地震の被害

 

本日、午前3時32分頃、震度5強の地震が発生しました。

大きな揺れとともに目を覚ました訳ですが、時既に遅し。

テレビに展示してあった完成作品が無惨にも落下。

せっかく手塩にかけて作り上げたキット達が

何の惜しげもなく崩れ去っていく光景を目の当たりした。

その瞬間、言葉を失うとともに地震の恐怖が一瞬にして

消え失せ、絶望だけが取り残される形になりました。

 

って、少々大袈裟かも知れませんが、何より心身が無事であった事を

まず喜ばなくてはなりませんね。

みなさんは地震の対策は大丈夫ですか?

 

2004.11.29(月曜日)午前3時32分頃

いきなり大きな揺れとともに目が覚めました。

そして、模型を押さえなければと、思いたってテレビの部屋へ急いで行ってみた物の時既に遅し。

ショックのあまり地震の恐怖なんて、その時は無くなっておりました。

朝日もまだ昇らない朝っぱらから、壊れたキットの部品を拾う羽目になるなんて思っても見ませんでした。

手塩にかけて作り上げたキットがこんな姿に・・・

しばらく放心状態になりました。

ほとんどのキットが床に落ちてしまいました。

とりあえず、一カ所にまとめて置いておきます。

一番被害が大きかったのがセリカ。

お気に入りのキットだけに、ショックです。

フロントガラスの上部やサンルーフあたりに若干のクラックがはいってしまいました。

パーツ自体は接着部から外れただけなので、修復は簡単そうです。

クリアパーツのヒビはどうしようもないですね。

続いて被害が大きかったのがハイラックス。

タイヤ3本脱輪と、ライトが二つ脱落。

マッドガードも割けて、至る所が損傷を受けております。

タイヤの固定部分がバッツリ折れてしまいましたので、どのように補修していこうか考え中です。

続いては、クレニスモスカイラインGT−R。

タイヤはハブごと取れてしまいました。

こちらはボディーに目立った損傷もなく、簡単に修復できそうです。

続いて、ステップワゴン。

アオシマのキットには、リアゲートが開閉できるような仕掛けになっていますが、そこのギミック部が折れてしまいました。

こちらもどのように修復しようか思案中です。

いっそのこと、接着してしまうのも一つの手ですね。

こちらはアコードワゴン。

ステップワゴンと同じく、リアゲートがもげてしまいました。

さらに、タイヤまで。

綺麗に外れてくれればいいものの、固定部の箇所から折れてしまうなんて。

補修するのが大変です。

こちらは最近完成したR32スカイライン。

ボンネットはもともと開閉状態だったので良いのですが、エンジンパーツが若干取れてしまいました。

それほど損傷が無くてラッキーでした。

こちらは、MP4/8。

タイヤが外れたくらいで、大きな損傷がなかったのが奇跡です。

ビスを付ければ問題なさそうです。

続いては、NSX。

フェンダーの合わせ目にクラックが。

そして、シャシーとボディーが分離してしまいました。

あと、リアウインドウに少しヒビがはいっております。

こちらはフジミのNSX。

リアウインドウはもともと固定してなかったので特に問題なさそうです。

ただ、サイドウインドウが取れかかっております。

サイドミラーは外れただけなので、接着すれば問題なさそうです。

こちらは、CR-X。

地面に落ちた割に、リアスポイラーが外れただけだったのでラッキーでした。

この他にも、S−MX、オデッセイ、イプサムはサイドミラーが外れただけで難を逃れました。

特筆すべきなのが、このインプレッサ。

セリカやハイラックスと同じ高さから落下したのに、損傷がほとんどありませんでした。

しいてあげればテールランプとタイヤとの間に若干のこすり傷が。よくおばちゃんが駐車場でこすり付けるような傷ですね。

あの高さから落下したのにこれだけで済んだのは奇跡です。

っていうか、フジミのキットはほとんど大きな損傷を受けませんでした。意外に丈夫だという事を知りました。タミヤやアオシマは壊れやすいですね。

 

 

補修作業

 

2004.12.01(水曜日)

地震で被害を受けたキットを修復します。

まずはタミヤのセリカから。

セリカの足回りパーツが全て外れてしまっております。

幸い、変なところで折れてしまっているところがなかったので修復は簡単そうです。

まずはボディーとシャシーを外して、ボディーから直していきます。

ヘッドライトのクリアパーツ、サイドスカートが取れかかっていたので、そこもGクリアー接着剤を使ってくっつけます。

ボディーに直接接着するところは、この接着剤を使うと塗装面を溶かす事が無くてとても便利です。

続いて、足回り。

ここは、裏側で普段は見る事がないのでタミヤの接着剤でくっつけました。

タミヤの液状接着剤は、プラスチックを溶かして強引に接着させるので、ボディーなど塗装後の接着には向きませんが、手っ取り早くパーツをくっつけたい時はこれが一番使いやすいです。

あまり見る事がない箇所の接着には便利です。

そして、ボディーとシャシーを合体させて完成です。

ボディーの所々に傷がありますが、これは仕方がないので修復はここまでです。

変な箇所が折れたりしないで、パーツの接合部で取れてくれたので、ほとんど問題なく修復できました。

続いては、タミヤ、モービル1NSXです。

こちらもボディーの前後にぶつかった後があります。

また、このキットはボディーとシャシーを強引に接着させていたので、外す事が出来なかったのですが、ぶつかり合う事で接着部が外れました。

よって、シートベルトが以前から外れて気になっており、ボディーとシャシーを分離できなく困っていましたが、今回地震で壊れたおかげで、シートベルトの修復できてラッキーでした。

