発行所:聞光寺発行人:釋温成寺報

第93号 2016/4/1発行

第92号

共に生き、共に育ちあう

未来の人が泣いている

老人福祉は、まだまだ十分とは言えないが、少しづつでも整備されてきました。

しかし、それを支える事になる子ども達が元気になるようなことが後まわしになっているように感じられます。

老人のことを考えるのならば、同時に子どもたちの育つ現在と未来を見つめた中で考えなければならない事はわかっているのにどうして遅れてしまうのでしょうか。

投票をしない若者と、投票をする老人を見つめた選挙を意識しているからでしょうか?

子どもの事を考えるならば、特に幼児期は両親とずっと一緒に居たいのではないでしょうか。

ならば、より多くの時間を共に過ごすことを優先的に考えようとするのが親の本来の姿ではないでしょうか。

より多くの時間を共有することによって、愛する人の温かさや大切さなどを知らず知らずに学ばれ、育ってゆくのだと思います。

泣いてばかりいる子が、少しづつ育ってゆくのをじっと待っていてやれるのが両親、家族だけではないでしょうか。

自分も、親や家族、そして社会や周りの色々な人たちの世話になりながら育てられてきたのではないでしょうか。

また、経済成長が続く時代に育てられた私たちは、バブルは必ず崩壊するということを忘れてしまっていたのではないでしょうか。

そしてバブルが崩壊した後も、「夢よもう一度」と思って頑張っているのでしょう。

バブル時代に育った今の大人は、先の見えない現在と未来を心配して、自分の目先だけを考えて、子どもたちを他人任せにしてきたのではないだろうか。

定年退職をした方々から、「お前たちの世話にならないようにするから、お前たちの好きなようにしていいよ」という言葉がよく聞かれるのですが、自分勝手な言葉としてしか聞こえてきません。

未来の人達に知恵や知識を伝えなくてはならない先輩が、ましてや親がいう言葉ではないと思います。

子どもの世話にならないでいいように、自分の未来だけを見つめ、子育てを他人に任せ、子どもの為と言いながら老後のための資金を稼いでいるように見えます。

社会での仕事が終われば(定年退職すれば)社会とは関係が無くしても良いものなのでしょうか。

大変な時代に育ち生きてきた大人たちは、自分の結末である死の心配だけをしていて良いのでしょうか。

「いのち」果てるまで自分の生きた社会やこれから生きてゆかなくてはならない子ども達に、より良い方向を示す歩みをするべきなのではないでしょうか。

その歩む姿を子どもたちは見ているのではないでしょうか。

子育てにかかわる根本の問題は、子どもを育てる環境が昔とはずいぶんと変わってしまったので、昔の親も今の親も戸惑っているのに、国の政策がはっきりしていないし、遅いと言う事でしょう。

子どもや親の悲鳴を聞いたらすぐに対応することが、未来に明るい日本を作る事ではないでしょうか。

聞光寺ゴルフ大会募集案内

中越沖地震後中断しておりました「聞光寺ゴルフ大会」を多くの方々の「またやろう!」の声が多くなり、本堂の再建が一区切りがつきましたので、お檀家さんとの交流の会として、下記のように再開することとなりました。

多くの方のご参加をお待ちしております。

日 時平成28年6月8日(水)
スタート時間は後日連絡
会 場柏崎カントリークラブ
参加費5,000円
定 員40名
募集締切日5月20日

※表彰式並びに懇親会は午後6時よりもんこうじにて行います。

参加希望者は電話あるいはFAXでお寺までご連絡ください。

やっと念願かなう

前坊守 井上 五百子

この度、3月31日に、ご本山の御本尊還座式と、4月1日の親鸞聖人御生誕会音楽法要のお参りに行ってきました。

阿弥陀堂と御影堂も満堂で、白洲も全国から1万人の方々が参集されました。

電車の都合で始まるギリギリの所に到着したものだから、私たち同行3人も白洲で雅楽の音を聞いて伸び上がって見ながら還座される阿弥陀様のおかごの行列を見送りました。

翌1日13時30分からの音楽法要の混声合唱は素晴らしいものでした。

エレクトーンの伴奏、テノールの独唱と混声合唱団による「念仏讃」は報恩講の坂東曲さながらのお念仏が御影堂一杯に響き渡りました。

式の後、祖廟を参詣し吉水の草庵の安養寺を尋ね、円山公園のしだれ桜を見てきました。

前々から音楽法要のお参りをしたいと思っていたのが、今回やっと果たすことができました。

ありがとうございました。

南無阿弥陀仏

一緒に行きませんか!

6月20日の上越の日帰り研修は、茨城・長野・新潟と移ってきた聞光寺と深く関係している寺や、明治時代に皆さまの先祖さんがご苦労されて建立された京都本願寺の建立にかかわる史跡などです。

また11月下旬に本山報恩講参詣と紅葉見学と本山納骨を計画しております。

聖人750回御遠忌以来してきませんでした本山での納骨の時間を作りましたので、ご参加ください。

(別ページ参照)

お願い

本堂再建ありがとうございました。

先年度で一応の決算をして皆さまに報告いたしましたが、まだ完納の遅れておられる方の入金があり、少しづつですがたまっております。その事については、毎年の決算にてご報告いたします。

予定は終わりましたが、まだ完了の本堂完成とはなっておりませんので、遅れておられる方は、今後も自分のペースでご入金の事よろしくお願いいたします。

編集後記

暖かくなり、行事等が多くなってきますが、時間を見て参加してください。

7月2日の講演会は、講談師 神田香織師の広島の原爆を見つめた「はだしのゲン」をやって下さいます。

是非、お出かけ下さい。

本山での納骨を兼ねた報恩講参りに参加しませんか?楽しみにしております。