MONITOR2001の修理と改造
 

最終更新       2021/12/6
MONITOR2001入手 2000/4/10

 9年ほど前、行きつけのリサイクルショップで目にとまったもの。それがこのMONITOR2001でした。
第一印象は”何て素敵なスピーカーなんだろう”
デザイン、質感は見事なものです。
しかし、価格は2本5万円。  ちょっと私の小遣いでは手が出ません。
そのショップに行く度に横目で見ながら1ヶ月。まだ買い手がつきません。
もう1ヶ月経過。まだ売れ残ってます。
いつの間にか半年が経過しました。  私は考えました”これは私が買う運命なのだ!”
しかし、お金がありません。
思い切って我が家の大蔵省に掛け合いました。
”家も新築したことだし、リビングのインテリアとして買っていただけないでしょうか”
何とかOKが出てめでたく購入と相成りました。
しかし、重いのなんの、、、、。ショップから家までの搬入に一苦労しました。

 音質的にも十分満足しております。
ウーハーの口径が大きいので低音は良く出ます。
音楽を聴いて、今までこんな低音が入っていたのかと思います。
1年ほど経過したある日、音がおかしいと思ったら片方のミッドレンジから音が出ていません。
一瞬血の気が引きました。年数が経っているが治るのかしら????
恐る恐るONKYOのサービスにメールを入れると修理可能とのこと。
結局1万2千円位で修理完了でした。 更に2ヵ月後に恐ろしいことが起こりました。
何気なくフロントグリルを外して見ると、なーんと今度は反対側のミッドレンジのダイアフラムがベッコリとへこんでいるではないですか。 同居の親父殿がラジカセをぶつけた模様。
またまたONKYOのサービスに直行。またまた1万2千円。 涙涙、、、、、
それでも、ミッドレンジだけは新品同様になりました。
その後、スピーカーが乗っている台からの転落1回(これも親父殿の仕業)。
 
エッジの修理   2008/12/7

メインのスピーカーであるオンキョーのMONITOR2001のエッジが限界に近づきました。
製造後約20年が経過しエッジが経年変化で硬くなっているようです。
更にコーンの重みでエッジの上下が若干変形(下に垂れ下がっている)している状態。
エッジは強く押すとひび割れてしまいそうな感じです。
硬さも全く弾力がなくなったわけでもなく、コーンを押せばそれなりに動くのですが、明らかに初期の状態とは違うと思われます。中古で購入後6年ほど経ちますがここ2年位で急速に劣化した模様。
ウーハーの口径も大きめなので、低域もかなり低い所まで出ているのですが若干切れがないような気もします。 通常はそんなに大音量で聞くこともなく、スピーカーにはさほど大きなパワーも入っていないので、エッジの硬さの影響は大と考えます。
 そんなわけでエッジの交換をすることにしました。
オンキョーのサービスも含め、ネットで検索した業者数箇所に問い合わせしました。
オンキョーのサービスは相変わらず対応がよく、すぐに電話連絡が入りました。
オンキョーのサービスにもオリジナルエッジの在庫はもうすでになく、ウレタンエッジでの対応となるとのこと。
さすがにエッジのみの購入は無理で、1本24,150円の修理費とのこと。
メーカーもウレタンで修理となればメーカーにこだわることもなく、結局、某所のエッジを購入することにしました。
エッジのみの購入で自分で施工すれば1万円でエッジ修理が完了します。
何事も経験で、、、ということで、自分で行うことにしました。
  

エッジの劣化。 変形も・・・・。
   
 
ユニットが固着して取れないためここのエッジ切って、、、。


こんな道具を作って、、、、。

エッジのところからボルトを差し込んでフレームに引っ掛けててこの原理で エイヤッ と。
板がしなるほど一気にこじりやっと取れました。
 
 
エッジとコーンの接着面をカッターで剥がしていきます。
 
飾りのゴムリングも取り去ります。

接着面の清掃完了。

エッジとコーンの接着状況。
購入したエッジの糊代が少なかったので接着剤で補強。
あまり綺麗じゃあないですね・・・。
   ← 表面は付属の水性接着剤で補強。
      固まると透明になります。
   