まずは、前後にある赤色の牽引フックから。

といっても、ぶつかった衝撃で粉々に壊れてしまったので、これは外すだけにとどめます。

リアのテールランプをよく見ると、細かいヒビがたくさん入っていました。

よっぽど強い衝撃があったのでしょうね。

シートベルトは、普通に組み立ててしまうと粘着力が弱く、時間の経過とともに剥がれてきてしまいます。

このキットで、そのことを教えられました。

でも、今まで修復できないでいたわけですが、今回、やっと修復できます。

接着に使うのは、瞬間接着剤です。

瞬間接着剤で接着しておけば、おそらく、今後剥がれる事はないでしょう。

材質のままの粘着力だと剥がれますので、これから作るキットはかならず瞬間接着剤でくっつける事にしております。

これでNSXの修復は完了です。

やっぱり格好いいですね。

レーシングカーは格好いいけど作るのが大変です。

続いてもタミヤのクレニスモGT−Rです。

こちらも派手に壊れているように見えますが、きちんとパーツの接合部で外れているので修復は容易です。

このキットのリアウインドウは、はめ込み式になっているので特別接着剤は必要としません。

また、タイヤのアップライトの部分はタミヤの接着剤で固定しました。

あとは、フロントのクリアーパーツ、リアのデュフューザーを固定します。

最後にリアウイングをGクリアーで接着して完了です。

このスカイラインも、ぶつかった衝撃でボディーに細かい傷がありますが、被害は最小限におさまりました。

続いては、アオシマのキット。

ホンダアコードワゴンです。

こちらはリアのヒンジが壊れてしまいました。

また、タイヤもホイールの突起部分から折れてしまっております。

タイヤの固定で一番破損しやすい箇所がこのホイールの突起部分です。

ちょっとした衝撃ですぐに折れてしまいます。

どのように修復しようかと悩みましたが、折れたパーツを瞬間接着剤をたっぷり塗ってくっつける事にしました。

強度的には心配ですが、飾っておくだけなので、たぶん、大丈夫でしょう。

続いては、破損してしまったリアのヒンジ。

本来であれば、点線で印した箇所にパーツがあった訳ですが、ばっさり折れてしまっております。

仕方がないので、これを作っていきたいと思います。

まず、この点線の所に0.5ミリのピンバイスで穴を開けます。

そして、本来存在していた物と同じ太さのプラスチックのランナーを捜してきて、同じ長さに切り取り、写真のように0.5ミリのピンバイスで穴を開けます。

そして、百均ショップで購入したまち針を丁度良い長さに切ります。

そして、このカットした針を写真のように通して完成です。

あまり無利をかけなければ、強度的には問題なく仕上がりました。

このように、今までと同じように可動することが出来ました。

アオシマのキットは、ヒンジ仕掛けで開封できる仕組みは嬉しいのですが、強度的に問題あります。といっても、ヒンジに強度を要求する事態、おかしいのかも知れませんが。

続いては、アオシマのステップワゴン。

こちらも、壊れたのはリアの扉。

ステップワゴンの方は、ヒンジは壊れたものの、もともと接着してあったところから外れただけなので、瞬間接着剤を使用してくっつけ直しました。

あと、サイドミラーも取れていたので、Gクリアーで接着しました。

さて、今回一番重傷なのが、このキット。

アオシマのハイラックス4WDです。

タイヤはホイールの突起部分から折れてしまっていますし、各パーツも折れたりしています。

まずはタイヤから。

先程のアコードワゴンと同様に瞬間接着剤で接着する事にしました。

瞬間接着剤は乾くまで強度が出ないので、一晩くらい乾燥させて、それからシャシーに取り付けようと思います。

修復してきて、少し気になっていたところが、以前、アルクラッドのクロームで塗装した窓枠。

手に何度か触れているうちに、塗料が剥がれてきました。

そこで、これをどうにか簡単に修復できないか悩んでいた訳ですが、

いつもお世話になっております、ミヤケ模型店で、店長さんのkazuさんのお薦め品がこれ。

クレオスのガンダム用メッキシルバー。

これはアルコール系のペイントです。

これは窓枠に良いですよと進められ、価格も300円と安かったので購入してみました。

さて、実際どのような物でしょうか。

早速塗ってみました。

そうしたらどうでしょう。

まったく違和感なくレタッチすることが出来ました。

これはGOODですね。

まさに目から鱗状態。

簡単にメッキを表現したい時なんか手軽に使えて良いですね。

透明プラ板にも塗ってみました。

かなり良いですね。

これなら、ウインカーの下地とか、フォグランプの下地、テールランプ等にも手軽に利用できます。

クリアパーツにシルバーを塗る指示がキットによってはありますが、シルバーですとあまり良い質感に仕上がらないのでメタルックかアルクラッドのクロームを塗装していた訳ですが、小さなクリアーパーツにはメタルックを貼り付けるのも難しいし、塗装も困難。

これでしたら、簡単に出来そうです。

どうにかこうにかして、ほぼ補修が完了しました。

ちなみにフジミのキットは補修しておりません。というのも、サイドミラーが取れただけだとか、リアウイングが外れただけだとか修復が簡単な物ばかりだったので、また日を改めて行います。

フジミのキットはタミヤやアオシマに比べて強度があるみたいですね。

パーツ数が少ないのも影響しているかも知れません。子供にも簡単に組み立てられて、子供が少々遊んでも壊れない。本来、玩具のあるべき姿を考慮されていたのかも知れませんね。ただ、価格は子供向けではないのが悔やまれます。