第97号 2017/4/1発行
知らないことは教えてあげよう!
誰とも代われぬ人生
今の季節は、卒業と入学の季節ともいえるのではないでしょうか。
卒業は新しい道を歩むための出発の日であり、入学は新しい道を見つけるための力をつける時間になるわけです。
卒業も入学も新しい出発なのだから、春の季節は花・草木が賑やかになるだけでなく、私たち人間も、前に進むための季節でもあるわけです。
希望にあふれた行動や目の動き、また、話し方が元気になっているように感じられる人たちが多く見られるようになります。
私自身を振り返ってみると、卒業・出発の時は、希望に胸がいっぱいであったり、頑張って幸せになって行くことを夢に描き、楽しく会う人会う人に話をしていたように思います。
しかし、実際に出発をして歩き始めてみると、不安と心配が大きくて中々普段どうりにはゆかない動きをしながらの、日常生活を続けていたような気がします。
仕事に慣れても、全体を繋ぐ事ができないで戸惑うことばかり多くありました。
そのように出発した人たちは、不安と希望の中で生活しながら頑張ってゆくわけですが、新しい一歩は、学びもたくさんあるけれども、わからないで失敗することも沢山あるのです。
そんな人たちに、先輩たちである私たちは、自身が出発した時にいろんな人たちに見守られ、支えられて歩いていたように、私たちも励ましやアドバイスなどをしてあげなくてはならないのではないでしょうか。
いま私たちは、より高い幸福を求めて寝る時間も惜しんで頑張ってきました。
そんな私たちは、忙しさに任せて子供たちとの接点を持つことを忘れて、生活向上することだけが家族や、子供たちが幸福になる事だと思い込み、頑張ってきたのではないでしょうか。
出発に当たっては沢山の知識を持つための応援はもらっているけれど、私と違う人との出会いから生まれる知識や知恵を育てるアイテムを教えてもらってこなかったような気がします。
誰でもが出発の時は、ほぼ空っぽから始まるのではないでしょうか。
私たちも、学んだからこそ、それにとらわっれて、柔軟な考えをだせなかったのではないでしょうか。
そんな新人たちを、大きな目で辛抱強く待ったり、教えたりしなければならないのが先輩の仕事ではないでしょうか。
頑張って一生懸命現代を築き上げてきた先輩たちにとっては、はがゆいかもしれませんが、そんなことが繰り返されて出来上がってきたのが現代ではないでしょうか。
私たちの時代は少し早く進みすぎたのかもしれません。
出発した手は、やらない・できないのではなくて、知らないのですから、細かいことでも教えてあげましょう。
昔のように「見て覚えろ」の方法は現代にそぐわない仕事の進め方のような気がします。
これからは、もう少しゆっくりと歩いてゆく方が、心の健康になって行くのではないでしょうか。
同朋会親睦旅行
昨年当院が結婚いたしましたが、相手となる若坊守がどんな所で若いころに育ったのか?実家である本立寺様と、聞光寺の二女が5月に嫁ぐ龍賢寺様へお参りに行こうと計画しました。
二ヵ寺は30分ほどしか離れていない距離なんです。
お参りの後は、ゆっくり七尾湾の景色を見ながら和倉温泉で日々の疲れをとり、賑やかな時間を過ごします。
帰りは雪の残る立山を見ながら、おいしい魚の宝庫氷見で食事をして帰ってくる予定です。
あなたの参加で賑やかにして下さい。
たくさんの方の参加をお待ちしております。
一寸一言
最近よく分からないんだけれども、坊さんには聞きにくい事だとして、お布施等を何処でどのように渡したらよいのか困っているように聞きますので、考えてみたいと思います。
例えば、お寺でお経を読んでいただいた時などは、何時お布施を出せばいいのか?
家でお参りをしていただいたり、法要をしていただいた時などはどうしたらよいのでしょうか?
本来「御仏前」や「お布施」等は、仏様が頂くもので、僧侶は、仏様のお仕事のお手伝いをするだけなのです。
だから私たち送料は、仏様からお礼を頂くことになるわけです。
ならば「御仏前」・「お布施」等は、何時僧侶に渡したらいいのでしょうか。
お寺でお参りする場合は、花・ローソク・お供物等を出される時に一緒に渡して、仏様の前に置いてお参りをするのがいいと思います。
また家で法要等のお参りをしていただいた時には、法要のお参りが終わった時にお内仏の前で僧侶にお渡しするのがいいと思います。
その他では、御本尊様をお招きしての法要や葬儀の後の寺への礼参をされるような時は、お参りされる前に寺族の方にお渡しし、仏様の前にあげていただくのがいいと思います。
お斎の席で渡されるのは好ましくないような気がします。
編集後記
これから暖かくなり行事がたくさん催されます。
そんな時の写真を撮り、のせたら見やすくなるでしょうね。
書いた以外に、柏崎市内の真宗寺院でも集まりがありますので参加してください。