発行所:聞光寺発行人:釋温成寺報

第91号 2015/10/1発行

第89号

殺さない。殺させない。殺されない。

今一度考えよう!

戦後70年、日本は戦争をしてこなかったと同時にほとんどかかわってきませんでした。

そんな日本の中で、現代は「平和ボケしている。」などという人が増えてきました。

70年間、皆で幸せに過ごし世界の平和を願ってきた時間ではなかったでしょうか。

しかし、そんな日本(人)にとって大きな変化をもたらす法案が国会で可決されました

それは、世界の紛争を無くすために武器を使うことが出来るということが決まったのです。

人間が生きてゆくにあたって一番大切にしなければならないことは、どんな命とも仲良くすることではないでしょうか。

それがなければ人間として生きているとは言えないでしょう。

人間として生きてゆこうとするならば、地球が一つしかないことを自覚し、皆で守ってゆくことに努力するような歩みをすることが、考え、働くことのできる人間の役目ではないでしょうか。

今年は日本に台風上陸が多く、風雨が強くて、台風被害が多く起きたのは、日本が温暖化を引き起こしているような生活をしているからだけではないと思います。

地球に住む人間全体が、自分の都合を優先して生活をしようとしているからなのではないでしょうか。

地球上で起きている、水害・風害等気候不順によって起きる災害は皆、人災と云うことになるかもしれません。

日本だけが大被害を起こしているのではなく、地球上あらゆる所で起きている異常気象は、人間が自分勝手な生活の向上を求めたがための結果ではないでしょうか。

今の地球を守るためには、皆が協力して守らなければ、地球は住む所ではなくなってしまいます。

自然から生み出される恵みを、地球の生物は、おすそ分けしてもらい、生きてゆくこと、そのことが、「おかげさま」と云う、共に生きていく社会が、地球の本来の姿ではないだろうか。

人間は地球の生物の一つでしかないのですから、これからは地球の上に線を引いて、土地の取り合いをしたり、殺し合いをしている時間よりも、地球を直してゆくことの方が大切ではないでしょうか。

報恩講講師

今年の報恩講(お引上げ)の11月25日は、特別講演を予定しておりますが、講師として直江津 林覚寺全住職の直江智成師をお願いしてあります。

師は、私(聞光寺住職)の10歳離れた兄です。

師は、昭和39年(新潟地震の年)の春、京都・大谷大学卒業後すぐに、昭和30年に父であった住職が亡くなっていたので林覚寺13世として住職となったのです。

そして去年、住職在職50年を迎え、今年春に住職交代を済ませたのです。

その師に、50年という長い年月を、真宗大谷派の住職として過ごされ、やってこられた事などで、ご苦労されてきた事などお聞きしたいと思っております。

住職になった時から日曜学校(子供会等)を現在まで続けておられ、また、寺報の「りんでん」は、毎月1回発行し、今も続いております。

寺報は、寺の行事や住職の意見や思いを発信して、ご門徒さんとの関係を大切にする活動であり、聞光寺の寺報「聞光」は、兄の影響を受けての活動です。

お忙しいとは思いますが、真宗の最も大切な行事である報恩講には是非参詣してください。

中央幼稚園が変わります

聞光寺全住職が、時代のニーズに応えて、戦後の日本にとって子どものための教育が最も必要であると感じられ、宗教法人「柏崎中央幼稚園」を、昭和39年に創立し、現在の学校法人「柏崎中央幼稚園」となり、51年の歴史を刻んでおります。

しかし、現代の子どもたちの教育は親の思い、子どもの思い、そして国の方策がかみ合っていないように思われてなりません。

今決まっている子育て教育の環境を整えて行く為に、柏崎中央幼稚園も変わらなくてはならなくなりました。

はっきりとした名称は決まっていませんが、1歳の幼児から預かる事の出来る「認定こども園」の、幼稚園型として変わってゆきますので、子どもさん、お孫さん、知人の子どもさん等に声をかけて頂き、「柏崎中央幼稚園」の応援をよろしくお願いいたします。

今後は、保育と教育を連続して出来るようになりますので、幅の広い深みのある幼児教育になり、頼もしい子どもが育ってゆく事だと思います。

当院が結婚します

聞光寺26世予定の当院(井上宗温)が、今年12月5日(土)に上越市黒井の本敬寺住職の二女、山崎文衣さんと結婚することとなりました。

結婚式は、聞光寺本堂に於いて、仏式で行います。

優雅で厳粛な儀式なので、観たい人は、午前11時頃に来られるといいと思います。

また、お檀家さんへのご披露は、12月12日(土)に、産業文化会館の3階大ホールで行う予定です。

尚、お檀家さんへのご案内と出欠のお手紙は、10月下旬頃にお出しするつもりです。

お世話人さんのおられる村等には、お忙しいとは思いますが、お世話人さんに取りまとめをお願いすることになりますがよろしくお願いいたします。

たくさんの方々に来ていただき、賑やかにしていただきたいと思っております。

お忙しいとは思いますが、沢山の方のご出席をお待ちしております。

編集後記

暑すぎた夏が終わりましたが、秋も天候不順で常の生活が出来ないようです。

自然は人間の活動に反応して変わってきますので、人間が「ありがとう」といえるような生き方をしなければならないのですね。