2003年韓国の旅

12月29日
 名古屋駅前のビジネスホテルを7時前にチェックアウトし,リムジンバスにて名古屋空港に向かいました。名古屋空港は国内線は年に1回は利用しますが,国際線は初めてです。年末なのでチェックイン,手荷物検査,出国審査,いづれも長蛇の列でこれらをこなすのに1時間弱かかりました。(ふぅ〜っ)
 9時5分のJAL便はほぼ満員の乗客を乗せ,わずか2時間で仁川(インチョン)国際空港に到着しました。仁川国際空港は2001年にそれまでのソウル市内の金浦(キンポ)空港から国際便用に移転した空港です。仁川市沖の島を使っているのですが,ソウル市内から50kmくらい距離があって今までより遠いのが難点です。市内までは高速道路を使っても1時間ちょいかかります。
韓国では入国審査も税関検査も列がなく,スムーズに入国。韓国通貨のウォンは手元に残っていたものの,とりあえず当座の旅行資金20,000円を両替。200,000Wちょいのレートだったのでここでも円高の影響かな?少し得した気分です。出口を出てすぐのところで携帯電話のレンタルサービスで電話を借りました。
 バス停で水原市行きのリムジンバスに乗り,約1時間半で第二の故郷の水原市に到着しました。水原市はソウルの通勤圏の都市として都市規模を拡大し,今は人口も100万人を超える大都市に成長しました。旭川と姉妹都市を結んで今年で15年になりますが,15年前は確か50万人くらいの人口だったので,こんな短い間に倍増したことになります。韓国の場合,アパート団地群ができると一気に1万人増とかになって,学校建設とか生活基盤整備も大変そうです。
 バスを降りてから繁華街へ向かおうとタクシーを拾いました。繁華街は区役所近辺なのでので「八達区役所へ行ってほしい」と運転手に頼んだら,繁華街とは反対方向のワールドカップ競技場に連れていかれました。一瞬,ソンスの韓国語も地に落ちたと落胆と思いきや,なんと区役所はワールドカップ競技場の事務室に移転していたのでした。ここの職員は昼休みには世界の選手が競った由緒正しき場所でサッカーをしているのだろうか?運転手には「昔の区役所のあった場所」と再度お願いしてUターンしてもらい旧区役所に到着。まずは昼食ということで食堂に入ったらメニューはないけど,キムチチゲに白飯が基本であとはキムチを中心としたバイキングメニューの店でした。今回の旅のテーマの一つに食べ歩きもあるので,ここで調子に乗って食べ過ぎるわけにはいかないのでバイキング料理は控えめに。
 さてお腹を満たしたあとは,今宵の宿をどうするか。水原では観光ホテルの類は安くても1万円以上はします。設備的にはちょっと古めのビジネスホテルといった感じなんですけど,ツインやダブルが基本なので料金的に一人旅にはちょっときつい料金設定です。そこでモーテルに泊まることにしました。
 一泊は約3,000円なのでこの程度なら気楽に泊まれそうだし,今夜の飲み会会場や翌朝の練習会場もそれぞれ徒歩5分圏内とロケーションもよさそうです。部屋の広さは10畳以上もあり,有線放送80CH,冷蔵庫の飲み物飲み放題,ソファとくつろげるスペースです。ま,ベッドが丸いのはご愛嬌ですけど(^_^;)。
 すぐに着替えて,まずは水原に来たときのお決まりのパターンである世界文化遺産である水原華城の一周ジョックに出かけました。宿舎近くのバス停からバスに乗ること約15分で街一番の繁華街である八達門(南門)に到着,豚とか鳥とか犬とかの肉が売られている市場を抜けると,華城の入口がありました。その昔は一周できたと思いますが,今はちょうど繁華街付近は一周できないのでC形のようなかたちで5kmほどあります。途中は日本人とおぼしき観光客ともすれ違い,知名度の日本に知られてきたかと思うとちょっとうれしくなりました。
 城郭のラストは標高300mくらいの八達山なので,ここだけはアップヒルが続き,息も上がってきます。途中中腹を見ると,今まで見たことがなかった銅像が見えたので,頂上に行くのを止めて銅像の方角に脚を進めました。銅像の主は水原華城を築城した正祖大王で,銅像の周りにも当時の様子が描かれたレリーフがありました。ちなみに銅像の麓には当時の城郭の内部が復元されており,一大歴史ゾーンとなっていました。八達山の麓は昔の家並みを残した歴史地区なので,ゴミゴミした韓国の大都市の中にあってなんか落ち着く地区です。中腹で山を下り,もうひとつの旅のテーマである新・水原市探訪駅ビルと新バスターミナル訪問に向かいました。途中で3時のおやつというわけではないですが,中華料理店でチャジャン麺を食べました。日本でも盛岡にジャジャー麺というのがありますが,その韓国版というべきものでしょうか?辛い韓国の食文化にあって,ちょっと甘めな料理です。
 お腹も膨れて,もうジョックはいいやと思い,駅まではお散歩タイム。5年前にいた頃は2階建てで汽車用,電鉄用と駅が2つに分かれて古かった水原駅もデパート併設の立派な駅ビルに生まれ変わってました。乗場も1階は電鉄用,2階は汽車用と分かれてました。時間もなくなってきたのでぐるっと一部をひと回りして,タクシー乗場へ。一般タクシーは行列を作っていましたが,基本料金が一般の倍もする模範タクシーはガラガラでした。ま,時間もないので模範タクシーのドアを開け(自動ドアはありません),「バスターミナルまで」と。
 さきほどのタクシーの運転手さんもそうでしたが,今度のドライバーも女性でした。5年前は数十回いや百回以上タクシーに乗りましたが,一度も女性ドライバーに遭遇する機会はありませんでしたが,今回は2回とも女性ということでこちらでも女性進出の時代の波なんでしょうか?駅から10分ほどで
新バスターミナルに到着。こちらも韓国でも大手のデパート「ミリオーレ」が併設されて,一大ショッピングゾーンも兼ねてました。ちなみに5年前ここはは広大な原野だったと記憶してます。
 ここも時間がないのでさっと見て,この日3度目のタクシーに乗って宿舎に戻り,大急ぎで着替えて昔の友人と飲み会突入です。今晩のメニューは日本でもメジャーになりつつあるサムギョプサル(豚の三枚肉)。水原は牛カルビが有名ですが,仕事あとのちょっと一杯は安くておいしい豚肉もいいです。もちろんキムチやサンチュの野菜類はなくなればすぐ補充してくれる韓国式。調子に乗って青唐辛子を生で食べたら火を噴いてしまいました(T_T)。2次会は近所のビアホールで。3次会はカラオケと日付が変わるまで楽しいひとときを過ごしました。

