残暑お見舞い申しあげます
平成18年度後援会長
     矢島 虎雄




















 長かった梅雨も明け暑い夏が訪れましたが、皆様にはご健勝で益々ご活躍のことと思います。
梅雨明け直前には南信地域を中心として大雨による大きな被害がありましたが、幸い後援会の会員の皆様には直接大きな被害に遭われた方は無かったと連絡を頂いております。
 さて、夏休み前に送付された「学園だより」で報告されていました通りJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定が本科と専攻科の課程に対して得られたということです。これは国際的にも長野高専の教育の質が高いということを公に確認していただいたということで、大変喜ばしいことと思います。この認定に向けて取り組んでいただきました先生方のご努力に、感謝申し上げます。
 教育の質といえば先日従弟の国立大学助教授から聞いた話ですが、小・中学校および高等学校でゆとり教育として授業時間の削減が1980年から段階的に拡大してきましたがその影響か大学入学者の学力、特に数学の学力が大幅に低下しているということでした。技術者に必須な力学(機械力学、構造力学など)や電磁気学なども数学の基礎がなければチンプンカンプンです。アジア諸国の状況を比較すると、このままではこれからの日本の産業はどうなってしまうのかと心配です。
高専においてもこのような危惧が無いとは言い切れませんが、大学編入学の受け入れ状況や企業の求人状況を見る限りは心配ないと思います。単なる詰め込みとかゆとりとかという議論ではなく科学や技術への興味を抱かせ、そのために必要な学問を学びたいという欲求に結びつけてゆく指導と教育が求められていると思います。
後援会では先の総会で承認して頂きましたが「ものづくり教育支援費」という名目で、興味から学問の欲求という学校の取り組みを支援していくこととしました。始まったばかりですのでいくつか課題はありますが、ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。


 お盆も過ぎ学生の夏休みもあとわずかとなりましたが、この休みがご子息に学問や仕事への興味を抱かせような機会となることを希望しご挨拶と致します。