発行所:聞光寺発行人:釋温成寺報

第96号 2017/1/1発行

第95号

仏の去らしめたまう処をば即ち去る

一年を振り返って!

あけましておめでとうございます。

新しい一年を歩みだすにはやはり、今歩いてきた一年を振り返ってみることが必要ではないでしょうか。

一般的に言われる、その節目になるのが、お正月ということになるのでしょう。

今の時代は、世界の出来事をすぐに知ることができます。

しかし、いま私たちの住んでいる地球は、多くの国や地域で破壊と殺し合いが起こっておりますが、私たちはどれほど気にして生活をしているでしょうか?

地球が悲鳴を上げていることが聞こえないのでしょうか。

一年を振り返ると、良かったこと、嫌だったことがたくさんありました。

若い人たちは、それぞれに独立してゆく姿を見ているとうれしく思いますが、熟年者が振り返ると、ただ喜んではいられないことに思い当ると思います。

希望に満ちた旅立ちであったけれど、たくさんの山・川・谷を越えて今に至っているのではないでしょうか。

そして、年金をもらうようになると、身近な親しい人の亡くなってゆくスピードが速いように感じられるのではないでしょうか。

若い人、いま非常に頑張っている人、年をとって引退している人も、必ず来るその日が、自分自身安心できる日であるように考えて歩まなくてはならないことを教えてくれているのではないだろうか。

しかし、私たちは自分だけでは絶対に生活できない(生きられない)のですから、誰とでも仲良くする歩みが必要になってくるのです。

親鸞聖人の名前に使われている中国の天親菩薩が書かれた「願生偈」の最後に、「普倶処衆生 往生安楽国」(もろもろの衆生と倶に 安楽国に往生する)と言われ、みんなで浄土の芳香を向かないと、ほのうの幸せが来ないということを言っておられます。

聞光寺当院(副住職)が去年結婚しましたことはすでにご連絡しましたが、相手(お嫁さん)は、私たちの育った「角餅」の文化と違った「丸餅」の文化で育った人なのです。

同じ文化の地域い住んでいたり、兄弟(姉妹)であっても性格や考え方・生き方がだいぶ違うものです。

ならば、文化の違う所で育った二人が、一緒に生きてゆくということは、大変な決意が必要だということです。

知らない人間同士が、周りを巻き込んで一緒に生きてゆくことが結婚なんですね。

そんな二人の門出のお祝いを頂きましたが、それ以上に、これからの二人は文化の違う中で育ってきた者同士よくわからない中で過ごさなければならないお嫁さんをやさしく支え、育てていただくことをお願い致します。

聞光寺が未来に向かって良き方向を指し示して行けるお寺である為に宜しくお願いいたします。

合掌

「結婚しました」

10月30日に聞光寺本堂にて結婚式を行い、11月6日にはメトロポリタン松島にて檀家披露宴を行いました。幸いに両日共に天候に恵まれ、多くの皆さんに御祝いに来て頂けた事は大変嬉しく思います。

皆さんが私たちの結婚を喜んでくださったということは、同時にそれだけこの結婚を待ち望んでいたという事の表れなのでしょう。

私が聞光寺に帰って来てから、既に6年以上が経っていますので。

そして、この度は成恵さんという良き人生の伴侶に恵まれました。

今後は彼女と支え合い助け合いながら、聞光寺を支え盛り立てて行きたいと思います。

けれども、まだまだ未熟者の私達ですので夫婦生活で上手く行かない事が有ると思います。そんな時は先輩である皆さんに助言を頂けたらと思います。

代わりと言うのも悪いですが、私は皆さんにもっと真宗の事を伝えられる様に学んでいきたいと思っております。

今後は妻共々、どうぞ宜しくお願い致します。

「よろしくお願いします」

10月30日の結婚式・結婚披露宴、11月6日の檀家披露は、お天気にも恵まれ、おかげさまで無事に終える事ができました。

式、披露宴、檀家披露の際は多くの皆様に大変お世話になりました。

本当にありがとうございました。

結婚してまだ日は浅いものの、10組の皆様と三条別院の報恩講に一緒にお参りさせていただいたり、バザーを見せてもらったり、お寺の大掃除等色々な事に参加させていただきました。

一つ一つがはじめてで何もわからないまま参加させていただいていた私ですが、多くの方から心温まる言葉をかけていただいた事、大変ありがたく感謝しております。

何かと不慣れで至らない私ですが、皆様からかけていただいたお言葉や心遣いを忘れる事なく今後も急がず歩んでいきたいと思います。

まずはこの柏崎の地に慣れ少しずつ頑張って行きたいと思っていますので どうか、よろしくお願いします。

編集後記

去年は後半にいろいろなことが重なり、体が壊れそうに感じました。

自分で思うより年を取ったんだなあと感じる毎日です。

特別なことなので写真を多く入れましたけれど、やはりレイアウトが下手なことが気になります。

一年の始まりは、お内仏のお参りと、みんなと一緒にいただく元旦の朝食から出発しましょう。