第2章 エンジンに見る慣性モーメント
【旧車の魅力】
慣性モーメントの重要性に気が付き最初に行動したのは、欧州の旧車を扱っていたダイナベクター?と言うバイク屋さんだったと思います。(間違えていたら、ごめんなさい)
英国の旧車はフライホイールが重い。
ヤマハSRのエンジンに一回り大きなフライホイールを付け、走らせると低音でマイルドな音になった。
ヤマハのエンジニアに見せると余り関心の無い様子だったとありますが、その後のヤマハはセローのフライホイールを大きくするなど、気が付いているようです。
「カンリン」と言うメーカーがSR用に大きなフラーホイールを作っています。
HPも開いており、「カンリン」だけで検索できます。
値段も手頃で、何より快感が簡単に手に入ります。
ヨーロッパでは戦前の古い時代から貴族階級がオートバイのスポーツ性を追及してきました。
イギリスやイタリアは、常用速度域で楽しめる味付けを追求して来ました。
回転数は低く、慣性モーメントの大きなエンジンでした。
ヨーロッパの旧車は、現在でも交通の流れにのって気持ち良く走れます。
快感の要因は、低回転でも大きなトルクを作り出す大きなフライホイールです。
流していても快感
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当時のオートバイは、貴族階級しか手にする事のできない高級品でした。
オートバイの掃除は車と違い、隅々まで手が届きます。
旧車は部品が少なく配置がシンプルなので、隅々まで手が届きます。
奇麗で分厚い塗装を磨いていると、改めて惚れ直します。
時計と同じで、作りの良さは溜め息が出るほどです。
昔はオートバイ1台で家が一軒買えました。
旧ければ旧いほど作りは丁寧です。
電気製品と違い、機械物は旧いほど作りは丁寧で高価でした。
クォーツ時計は正確なだけで、中の機械を見ても感動は有りません。
新車はドンドン古くなります。
旧車はイーョ、乗っていて気持ち良いし、これ以上旧くなっても古くはならないし!