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IPO(新規公開株)の効果的な買い方

IPO(新規公開株)の効果的な買い方低いリスクで大きなリターンが期待できる株式投資、そんな投資方法があればいいな思ったことはありませんか?

IPO(新規公開株)は比較的リスクが少なく、短期間に何倍にも株価が上昇する可能性を秘めたおいしい投資方法です。

実際のIPOの買い方の手順を見る前に、まずはIPOがどれだけおいしいかをデータで見てみましょう。

2015年の日本郵政や2016年のLINE、2017年のUUUM、2018年のメルカリなども大きな話題になり、当選して初値で売った人も多いと思いますがみんな儲かりましたね。

2018年は90件のIPOがありましたので、まずはその実績をデータで見てみましょう。

どのくらい儲かった?2018年のIPOのデータ

2018年は90件(※)のIPOがありました。※REITの上場は除外

そのうち、IPOの公募価格(売出し価格)より初値(最初についた株価)のほうが高かった実績が約89%(90年中80件)、これは約9割の確率で儲かったことになります。

そして、90件のうち40件(44%)は初値が公募価格の2倍以上になっています。

これは、IPOの公募価格で買って初値ですぐに売った人のうちの約半数近くはたった数日間で投資額が2倍以上になったということです。

2018年の全IPOの具体的なデータはこちら

儲かった金額はどのくらい?

金額で言うと、1単位(100株)あたり10万円以上の利益だったものは90件のうち54件(60%)、100万円を超えたものも5件あり、最大では1単位で445万円の利益が出ています。

IPOに応募して公募価格で買えたら初値ですぐ売ってしまう。たったこれだけで2018年はかなり稼げてしまっているということが客観的な事実としてわかりますね。もちろん、2018年だけが特別だったわけではなく、2017年以前もです。

それではIPOについて詳しく説明していきましょう。

IPOって何?

まずは大前提のIPOの説明です。IPOとは Initial Public Offering の略で、 日本語では新規公開株と言われます。

普通の株式とどう違うのかというと、私たちが買う事ができる株は、上場といって、東京証券取引所をはじめとする証券取引所の審査基準を満たし、一般の投資家が自由に株券を売買できる会社の株です。

上場していない未上場の会社の株は、通常は会社のオーナーやその家族など、少数の特定株主のみがその株を保有していて、市場で自由に売買をすることができません。

未上場の会社が上場する事を株式の新規公開といい、新規公開時に市場に売り出される株のことを新規公開株といいます。

なぜおいしい?IPOのメリット

IPOの1番のメリットは、何といっても公募価格(売出し価格)で買えたときのリターンの大きさにあります。

公募価格(売出価格)で買えたとき、市場で初値(最初についた株価)がついた際には非常に高い確率で公募価格を大きく上回っており、中には公募価格の何倍にもなっていることもあります。

そのため非常に高い確率で高いリターンが期待できます。

株式を新規公開すると、今までは一般の投資家は買う事が出来なかった株が市場に出回ることになります。新しいビジネスモデルを持った注目の企業や、急成長中の企業は特に注目度が高く、上場後買い注文が殺到して大幅に高い初値をつける可能性がでてきます。

また新規公開株が決定すると、その新規公開する株を取扱う証券会社ではホームページ上などで広く告知するため多くの投資家の注目を集めます。

新規公開される株数は比較的株数が少ないため、注目が集まればそれだけ買い注文の数が売り注文を上回り、初値が高くつく確率が高くなります。中には公募価格の何倍にもなるものもあり、IPOの初値は平均すると公募価格を大きく上回っています。

先ほど2018年のIPOのデータの項目でも書きましたが、2018年の90件のIPOのうち80件(約85%)の初値が公募価格を上回っており、全体の約44%は公募価格の2倍以上になっています。

さらに、16%にあたる15銘柄は3倍以上(表では赤文字+黄色背景)となっています。

※騰落率なので+100%=2倍、+200%=3倍です。

初値がマイナスになったものは青い文字にしてありますが、上がった時が大きいのに対して、マイナスになったときは最大でも6%と小さいですね。

金額で言うと、1単元での公募価格と初値での利益の最大は110万円を超え、半数以上は10万円以上の利益が出ているのに対し、マイナスは最大で28500円です。

コード 銘柄名 上場日 公募価格 初値 騰落率
4382 HEROZ 4月20日 4,500 49,000 988.89%
6573 アジャイルメディア・ネットワーク 3月28日 3,000 15,470 415.67%
4381 ビープラッツ 4月4日 2,200 10,000 354.55%
4380 Mマート 2月23日 1,240 5,380 333.87%
3446 ジェイテックコーポレーション 2月28日 2,250 9,700 331.11%
6572 RPAホールディングス 3月27日 3,570 14,280 300.00%
4425 Kudan 12月19日 3,720 14,000 276.34%
4388 エーアイ 6月27日 1,000 3,500 250.00%
4387 ZUU  6月21日 1,600 5,550 246.88%
6577 ベストワンドットコム 4月25日 4,330 14,830 242.49%

2018年のIPOの公募価格と初値の比較表・上位10銘柄です。2018年の全銘柄のデータはこちら

公開後、初値がついた後は値動きが激しいものが多く、ハイリスクハイリターンになりますが、「公募価格で買えたものを初値で売る」というだけなら、値動きなどを読めない株の初心者でも簡単にできます。

また、IPO株の取得には売買手数料もかかりません。(売却時は通常の株と同じ手数料がかかります)。

当選すれば公募価格で買うことができる

これだけいい事ずくめのIPOですが、申込みが多くて抽選になるため毎回公募価格で買う事ができるわけではありません。取扱いが決まったら応募できる期間に応募し、抽選に当選すれば公募価格で買うことができるという形になります。

そこで”情報”と”当選するための戦略”が大事になってくるのですが、情報に関してはネット証券の機能を使うと便利で、例えばマネックス証券は口座を作ったばかりの人でも資金が少ない人でも平等な当選確率で抽選してもらえる完全抽選で、IPOの取扱いが決定したらメールでお知らせしてくれるアラートメールも設定できます。これは便利ですよ。

また、 岡三オンライン証券 などの”資金を用意しないまま抽選に参加できるネット証券”(当選したら資金を用意すればいい)で抽選への参加口数を増やすといったような”当選のための戦略”を立てること。

戦略に関してはこのカテゴリの後半では当選確率を上げる方法3つのテクニックと裏技、またIPOに有利な証券会社も後に紹介しますが、まずはIPOの流れや実際の申込み方法を見てみましょう。


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