株式投資と不動産投資はどちらが得?

「株式投資をするか、不動産投資をするか、どっちがいいんでしょうか?」という質問を最近ときどきされます。

不動産投資といっても一言では語れません。 そこで、いくつかのケースに分けて考えて、株式投資と比較してみましょう。 ここでは非常に大雑把な形で3つの不動産投資の形と株式投資を比較してみます。

まず最初は、バブル経済真っ盛りの時に流行った土地転がしの手法です。

土地転がし

土地転がしは、いわば買った不動産の値上がりを待ち、そのままに近い形で転売するものです。

昔、日本では「土地の値段は下がらない」という神話の元、日銀が供給した世の中にザブザブ余っているお金が土地に向かい、狂気の沙汰とも言える土地の値段の高騰が続きました。

同じように余っていたお金は株式市場にも向かって、日経平均が4万円直前まで跳ね上がってしまうことになっています。

ところが、このままでは土地の値段が上がりすぎて、一般の人がマイホームを持つこともできなくなってしまう、と日銀が金融機関に総量規制を実施。不動産投資に充てる資金は金融機関に出さないことを決めました。

程なくして株式市場も不動産市場も、狂乱に近い形で値上がりしていたものの価格が急下落しました。株バブル、土地バブルの崩壊です。

以降、バブル期と同じような投資手法で大儲けしたという人の話は聞いたことがありません。つまり、現在は初心者が土地転がしで儲けるのは難しいと言えるでしょう。

次に不動産投資で“儲かる”とウワサされることがあるワンルームマンション投資です。

ワンルームマンション投資

現在、このワンルームマンション投資を手がけるディベロッパーが増えていますね。

ワンルームマンション投資を勧める業者が増えているということは、実は業者が自らやるとあまり儲からないことを意味します。他人に投資させて、そこから手数料を取って儲けるのですね。

「弊社が手がける物件は入居率が90%以上!」
「人口が急激に増えるエリアに次々と物件建立予定」
「儲かる物件、多数存在!!」

だったら自分達だけでやって儲ければいいじゃないですか。

確実に儲かるとわかっているのなら、銀行だってその事業資金を低利で融資してくれるでしょう。

手口が見え見えです。どんな状態になっても、リスクを負うのはワンルームマンション投資をする人、つまりマンションを買う人で、業者はそのマンションを売って手数料を得るから損はしない、ということなのです。

こういった形での投資って、たいてい損するんですよね。

そんなことはないだろう、とお思いの方は一度資料請求してみるといいでしょう。インテリジェンスのかけらもない、少し前までは釘打ち込んだバット持って「オラーッ」と言っていたようなお兄さんから、しつこく、しつこーく勧誘の電話が来ますから。

そして最後になるのが、不動産の証券化。証券化された商品は証券取引市場に上場されていたりします。いわゆるREIT(リート)です。

REIT(リート・不動産の証券化)

REITはショッピングセンターなどに使われる不動産の権利を小口化、商業施設が儲かれば家賃が上がって権利を持っている人が儲かるという仕組みです。

これは、株の銘柄と同じように、REITの商品特性を見分けていく必要があるでしょう。

REITの中には金融機関から調達する資金よりも低利でお金を集めておいて、工夫された施設で後々に利益を上げ、投資家に還元しようと設計された良心的なREIT商品もあれば、先に触れたようなワンルームマンション投資と同じく、「自分でリスク負いたくないから投資家から金集めちゃえ」方式の商品まで様々なものが存在します。

この良否を見極めるのは、不動産に関する知識を得た上で、株の銘柄選定と同じような能力が必要とされるのです。

上場した公募リートと非上場の私募リートがある

REITは上場している「公募リート」と上場していない「私募リート」があり、上場しているREITなら上場基準を満たしているものなので、詐欺のような商品の心配は少ないでしょう。証券会社やネット証券で普通に取引できるものは全て上場した公募リートです(参考:REITの買い方)。

REITの場合は上場商品であっても信用取引などはできません。テクニカルでカバーすることなどもできないので、株式投資ほど工夫を凝らせる金融商品ではないとも言えるでしょう。

不動産投資の最大のデメリット

不動産投資にはメリットもデメリットもあり、また興味のある人も多いですが、大きなデメリットを知ると「それじゃあやらない」という人が多いのでまずはそれを挙げておきましょう。

不動産投資には、その道に通じたプロも存在します。プロの手口もほとんど明らかにされてないような状態で不動産市場に大事な資産を投入するのは見えないリスクが大きすぎるのではないでしょうか?

株式投資以上に、勉強をしてから、そこで勝負をし始めた方が良いのではないかと思われます。

それよりは少額で始められるREITを買うほうが現実的かもしれませんね。公募リートでも10万円未満で買える商品もあります。(参考:REITの買い方)。

また、REITなら上で挙げたデメリットはありません。

REITならプロに運用に関する全てを任せてしまうことができます。株式投資で会社の株を買ったからってその会社の仕事を手伝う必要はないですよね。REITもそれと同じです。

株式投資のほうが投資初心者向け

もちろん株式投資も投資なので損をすることはあるし、絶対に勝てるという保障はありません。デメリットはあります。しかし、総合して比べてみると、不動産投資はダメとわかったときにすぐに売ることができない(損切りがしにくい)、しかも金額も大きな金額となるので、初心者には株式投資のほうがおすすめと個人的には思います。

株式投資を始めるにはネット証券などで口座開設をしますが、ネット証券では株式だけでなく先に挙げたREITを購入することもできますので、まずはネット証券の口座を持っておき、選択肢を増やして自分に合った方法を見つけるというのもよいと思います。

参考:ネット証券の口座開設の手順

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