プチ改造 2008/12/7

ユニットを外したついでに少し改造を、、、、、。
2001は当然の事ながらネットワークはキャビネットの中に入っています。
この度ハイ、ミッド、ローの各ユニットから直接キャビネットのターミナルに接続し、ネットワークを外に出しました。
その目的は・・・・・・
その1  2001を金田式アンプでマルチ駆動する
その2  2001のウーハーのみ使用しミッドとハイを様々なユニットにして音の変化を楽しむ
であります。
その2の場合はウーハーは2001、ミッドはALTECの902−8A+JBL2307、ハイはビクターのリボンなどという組み合わせも可能です。ウーハーは部屋のスペースから2001以外を入れるのは困難ですので、ミッドとハイの組み合わせを変えることになります。
スピーカーも2001オリジナルとマルチ、アンプもマルチとネットワークとなると組み合わせは・・・・・。
面白くなりそうです。
まず最初にやってみたいのは2001のウーハーだけ別駆動にすること。
低域の切れが良くなるかもしれません。
 

板にネットワークの基板を取り付け

上板を付けて完了。 後日もう少しきちんと配線。
   ← リアバッフルに端子を取り付け。
      左からハイ、ミッド、ロー
 
エッジ交換でオリジナルとは音が変わったかもしれませんが精神衛生上は大変よろしい結果となっております。
   
スコーカーの修理 2021/12/6
 
LUXのA3700の改修が終わったので、当面真空管アンプのCL-35Uとのコンビで音楽を聴き始めたところ、何か音がおかしいぞと。 試運転の時はいい音出してたのに。
調べてみたらなんと左側のスピーカーのスコーカーから音が出ていないではないですか。
これはまずい!! スコーカーを外してテスターで測ると導通ゼロ。
ショックMAXです。 10年前ほど前に家人からスピーカーを倒され、もう一回はラジカセをぶつけられ左右ともオンキョーでダイヤフラムの交換をしてもらいました。 その時で1回2円だったと思います。  また2万円かと意気消沈でオンキョーのサービスにメールを送りました。 その結果は部品が無く修理不能との回答。 これはまずい!!
  
 
一応予備として兄弟分のMONITOR2000のスコーカーは2個持っているのでそれを移植するしかないか。
オンキョーでの修理が無理という事なので、ダメもとで自力での修理にトライしました。
まず最初に問題が。 保護用の金網のネットが接着剤がたっぷり付いていて外れません。
但し、スコーカーのネットと化粧のコルク盤は以前オークションで入手してあります。
いよいよこれを使うときが来たようです。
ネットを無理やり剥がしスコーカーをマグネットとダイヤフラムが付いているプレートに分離して状況確認。 ボイスコイル事態に問題は無いようです。
よく見るとコイルの端とリードの引出部の間がおかしいようです。 その部分の接着剤を剥がしてみると見事に断線。 おまけに反対側も同じ状態です。 焼損というより腐食のようです。 

  
  
ボイスコイル側の線の被膜を精密ドライバーでかき落とし0.4mmのエナメル線をはんだ付けして接続。 髪の毛みたいに細い線の接続はルーペを見ながらの作業です。
何とかはんだ付けを終え導通を確認すると見事復活。
  
  
パネルのコルク盤を剥がし、ネットが入る溝の接着剤をとるのに1時間半かかりました
 
 
見事復活しました。
しかしユニットを取り付けて気が付きましたが、ネットの向きが間違ってました。 目の向きが垂直、水平方向になるように付けましたが、正解は45度傾いていました。 まあ離れてみればわからないということで、、、、、。

それにしても中古で購入してから21年も経ったのですね。