株の信用取引とFXのレバレッジ取引との違いや比較

株式投資を始める人は、多くの人が投資する銘柄の株価が2倍、3倍になっていくことを夢見ます。またFXを始める人はレバレッジをかけて短期間で資金を何倍にも増やすことを夢見ます。

たしかに株価が突然急騰して、そういったことにならないとか限りませんが、ほとんどのケースは絵空事、夢見るだけで終わってしまうのですね。

そして、投資実践を積み重ねっていってベテランになってくると、10%も株価が上がれば「利確(リカク)」、となり利益確定をしたりするのです。

たった10%…、投資経験のない人はベテランのやっていることが夢のない話のように思えます。

しかし、投資額が10万円、20万円といった単位の株式投資でも、短い時間で株価が10%上昇すれば手元に残る金額は小さくありません。

細かく利益を上げ続けただけでも、1日のデイトレードだけで1ヶ月分の生活費が出てしまったりします。つまり、それだけで月収は20倍から30倍になることも考えられるのです。

もちろん、それは理論上のことであって、儲け続けるのは難しくなりますが、経験が増してくると「簡単に10%上がってしまう銘柄」か、胃の重くなるようなチャートを見続けて「やっと10%上がる銘柄」、そして「これはダメだわ、早く見切り付けて損切り確定しよう」といった銘柄の違いが何となくわかるようになってきます。

そうなってきたら、信用取引の出番です。

株式投資の信用取引とは

信用取引とは証拠金という資金を証券会社の口座に納めておくと、その証拠金が3割になるまでの額面で株式取引できるのです。

たとえば30万円の証拠金を預けておくと、約100万円の売買までできるのですね。

円高の影響などでズルズルと下がり続けているメーカーなどが、ここまで下がるか、と投資家の顔を青くしているとき「反騰場面で10%くらい値はもどるだろ」なんて投資していると、簡単に10%くらい跳ね上がったり(シャープなどが今年の最安値を更新しました、なんて伝えられた直後はそうでしたよね)した場面で10%取りに行って、実際には信用取引だから30%以上も儲けてしまうということだってあります。

「売り」から始めて下げ相場で儲けられる信用取引

株取引をしていると、「この株はこの先下がるだろうな」と予想できるときもあります。

「こりゃ、この銘柄の株価は底なし沼」だな、と思うようなときもあるでしょう。そのときは信用取引で「売り」から入ることができるんですね。現物の取引は株を買うことしかできませんが、信用取引は先に「売って」後で「買い戻す」ということが可能なんです。

空売り(カラ売り)という方法です。

だから、株価が下がっている場面で更に悪材料のニュースなどが出てきたら、信用取引で空売りです。

210円で買った銘柄が200円になってしまっていて、まだ10円程度は下がると見たら、買った株はそのままにしておいて、その3倍の「売り」を出せばいいのです。株価が190円になったら「売り」に出した株は買い戻し、買っていた株は売ってしまう。そうすると10×3×株式数が儲けで、20(210-190)×1×株式数で190円の時点で損をカバーして利益が出ているのがわかります。

ただし、信用取引の醍醐味は、こんなところにあるのではありません。

信用取引の本当の醍醐味

信用取引で儲けた金額で現物の特定銘柄を買ってしまうのです。元手資金は儲け金。つまり、タダで得た株なんですから、株価がどうなろうと全てプラス資産。配当や優待はもらえるわ、好きなときに売ってもいいわで、そういったオマケ資産のような株が増えていくとお金持ちになれるのですね。

皆、株式投資っていうと、切った貼ったばかりに目を奪われすぎなんですね。お金持ちが資産公開したときに、なんで複数の銘柄の株を沢山持っているか、その裏側を少しだけでも考えてみた方が良いです。

株式の信用取引とFXのレバレッジの違い

さて、信用取引のような証拠金によって手持ち資金の何倍もの取引をすることを「レバレッジを効かせた取引をする」といいますが、同じレバレッジ取引で注目を集めているものにFXがあります。

FXとは外貨証拠金取引。株が証拠金が30%になるまで取引をして良い(つまり、証拠金の約3.3倍取引をしてもいい)とされているのに対して、FXは25倍の取引ができます。

FXは10万円証拠金を入金しておけば、250万円分の為替取引ができるのです。

これは当たれば儲かります。しかし、逆に予想と違う方向に為替レートが変動すれば、とんでもないことになることはすぐに誰でもわかるでしょう。

かつて日本の主婦がFXで数億円儲けたなどという話もありましたが、ずっと円安基調が続き外貨取引のような感じで取引をしていた人がたまたま儲けてしまったようです。その後に参入した主婦の勝敗率はほぼ90%が敗北というウワサもあり、数億円の損失を出して自己破産した人も多いとか。

FXはレバレッジが高い分ハイリスクとなり、いざとなるとマイホームまで失ってしまうような可能性のある取引なのだと最初から頭の中に入れておいた方が良いでしょう。

逆に、株の信用取引はそこまでレバレッジが大きくありません。信用取引で失敗すると借金ができてしまうの?で書かれたとおり、借金ができる可能性はゼロではないですが、相当低い確率です。(借金で株を買えば別ですが・・・)

いきなりFXを始めるよりは、まずは株でレバレッジ取引に慣れたからというほうがいいかもしれませんね。銘柄選びは指数に連動したETFにすればそこまで迷う必要もありませんし、為替関連のETFもあるので個別銘柄よりはFX取引により近いと言えます。

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