八達門 ポンドン 蒼龍門
八達門。この近辺は市場もあって賑やか ポンドン。烽火を通信手段として使っていた 蒼龍門。別名東門
華虹門 華西門 水原市内遠景
華虹門。水原八景のひとつで切手になったことも 華西門。別名西門 ゴール八達山からみた水原市内。中央に八達門
キムチチゲ チャジャン麺 水原駅
昼食のキムチチゲ。鍋に火がはいってアツアツ チャジャン麺。なぜかたくあんと玉ねぎが付く 新装なった水原駅。デパート直結

12月30日
 韓国の夜明けは遅いです。日本と時差なしでこれだけ西方に位置しているので7時30分を過ぎたあたりから明けてきたという感じです。焼酎とか日付が変わるまで飲んでいたのに二日酔いでないということは,やはり焼酎は体にいいお酒なんだろうか?ウェアに着替えて近所の公園にジョギングに出かけました。ここ最近は韓国でもジョギングブームと聞いていましたが,氷点下の公園ではほとんどそれらしき人は見かけませんでした。
 5kmくらい走ってから,昨晩一緒に飲んだ人から電話が入り,「朝飯を一緒に食べよう」ということになりました。飲んだ次の日はヘジャンクッ(牛の内臓スープ)かソルロンタン(牛の白濁スープ)が二日酔い対策にはいいみたいですが,どちらがいいかと聞かれソルロンタンにしました。
 朝食を食べながら宿の話になったのですが,最近韓国ではスポーツクラブのサウナブームで深夜営業の仮眠できるところが増えてきているようです。料金も1,000円くらいなので,貧乏旅行の際は一考の価値ありです。朝食を済ませて電鉄でソウルに向かいました。
 ソウルでも宿は決まってなかったのでとりあえず電鉄に乗って60分,旅館が多い鐘路(チョンノ)で下車して荷物をロッカーに預けました。ソンス妻に使い捨てのコンタクトレンズを頼まれていたので,眼鏡屋街のある明洞(ミョンドン),南大門(ナンデムン)に行き1箱2,500円で購入。最近は日本でも使い捨てレンズの価格が下がっているので価格的な旨みはないですが,手軽に買えるところがいいです。
 お昼は参鶏湯(サムゲタン)。韓国に来て絶対食べたいものを3つ選べと訊かれたら,参鶏湯,チャジャン麺,スンデ(春巻きの腸詰め)と答えるほど,参鶏湯は食べたいと思ってました。しかも今回は普通の参鶏湯より高価な烏骨鶏の参鶏湯に挑戦してみました。烏骨鶏は骨まで黒くて,見た目はグロテスクですが,普通の参鶏湯よりも元気が出るとのことですが,肉厚,味とも普通のほうが良いような気がします。肝心の元気なほうは,,,人参酒の酔いも手伝って食後に睡魔が襲ってきました(本当に効いているんだか?)。これで1,700円。
 食後はビル全体が家電店になっている江辺(カンビョン)にあるテクノマートと貿易センタービル(COEXモール)に地下鉄に乗って行ってきましたが,期待外れに終わりました。テクノマートはビデオCDの品揃えが豊富という噂を聞いたのですが,品揃えはイマイチ。貿易センタービルは専門店街があるとのことでしたが,人だけやたら多い地下街でした。歩き疲れたのでまた地下鉄で鐘路付近に戻り,今度は宿探し。結局選んだのは賑やか通りを2本ほど入った小ぎれいな旅行者向けのシャワーのみのモーテルでした。近くには韓国の昔風の居酒屋もあって風情を感じます。