDCアンプを発表しました。
その時目を引いたのがA級30Wのパワーアンプです。早速部品を調達して製作にかかりました。
当時は学生で東京におりましたので、秋葉原は週に2−3回は通っており、部品も入手しやすかったので1ヶ月ほどで完成いたしました。出てきた音は十分満足の行くもので、今まで使っていたアンプが玩具みたいに見えました。A級30Wの発熱は相当なもので、夏場はトランジスタが暴走しないかはらはらしました。その後DCプリアンプ(初期型)も製作し、しばらくは金田式DCアンプで音楽を聴いておりました。
その頃(オーディオ界が元気の良かった頃)もメーカー製のアンプにしろ、雑誌掲載の自作アンプにしろ使用する部品には様々なこだわりがあったのですが、金田氏のアンプはその部分においてはこだわり方が違っていたように思います。
基板はサンハヤトのベークの穴明き、接着材はアラルダイト指定等々。
その後さらにエスカレートしてダイエー電線、無酸素銅7本撚り、抵抗やケーブルの方向。
ここまでくると信仰に近くなってきます。私にとってこういうこだわりは大好きですが、自分であれこれと部品を研究する気力も音感も無いので、情けないことですが人が出した結論を鵜呑みにするしかありません。ですから、誰を信じるかということになります。
何を隠そう私は四半世紀にわたる熱心な金田教信者なのでありました。
A級30Wパワーアンプ、DCプリアンプ(初期型)の後、暫くはオーディオから遠ざかってしまい、それらのアンプも解体され部品取りになっておりました。その後真空管とTrのハイブリッドアンプが発表されましたので、久しぶりにアンプの制作意欲が湧いてきてバラックで試作してみました。音が出ましたが、結局バラックのままであえなく解体となりました。それ以後も金田式アンプには興味がありましたが、だんだん制作費用が上がって行き、私の小遣いではとうてい製作不可能なアンプが増えていきましたし、電池で動かす事までする気はなかったので製作記事を見ることも激減していました。
しかし過日書店で金田式アンプの本を立ち読みしてみると、最近(?)のオールFETアンプはAC電源だし、まして安定化もしていないではないですか。部品代もスケルトン抵抗にお金がかかるくらいで、トランスを汎用品(この時点で金田式アンプでなくなるのですが)にすれば結構安くできそうです。というわけで、この度90%(?)オリジナル、言い方を変えれば金田式アンプもどきを製作してみようということになりました。
これから資金を調達しなければ、、、、、、

、、、、と考えているうちにいつの間にやらオークションでの部品調達が始まりました。
結局A級50WとA級30Wの製作に一気に突入となってしまいました。
今更初期のA級アンプでもないのでしょうが、金田教発足当時の信者としてはA級アンプには特別の思い入れがあるのです。それも限りなくオリジナルに近く。
しかし、それらの部品の高騰には閉口しますね。
ばかばかしいと思いつつも高価な部品を買いあさる日々が続きそうです。
  

パワートランジスタ2SD180入手           2008/2/27

3年ほど行くことがなかったある町の小さな部品屋さんにふと立ち寄りました。
A級50Wの保護回路のリセットスイッチなどの小物部品を探しながらトランジスタが収まっている棚に移動。
何か使えるトランジスタが有りはしないかと片っ端から引き出しを開け閉めしていたら、、、ありましたありました。
2SD180・・・・・・・2SD188の低圧品?です。
数えると全部で8個あります。 問題は値段です。 おばさんに「これいくらですか」と聞けば「1個450円ですね」
おー1980年頃の価格ですね。 もちろん全部買い占めました。
おばさんも長年の在庫が一気に売れてニッコリ、こちらもにんまり。
  
  
これは正真正銘NECのものです。
 
ロットNOは L96Eが6個 M3ZBが2個
 トランジスタチェッカーでHfeを計ってみると、M3ZBが70 、 L96EはチェッカーのICでは5しかありません。
400mA位流してどの位あるかは後日測定してみましょう。
それにしてもなかなか揃ったトランジスタは入手できないものですね。
 
これは本物?? 
  
