第92号 2016/1/1発行
法名は仏弟子の名告り
今年はどうなるのだろう?
明けましておめでとうございます。
一年を振り返ると、いつもながら大変なことが沢山あるのですが、特にこの一年は気がかりなことが多いように思います。
一つには、高齢者福祉はずいぶんと手厚いが、子育て支援といわれる政策は、本当に子どもを愛情の中で育ててゆく政策なのか疑問に思われます。
一億総活躍社会の実現によって、益々子供と親を離し、沢山稼いで子供のために使うように方向づけているように感じられてなりません。
子供の願いは、少しでも長く親と一緒にいたいと願っているのでしょうが、それとは反対の政策のように思います。
またTPP(環太平洋経済連携協定)は本当に日本の為になるのでしょうか。
世界中が同じような経済状態であれば、TPPなんて考えないでいいんでしょうね。
しかし、それぞれの国には、強い部分と弱い部分があるのだからすり合わせをしなければならなくなるんですね。
その日本の弱い自分としての農業を見ると、平場で多くの耕作地を持っておられる方は、頑張ればなんとかなるかもしれないですが、聞光寺のお檀家さんの多い山間地は、耕作地が狭くきつい労働力が必要となってます。
今でも山間地は農業所得が低いので、兼業か出稼ぎを強いられるのです。
今より農業収入が少ないか同じくらいであれば、これから農業を、米つくりをして行こうという人はいなくなるでしょう。
何故ならば、専業で勤めたほうが今より難儀をしないで、より多い収入になるからです。
ということは、山間地から人がいなくなるということです。
山間地の田んぼや畑を保持しようとしなくなれば、山が壊れてしまいます。一度壊れた山は復旧するのは中々面倒だと思います。
山が壊れると川には生き生きした栄養分のある水ではなくなり、川はダメになってしまうのではないでしょうか。
川に栄養がなければ、その水が流れ出す海が荒れてしまうのではないでしょうか。
以前、伐採はしたが植林を怠っていた下流の海には、貝や魚、海藻等がほとんどなくて、山の手入れをしていた漁師さんの海は、十年後にやっと漁が出来るようになったことが報告されていました。
山間地農業をTPPに於いて、しっかり考えないと、日本の国土と食糧自給にかかわる重大な問題なのに、あまりにも秘密がありすぎると思います。
子供をしっかりと育てない、生きてゆく食料もまかなえない、国土を育てようとしない政策が、日本を発展させてくれるのだろうか。
日本は、自国だけでなく、地球全体を見ながら世界の国々を引っ張ってゆく歩みが、これからの日本の方向ではないでしょうか。
有り難うございます
一年の締めくくりに、一年のほこりを落とし綺麗にすると気持ちのいいもんですね。
そんな気持ちがあっても中々出来ない仕事を、ご門徒さんにお声がけをして聞光寺の本堂の掃き・拭き掃除や仏具磨き等を、お手伝いしてもらうことになりました。
どれだけの方から来ていただけるのか心配でしたが、多くの方から来てもらい安心しました。
内陣の仏具は、薬で磨かないでいいのですが、分解して布で拭かないとほこりは取れないくらいになっています。
そして分解すれば直さなければならないのですが、それが一番厄介なようです。
掃除が終わった後は、自分の汚れを落とし、庫裡で一年を振り返りながらまた、来年への思いを賑やかに話をしながらのご苦労さんを兼ねた忘年会で楽しく過ごすことが出来たように思います。
たくさんの方々のおかげで、新しい年を気持ちの良い本堂で、ご門徒さんをおむかいすることが出来ます。有り難うございます。
次の暮れの大掃除にはもっとたくさんの方々と忘年会をしたいものです。
中央幼稚園が変わります
国の子育て支援と幼保一体化の政策にのっとり、柏崎中央幼稚園は、4月より「認定こども園柏崎中央幼稚園」(仮称)となります。
そして一歳児から受け入れられるようになります。
時代のニーズに応えるということで作られた政策ですが、子供の願いは、兄弟姉妹がいて、少しでも長く親と一緒にいる時間が欲しいのではないでしょうか。
今、向かって歩いている方向をじっくりと見直す必要があるのではないでしょうか。
ゴルフ大会再開
中越沖地震に於いて本堂が倒壊しましたが、皆さんのおかげで再建することが出来ました。
ご希望もあって、そこで以前行われていた「聞光寺ゴルフ大会」を再開したいと計画しました。
お寺が開催するのですから、表彰式の開会は、本堂にて全員で「正信偈」を唱和し、その後は庫裡に移り懇親会と成績発表。
参加賞は、本山から出ている、一時間ほどで読める小冊子。賞品は全員に当たります。
上位三人は少しいいかもしれませんが、後はあまり成績とは関係なく「当たった、はずれた」と思われるような物でしょう。
参加者に聞くと、聞光寺大会の賞品は何番になっても嬉しい物があると言われていました。
4月の「聞光」に参加方法を書きますので沢山の方の参加をお待ちしています。ちなみに6月8日(水)柏崎カントリークラブでおこなう予定です。
低委員は40名になると思いますが、平日なので早めのご予定をお願いします。
本山参詣と京都の秋
今年は、本山報恩講参詣と東山祖廟への分骨(納骨)の出来き京都の秋を感じる旅をしようと思います。
京都の秋は沢山の旅行者で混雑しますが、ゆっくりと秋を感じられるコースを考えようと思っております。
詳しい参加申込書は7月の「聞光」と一緒にお送りいたします。
沢山の方の参加をお待ちしております。
編集後記
暖冬だと言われるけれども、異常なエルニーニョ現象と過去最高の平均気温なので、過ごしやすい冬ではなく、異常な天候が起こりそうな冬が来るように言われていますが、無理せず新しい年を歩きましょう。