部屋で缶コーヒーを飲みながらしばし休憩すると,もう韓国滞在も24時間を切ってますので,こうしていること自体がなんかもったいなく,韓国伝統的雑貨を扱う仁寺洞(インサドン)を見物しながら,バスに乗って再度南大門市場に行きました。昼にも行っているのですが,自分の眼鏡をつくりたいので地下街に数多くある眼鏡屋の中の一つに入り,薄型レンズで小1時間ほどで作ってもらいました。度を測ってみるとパソコンのやりすぎなのか近視は進行しているようでした(T_T)。眼鏡づくりを待っている間に市場内の食堂で石焼きビビンバを食べました。石焼きビビンバは好きな部類ですが,頼んだあとに日本にないメニューを注文すれば良かったとちょっと後悔。日本では石焼きビビンバを注文する機会が多いので,肝心な時にいつもの癖が出てしまったようです。味はやっぱり本場の味で良かったです。
 眼鏡を受けとって,昼の南大門市場に対してよるの東大門(トンデムン)市場に行こうとバスを待っているとちょっと小型の中心部循環バスがたまたまやってきました。日本でも最近100円で市内中心部を循環するバスが登場してますが,こちらはさしずめ20円バスです。こちらのバスが初乗り70円ですので,かなり安く設定されているようです。ただし,ちょうど退勤時のラッシュにぶつかり相当な時間を要しました。
 東大門は衣料品関係の品揃えがとにかく多く,3畳ほどの小さなブロックに分けられた市場が集まって10階建てのビルを形成し,そのビルも4つくらいそびえているだけでなく,昔からある市場も近くに軒を連ね,とてもじゃないですが1日では周りきれないくらいの広さです。こちらは夜に店を開けることが多いのは,韓国国内から多くの商人が買い付けをしやすいように営業時間外の深夜営業にしてあるとのです。よって深夜でもこの界隈は大渋滞です。
 しかしながら,もう深夜までうろつく元気はないので,ちょっと市場のほんの一部を1時間くらいあるいただけで,何も買わずにあとにしました。この街のエネルギッシュさを見ただけで満足でした。また宿舎近辺に戻ると,大通りの歩道は屋台で埋め尽くされていました。韓国の楽しいところ(別に韓国に限ったことではないですが)は,屋台が多いところです。ちょっとしたファーストフード,甘味処,ぬいぐるみ,音楽CDと覗いているだけで楽しいです。ちょっとおでんをつつっきながら焼酎で軽く一杯といきたいのですが,食べ過ぎなのかお腹が減ってこないのが残念です。ちょっとみたところ今,たこ焼きがブームのようで,数軒見かけました。気になったところではオム海苔巻とでもいうのでしょうか海苔巻を卵で巻いたものを見つけました。味見をしたいので1個だけ買おうとしたら怪訝そうな顔をされました。
 屋台をくまなく廻ってもソンス妻からお願いされたプンオパン(韓国風たい焼き)の屋台だけはなかなか見つかりませんでした。プンオパン=形はたい焼きそのものですが,プンオは鮒の意味です。味も同じですが,皮がパリッとして餡は甘くなく,甘いものが苦手の私でも食べられます。これを見つけてタッパに入れて持ち帰ろうとしたのです。ようやくはずれのほうでその屋台を1軒発見し5匹をゲットすることができました。帰り際に食べたい3大メニューのひとつスンデも買い,ビールのおつまみにしました。歩き疲れた体にはもう近所の昔風居酒屋で飲む元気もありません。帰国の荷造りもそこそこに11時にはもう睡眠モードになってました。