通販で購入した2SD188です。最近は中国製のおかしなトランジスタも売っているので果たして本物か??
同一ロットナンバーがhttp://homepage2.nifty.com/naonaoland/yakudatsu/1.htmに写真が出ており表記も同じなので本物か?それにしてもやけにきれいなのが怪しいですね。
どなたか情報でもあれば教えてください。
 
トランジスタ         2008/3/17
  
いつのまにかトランジスタが集まりました。
悪い癖でついついオークションで出品されると手を出してしまいます。
まあ、比較的安いものしか買いませんが、、、、、。
  
 
現在の在庫 2SA627 12個 2SD188 20個 2SD180 8個 2SB600 4個 2N3055 6個
        その他2SC1161 2SA566 他
        まだ幾つか箱の中にあると思うのですが。 その内整理しなくては。
  
またまたGET          2008/3/20
またまたオークションでトランジスタをGET。
2SA627を2個落札しました。  値段はほどほど。
Hfeは一個が160、もう一個が130ほど。  なかなかHfeが揃いませんね。
それにしても金田部品を見るとどうして欲しくなるのでしょう。
どういう訳か他の人の手に渡るのがいやだという嫌らしい気持ちになってしまうもので、、、、、。 情けなや。
  ← 程度は良好。 きれいなTrです。
  
少し前にHPをご覧いただいた方から金田式アンプの部品をお譲りいただきました。
後ほどUPします。
だんだん部品が集まってきました。
それにしても古い部品ばかりです。 最近のアンプでも作ればいいのに、、、、でもやっぱりA級アンプだ!!
  
