暮らしのひとこま


03年10月1日(水)

瀬棚小、島歌小、馬場川小の3年生の子どもたち25名が社会科見学にやってきた。

我が家の初めての社会科見学の受け入れ。

社会科見学って工場とか下水場とかに行くんじゃないの?

我が家が社会科見学の訪問先に選ばれるなんて驚いた!

うちの農場や取り組みが巷に認めてもらえて来たということかしら?と素直にうれしい。

おいらは前の日から緊張して落ち着かない。人前で話をするのは小さいころから苦手。

にわとりやたまごのぬくもりに触れて、生きているものの「いのちの温度」を感じてもらえたらな。

と、おいらが主役ではないのがわかっていながら、やっぱり胃が痛い。



当日の子どもたちは

産みたてのたまごにふれて「うわぁ、あったかい」。

ニワトリをだっこして「あったか〜い、でもおも〜い」。

ひよこに頬ずりして「かわいい〜、はなしたくないぃ」

と大歓声だった。


「いのちの温度」を感じるという皮膚体験が、いつも口にしている食べ物は

ただ単なるスーパーに並んでいる物でなく、「いのち」そのものであるという感覚に無意識につながっていくのだと思う。

そして、食べ物を「いのち」と無意識に感じられれば、

他人を「いのち」と感じ、自分を「いのち」と感じることができるようになる。


知識はたくさんあるけれど、生きている実感のない子どもたちが本当に多い。

おいらもそんな子どもだった。

「いのちの温度」を感じるという皮膚体験がないままに育ってきちゃったのが大きな原因だったと思っている。



最後の質問コーナーで

「ニワトリの羽根は何枚あるのですか?」には、???う〜ん困った、困った。


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