アパート 公園 韓国の電車
以前住んでいたアパート(2棟目の13階) いつも練習していた公園1周800mくらい ソウルと水原を結ぶ電車。ソウルまで約60分
オゴルゲタン 仁寺洞 宿周辺
烏骨鳥を使った贅沢なオゴルゲタン 韓国伝統品を揃える仁寺洞(インサドン)界隈 左が本日宿。下町路地裏で風情あります

12月31日
12月31日昨日に早めに就寝したおかげか午前6時半には起床。韓国滞在時間もいよいよ6時間を切ってしまった。まずは普段どおり朝練習から。ホテルは市内中心部だが、周りは意外と緑が多い地区です。韓国ツアーでも定番のコース景福宮(キョンボックン)は周囲がぐるっと塀で囲まれているので信号にぶつかることなく朝のジョギングが楽しめました。景福宮の裏手には韓国大統領の住まいである
青瓦台(チョンワデ)の警備員がところどころに立っていますが、特に職務質問を受けるのでもありませんでした。6kmほど夜明け前の薄暗いロードをジョックしたら7時を過ぎていたのでホテル近所の食堂で朝食。いつも朝、食べるようなメニューはその店にはなく、どうやら朝までやっている食堂兼飲み屋らしい店で若者が3人焼酎を飲みながら一人が悩み話を話し、二人が聞き役という構図でした。店の女主人は「パンゲタン」ならできると言う。「パンゲタン?」過去の一年間の韓国生活の中で一度も耳にしたことのないメニューでした。無意識に「それください」と。10分ほど待ってテーブルの上に出てきたのは、参鶏湯(サムゲタン)いや鶏を真二つに切った、半鶏湯(パンゲタン)でした。本来参鶏湯なら身の中に詰まっているもち米、高麗人参、なつめ等は身と一緒に煮込まれてました。
 食後はコンビニに立寄り,日本であまり買えない食材,前述のジャジャン麺のレトルトやチゲのフリーズドライのレトルトをたくさん買い込みました。8時過ぎに宿を出て地下鉄でいったんソウル駅に出て,仁川空港行きのリムジンバスに乗り換えます。ソウル駅前の停留所を出るとノンストップで漢江沿いのオリンピック大路を経由して空港行のハイウェイに接続して所要時間は約1時間。遠くなったと言われる新空港ですが,時間的には渋滞のないハイウェイを通行するので以前の金浦空港と大差はないようです。空港は年末とうことで混んでおり,ここでは日本の知人・親戚へのおみやげなのか行きの名古屋便より遙かに大きく重い荷物を運ぶ乗客が多いような感じで、そのせいか列の割には意外とスムーズにチェックインできました。
 チェックイン後は3階のレストラン街でこの旅行最後の韓国食、いやこの時間(10:30)ならおやつか?でもおやつにしてはお腹に重いカルビタン。カルビタンは牛の骨付きカルビを煮込んだもので,骨の周りの部分が特においしい部分です。食後はこれからも多々利用する機会も多いだろう?仁川国際空港を散策しました。地下1階から4階まであり、コンビニや本、CD売り場、ファーストフードといろいろ便利なものが揃ってます。特にソンスがお勧めなのが農協が出店している店です。ふつうのお土産屋においていないマニアックな食材があります。ソウルの街のデパートで買い忘れたものがあればここで買うこともできます。ここでなつめ茶を買いました。
 地下1階には3階のレストラン街よりリーズナブルな食堂街があります。カフェテリア形式で気軽に入るところもあります。カルビタンも3階では日本で食べるような価格(高い)ですが、地下は地元価格で良心的ですね。あと地下にはレストルームもあるようなのでトランジットで仁川に立ち寄るときには重宝するかも。
 2泊3日の旅で、どことなくせわしい韓国ですけど、なんか落ち着くんですよね。