懲りずにGET        2008/6/4
 
またまた懲りずにトランジスタを入手。
ここまでくると病気ですね。  値段がそこそこだとつい買ってしまう悪い癖。
物欲は限りなし。
 
 
2SD180を4個入手。 Hfeは揃っています。
 
2SD180が12個。 Hfeは6個ずつ揃っています。
最近の製作から 2011/11/17
 
 ここ3年ほど金田式アンプの製作が主たる作業になっています。
特にプリアンプはNo.198タイプからバッテリータイプのNo.213になり、今度は電流伝送タイプへと短期間にめまぐるしく変わりました。
パワーアンプはバッテリータイプのAC電源駆動も組立ました。(本当はバッテリーを使わないと意味がないのですが)
最近のアンプの良い点は、バッテリータイプになってからは電源電圧が下がったり、バッテリーの消耗を減らすために回路がシンプルになりました。 それにより部品点数が減り、手に入りやすい部品が増えてきたので製作費も以前に比べたら格段に安くなりました。
パーツは全てご指定という金田式アンプを作る上で、入手困難な部品や高価な部品が減ったのは大変助かることです。
ただ、今まで集めてきた往年のパーツも出番がなくなりつつありますが、、、。
 バッテリー駆動は思っていたほど電池の消耗も少なく、特にプリアンプはバッテリー駆動のメリットは大きいでしょう。
なんといってもトランスが不要ですし、電源周りからのハムの心配もありません。
パワーアンプはバッテリーの値段が高いので、現在はトランスを付けておりますが、将来予算が確保できたらバッテリー駆動もしてみたいとは思います。
 パワーアンプは今まで(30年も)A級もしくはA級に近いAB級で、それも初期型の、OPアンプを使った高速電源タイプでやってきましたが、電源が発振したりして大変な思いをしてきました。
それにA級は発熱がものすごく冬は暖房代わりになるのですが、夏はエアコンが無いと音楽を聴くような状況ではなくなりますし、それにもましてアンプ本体が心配になってきます。
まあ、A級50Wともなれば方チャンネル2A近くのアイドル電流を流しているわけで、昨今の節電・エコなどとは真逆の電気機器なのであります。
それが今回製作したバッテリータイプのアンプは電源電圧も15Vと低いですし、何と言ってもアイドル電流が65mAしかないので発熱もほとんどありません。 A級アンプの1/25程度のアイドル電流なのですから。
しかし、A級アンプとバッテリーパワーアンプのどちらに魅力を感じるかというと間違いなくA級アンプでしょう。
A級アンプの物量、発熱の魅力、これは使った人でないと分からないかもしれません。
 今回のバッテリーパワーアンプは電源投入時のショックノイズもなく使う分には誠に快適で、音質も問題ないのですが何か物足りない感じが拭えません。
今後、おそらく我が家の主流はバッテリーアンプになっていくでしょう。
オーディオにも快適さは必要で、音質に関しては様々な意見があるでしょうが、レコードに比べてCDの操作性やノイズの無さは、快適さに於いて優位であることは間違いありません。
ただ、自作マニアとしては多少の緊張感や問題点がある方が面白いという感じもしますが。
 金田式アンプの特徴の一つに発振があります。 今回のバッテリーパワーアンプの製作でも”見事に”発振しています。
私の場合製作記事通りに作ることは無く、いろいろ付け足したりしますので発振の可能性は大幅に上昇します。
現在はとりあえず発振する手前のゲインにVRを調整してあり、一応問題なく使用しておりますが。
金田式アンプを製作するにはオシロスコープは必需品で、発振の有無は必ず確認しなければいけません。
今まで何台かの金田式アンプを製作してきましたが、全く発振しなかったことはほとんど無いと言って良いでしょう。
まあ、オリジナルの配線でない事が多いので仕方ないと言えばそれまでですが、おそらく記事と全く同じに製作しても100%発振しないという保証はないと思います。
完璧に発振していれば調整の段階とか出てきた音でわかりますが、微弱な発振はよほど聴感の良い人でないとわからないと思います。
金田式アンプの魅力は、、、、。
正常に動作するか否の緊張感と金田流の部品のこだわりですかね。
まあ私は音質よりも楽しませてくれるアンプを作っているつもりですが。

  
 
レコードの音 2012/1/15
 
電流伝送タイプのプリアンプも完成し、一応システムとして金田式アンプの音が出るようになりました。
暫くは製作中心で音楽を聴くのもほんの僅かな時間であったのですが、昨年末から今まで約半月近年にないくらいに音楽を聴いています。
そのために俗に言う「エージング」が進んだのか耳が慣れてきたのかは分りませんが、だんだん音が馴染んできているようです。 特に電流伝送プリの効果は大きく、レコード再生における音質向上はかなりのものです。
メインで使用しているスピーカーであるオンキョーのMONITOR2001は「パワーを入れないと良い音が出ない」という意見も多いようです。 これは低音が出にくいと言うことだと理解しており、実際周りを気にしながら聴く程度の音量では低域が不足気味に感じます。 さらに我が家の2001はエッジをウレタンに交換しており、そのウレタンエッジが結構厚くて硬めの為小音量ででの低音の出方に影響していると思われます。
しかし、今回のアンプの改良で低域不足などはどこかへ消え去ってしまいました。
金田式バッテリタイプパワーアンプも30Wに満たないようなB級アンプですがバッテリー駆動プリアンプの効果もあり、2001を十分に駆動しています。
特にレコード再生に於ける低域の改善は目を見張るものがあり、今までのレコードの音とは全く異なり「このレコードにはこんな音が入っていたんだ」と驚きの日々です。
ベースの弦が「ブルルルン」と振動するのは圧巻で、ボーカルも格段にクリアになっています。
CDとレコードの音質を比較する気はありませんが、録音と状態の良いレコードに入っている情報の量と質の良さには改めて驚きました。
家人がいない時を見計らって大音量で聴くのが楽しみです。