自分のリスク許容度がどのくらいかわかっていますか?

投資をするときに自分のリスク許容度を知っておくというのは非常に大事です。そして、自分のリスク許容度を知るためには物理的・感情的なリスク許容度を知っておくことがポイントです。

このページではリスク許容度について解説していきます。

リスク許容度をわかりやすく言うと

投資の初心者のかた向けにわかりやすく言うと、リスク許容度とは「どれくらいのリスク(損失)なら許容できるか」というものです。

投資ではリスクとリターンの大きさはだいたい同じというのが原則で、1年間で10倍を狙うなら1年間で10分の1になるリスクもある。1年間で2%の上昇を狙うなら1年間で2%下がるリスクもある、という感じです。

「1%くらいは減っても大丈夫だけど10倍を狙いに行きたい」というのは無理な話なんですね。

例えば宝くじは投資として考えると非常にハイリスクハイリターンです。当選すれば何億円だけどほぼ100%に近い確率で資金の90%を失うという、投資で考えたらありえないほどのハイリスクハイリターン商品です。

じゃあなぜみんな宝くじを買えるのか?

「株は危ない」「投資は危険」なんて言ってる人でも平気で宝くじを買えるのかというと、それが「リスク許容度」の話で、自分が十分にリスクを許容できる範囲のお金で買うからです。

もしリスクの金額が小さくてリターンが大きいものがあったとしても、300円で1億円を狙う宝くじと一緒でほとんど勝率がゼロに近い(宝くじは投資と考えると買った金額の9割がかなり高い確率で無くなる超ハイリスク商品と言えます)か、IPOのように申し込む人が殺到して抽選になるでしょう。

話を戻しますが、リスク許容度は「投資する金額に対してどのくらいの損失なら受け入れられるか」というのがあなたのリスク許容度と思っていいでしょう。

ここで、自分のリスク許容度を知るときに知っておくことがあります。リスク許容度には具体的な金額があるわけではありません。

リスク許容度に具体的な金額はない

リスク許容度は「自分のリスク許容度は〜円です」という具体的な金額があるわけではなく、金額が上がれば上がるほどどんどん許容できなくなっていくようなイメージです。

100円なら損しても平気、でも1000円だとビビる、1万円は絶対無理、というように具体的な金額があるわけではなく「だいたいこのくらいからビビり始めるかな」という大雑把なイメージです。

心理的・精神的なものなので、資金の種類やその時の状況(収入や貯金の金額など)によっても変わってきます。

ただ状況が大きく変わらない限り基本的にはそこまで違いはないので、「自分は損失がどのくらいの金額になると焦る」といった自分のリスク許容度の感覚を知っておくと良いです。

特に「このくらい損失が出ると焦る」という部分は知っておきましょう。

焦ると正しい判断ができなくなるので、そこに達する前に損切りをするように投資をすることが重要です。

そのラインを超えると損失が増えるほど冷静に判断できなくなることを認識し、なるべくそのラインを超えないように、超えた場合はなるべく早く損切りをすることを心がけると良いでしょう。

もちろん状況によりますが投資は感情をブラさず正しい判断をすることが長期的に考えて利益を出すためには大事ですからね。

リスク許容度は物理的なリスク許容度と感情的なリスク許容度の2つの指標を知っておくと良いです。

物理的なリスク許容度と感情的なリスク許容度の2つの指標を知っておく

物理的なリスク許容度

物理的なリスク許容度というのは「これ以上の損失が発生すると経済的にヤバイ」というようなもの。自分の資金の種類を4つに分けて考えるでの余裕資金を超える部分はリスクだと言えます。

次に説明する感情的なリスク許容度のほうがトレードのときの影響が大きいのですが、この物理的なリスク許容度を知っておかないと「気づいたら家計がヤバイことになっていた」なんてことにもなりかねません。

また物理的なラインは資金をちゃんと分類すれば金額もわかるものなのでこちらをまずは知っておきましょう。

感情的なリスク許容度

感情的なリスク許容度は、言い換えれば「どのくらいのプラスやマイナスなら感情をブラさずに冷静に判断できるか」とも言えます。

「自分は感情的になんてならないよ」と思う人もいるかもしれませんが、例えば120円の缶コーヒーをかけたジャンケン勝負と1回1万円をかけたジャンケン勝負では同じジャンケンでも同じ精神状態でいられるでしょうか?1万円の勝負なら?1回で100万円の勝負なら?

120円の缶コーヒーならまあ負けてもあきらめがつくけど、1万円の負けは痛いという人が多いでしょう。100万円負けたら多くの人はかなりの痛手です。そんな勝負しようとすら思いませんよね。

この「いくらまでなら大丈夫」というのが感情的なリスク許容度です。

感情的なリスク許容度は人によって違います。資金が1億円ある人と100万円しかない人では違うし、資金が同じ1億円ある人でも100万円のマイナスくらい全然平気という人もいれば100万円のマイナスなんて耐えられないという人もいます。

この感情的なリスク許容度は経験から知ります。利益が出たときどのくらいでワクワクしだしたか、どのくらいで「もっと上がるはず」と根拠のない期待の思考が出てくるか、損失が出たときいくらくらいなら心がブレないか、どのくらいになると「取り返さなきゃ」と焦ってくるか、「やばい」と思った瞬間などを冷静に分析して見つけます。

この自分のリスク許容度を知って投資するのと知らずに投資するのでは大きく違います。

自分のリスク許容度を超えてしまうとどうなるのか?

リスク許容度を超えてしまうと、冷静に判断できなくなります。大きすぎるプラスは欲が出て「もっと儲かるかも!」と高いリスクを取ってしまったり、リスク許容度を超えたマイナスは焦って判断を誤ったり「何とか取り返さなきゃ!」と高いリスクを取ってしまったり、待つべきところで待てなかったりします。

高いリスクを取るということは、うまくいけばいいのですが、(すでにリスク許容度を超えていて)冷静でないときの判断は「根拠の無い期待」が入ったりして基本的には運任せよりもうまくいきません

そして、高いリスクはうまくいかなかったときに傷口をさらに大きく広げてしまいます。そうすると、ただでさえリスク許容度を超えているのにそれ以上のマイナスが出てしまえば感情の乱れはより大きくなり、自分を止められなくなってしまいます。

ギャンブルで負けて借金を取り返すために借金を膨らませていく人と同じ心理や思考のパターンに入ってしまうわけです。

そうならないように、自分のリスク許容度をちゃんと知っておき、その範囲を超えないようにすること(早めに損切りや利益確定するなど)が大事です。

そして、その範囲を超えたときは「自分は冷静な判断ができない可能性が高い」と自覚し自分の判断を疑いましょう。いったんトレードから離れるのも一つの手です。

感情は大きくなればなるほど頭ではわかっていても止まれなくなるもの。感情が小さいうちに手を打つ、そのために「このラインは超えない」という線引きをしておくということですね。

 


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