空港〜ソウル駅を結ぶリムジンバス カルビタン お土産の韓国風鯛焼き。韓国では鮒焼きです

韓国旅行補足コーナー

(1)韓国の宿事情
 韓国のホテルのランクは特1級から3級までの5ランクに分かれており、むくげの花5つ星が最高ランク。ちなみにシングルルームというのは韓国にはあまりなく2名1室が基本なので一人だと割高になります。またこれらのホテルクラスでは間違いなく日本語も通じます。安宿派には旅館がお勧めです。旅館は○○荘旅館と○○旅館の2種類がありますが、前者は後者に比べてバストイレが付いているとか、室内設備が整っているとかで若干高くなります。それでも1泊3〜4千円ほどで予約も不要。ハングルが読めなくても旅館は温泉マークが目印。ちなみに銭湯も温泉マークですけど、こちらは煙突が見えるので判るでしょう。

(2)韓国のタクシー事情
 一般タクシー(初乗り1600W)と模範タクシー(3000W)があります。ソンスが5年前にいた頃は一般タクシーでは相乗りがけっこう多かったようなんですけど、今はどうなんでしょうかね。今回行った時にも相乗りを試みましたが、成功例なしでした。昔に比べたら格段に運転手のマナーが向上した話を聞きます。以前は深夜の道路を150kmくらい出す弾丸タクシーとかメーターを倒さずにふっかける悪徳運転手がいましたけど、模範タクシーとの競争で一般タクシーもサービスの時代に突入かな?女性運転手を見かけるところからもそのへんが伺えます。
 模範タクシーは黒塗りの高級車でシートも革張りとゴージャスですが、料金の高さから地元の人は深夜にタクシーが捕まらないときに仕方なく利用するパターンが多いかもしれません。しかし日本語を話せる運転手がいたり、相乗りは絶対にしないし、サービスも一般タクシーより良いことになっているので、安心して乗ることができます。

(3)韓国の酒事情
 韓国の酒は焼酎抜きには語れません。焼肉、鍋、韓国風お好み焼き、屋台どこへ行こうとも焼酎です。韓国の人は焼酎の飲める本数でその人の酒量を推し量るらしく1本360ml、度数25度(今は22度くらいが主流というが)で何本飲めるかと聞いてきます。1本で韓国のおちょこで約7杯分です。ソンスの場合は飲みすぎて記憶も曖昧なのですが、控えめに1本と答えてます。水割りとかお湯割りにする習慣がないので原酒のまま飲むことになりますが、甘いので飲みやすいですよ。
 飲み会ではおちょこをいわば回し飲みすることが多いです。特にお客さんには歓迎の意味を込めて皆から杯をもらうことになりますけど、相手が7名いればちょうど焼酎1本分(^^;受ける側もちょっと辛いかな?
 1次会で料理をしっかり食べ(焼肉のあとは必ず冷麺かチゲが出てきます)、焼酎をしっかり飲んでもこれで終わることは少なく、2次会 で酔い覚まし?のビール。ノレパン(歌部屋というのでしょうか)カラオケボックス、あるいはナイトと呼ばれるディスコなどに行き、最後は屋台で締めの焼酎というパターンでしょうか。ちなみに日本では2次会にスナックというパターンが多いと思いますが、韓国ではウィスキーの値段が恐ろしく高いので仲間内の飲み会で行くことはまずありません。
 

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