ランニングオン・SAPPORO 5月16日(日) 32分56秒=4位

180万都市の札幌で市街地で走れるロードレースといえば北海道マラソン、札幌国際ハーフマラソン、札幌マラソンや札樽駅伝があるけど、もうひとつランニング・オン・SAPPOROという大会があります。この大会はスタート・ゴールが大通公園。日曜日の午前中のちょっとした時間とはいえ市内中心部を開放してくれる魅力ある大会です。でもまだこの大会は出たことがありませんでした。
 一度は出てみたいなと思っていたところに、ソンス妻の会社の寮で先月まで調理師をしていた人が、急遽田舎に帰ることになり、札幌の最後の思い出にランニング・オン・SAPPOROに走るという話を聞いて「じゃぁ、私も」と思った次第です。この調理師のIさんの応援ということで、ソンス妻をはじめお世話になった関係者がビール持参で応援に来るというのでソンスもついでに応援してもらえるかなと。ちょっと不純な動機ですけど、参加することにしました。表向きは次週の洞爺湖マラソンの刺激とでも言っておきましょうか。
 5月の札幌、大会のイメージは爽やかに春の日差しを浴びながら、片側3車線の道路を走るのをイメージしていました。ところが、週間予報では晴れだったのが、前日には曇りに変わり、前日夕方には雨の確率10%だったのが、当日朝起きて予報を見たら雨のち曇りで雨の確率70%とイメージとは程遠い気象状況でした。朝練習ではポツリポツリと振っていた雨も、午前8時30分に家を出る頃には本降りになっていました。10kmだし着替えは最小限と思ってましたけど、ソンスは2倍の荷物を背負って、ソンス妻はレース後のためにギンギンに冷やしたビールをクーラーボックスに詰めて出発です。
 地下鉄駅ではNAOJIさんご夫妻にお会いして、話しながらの会場入り。雨は少し小降りになっていたけど、雨をしのぐ場所はないかなと日曜日で休みのビルの軒先を確保して20〜30分程度のかなり少なめのアップになりました。
  10時に大通公園の片側3車線をランナーが占拠してのスタートになります。せんきょといえばこの夏の参議院選挙に出馬予定のS木M男元議員も出場していたらしい。どおりで小さな大会なのに報道が多いなと思いました(なお元議員さんは48分くらいで完走したらしい)。スタート後しばらくして7、8名くらいの集団ができました。雨ということで呼吸も楽、雨もさほど強くないので、走り出してしまえば快適なくらいでした。途中に何キロ地点という表示はあったようですが、最初のうちはあまりにも小さくてわかりませんでした。3kmが9分47秒くらいだったかな?札幌国際ハーフの時の最後の地獄の坂もこのあたりですけど、レースも序盤戦ということで少しきつい上り程度の感覚。この時点では5人の集団。坂を上りきると遠くにかすかに折り返し地点は見えます。折り返し地点は一旦坂を下ってからまた上りの途中にあるらしい。下りに入ってからは集団から取り残されそうになって、頑張って食らいつくの繰り返しになってきました(だいたい4km過ぎ地点くらいかな)。この時点でこの集団から真っ先に落ちるのは自分かなとちょっと弱気モードになってきましたが、折り返し手前は得意な上りなので大丈夫かなと思ったら、集団から離されたのはその上りだったのです。折り返すと5人の集団は2・1・1・1の縦長の展開になっていました。6km通過でタイムを見たら19分16秒くらい。バテているはずなのにこの2kmは6分少々?これはたぶん距離が短いかな?この2kmでは少なく見積もっても30秒〜40秒分は短いんじゃないかなと思います(この区間以外の距離表示は正しいと思いますが)。最後の上りでなんとか前の選手に追いつきました。引き離したかったけど、そこで上り坂は終わってしまいました。下り坂ではほぼ並走。下りきってからは後ろにつかせてもらいました。左折してからはあとは直線、大通の20何丁目からだんだん減り、ゴールに近づいている実感が増してきます。直線で前は見えるのですけど、優勝争いの2選手は視界からだんだん遠ざかります。3位の選手ももう追いつけない距離でしょう。となるとあとは4位争いだけです。初参加の大会なのでゴールがどうなっているかわからないのと切り替えが苦手なのでゴール間際のスパート合戦は避けたいもの。かといっても残り2kmのスパートもちょっと早いかなと思ったけど、さっと前に出ちゃいました。呼吸からして一回目のスパートでは付かれましたけど、もう1回スピードを上げたら後ろからの呼吸は遠ざかっていったので、まずは作戦成功。やはり早かった。最後の数百mは一杯一杯でした。ゴール手前ではソンス妻会社チームから応援を受け笑顔で手を振る。後で余裕まだあったんじゃないと言われましたけど、必死だったんですよ。その証拠にゴール後に黒ビールを一気飲みしようと思ったら、全然体が受け付けなかったんですから。ゴールタイムは32分56秒。距離の疑惑はありますけど、差し引いてもタイムは合格点でしょう。
 表彰後に冷えた体で地下街の店で大ジョッキで乾杯。さらに体を冷やします。元調理師さんも5kmを完走しご満悦の様子です。走ったあとのビールはいいねぇと既にランナーの素質?ありありです。岩手に引っ越しても走ってください。
 雨のせいかもしれませんが、翌日は軽い風邪の症状と筋肉痛がありました。来週の洞爺湖マラソンに影響が残りませんように。

2004レースレポートへ戻る