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F-14D Tomcat

F-14 Tomcat
F-14トムキャット戦闘機

SPECIFICATION
 ◆全幅:19.54m(後退角20度)10.12m(同68度)
 ◆全長:19.10m
 ◆全高:4.88m
 ◆翼面積:52.49u
 ◆自重:18,190kg
 ◆全備重量:32,100kg
 ◆最高速度:マッハ2.0+

 映画『トップガン』でもおなじみのF-14は、米海軍 が誇る大型艦載戦闘機である。本機はF-4の後継機として、当時のグラマン(現・ノースロップ・グラマン )が開発、1973年から就役を開始している。
 F-14Aは大型機にもかかわらず、VG(可変後退)翼が採用されていることにより、超低空から高高度・超音速飛行時にまで優れた機動性・操作性を維持しており、一回りほど小型だったF-4Jと比べても、加速力で45%、上昇力で20%、旋回半径で40%、旋回率で64%、戦闘行動半径に至っては80%もの能力の向上が見られたという。
 また、強力なAWG-9火器管制装置は、大型機に対して200km台に及ぶ遠距離探知能力を持ち、同時に24個の空中目標を捕捉、うち6目標を長射程のAIM-54フェニックス空対空ミサイルでほぼ同時に攻撃できるという、当時は他機の追随を許さない能力を保持していた。
 1987年には、推力の悪さを指摘されていたTF-30エンジンを、30%近く推力の大きいF-110-GE-400ターボファン・エンジンに換装したF-14Bが登場し、翌年にはそれに加えてレーダー火器管制装置をAPG-71に代えたF-14Dも開発された。これにより対電子妨害能力、処理速度、目標識別能力が強化されている。しかしD型は当初の目標を遥かに下回る37機しか生産されず、A型からの改造分18機を加えた53機が、太平洋艦隊の3隻の空母に集中配備されているのみである。
 70〜80年代には「世界最強の戦闘機」の名をほしいままにしたF-14も、冷戦の終結でそれ以前ほどの必要性は薄れ、生産は1992年に打ち切られている。92年以降、限定的な全天候対地攻撃能力を持った“ボムキャット”も登場しているが、稼働率が悪く、運用コストも非常に高いうえに、能力的にもF/A-18やF/A-18E/Fに遠く及ばないのが現状である。
 ※ 2006年9月、全機が退役しました。


F-15C Eagle

F-15 Eagle
F-15イーグル戦闘機

SPECIFICATION
 ◆全幅:13.05m
 ◆全長:19.43m
 ◆全高:5.63m
 ◆翼面積:56.5u
 ◆自重:12,970kg
 ◆全備重量:30,840kg
 ◆最高速度:3,000km/h(マッハ2.5+)

 F-15は東側のMiG-23、MiG-25といった戦闘機に対抗し、「空中戦において絶対的に優位な制空戦闘機」として 米空軍 が1968年に開発を始め、75年から部隊配備が始まった大型制空戦闘機である。傑作戦闘機F-4を開発したマクダネル・ダグラス(現・ボーイング )が開発を手がけている。
 F-15の外観上の特徴としては、主翼の切り落とし三角翼と肩翼配置、双垂直尾翼、矩形の二次元空気取り入れ口などがあげられる。大型だがチタンや複合材を多用して軽量化が図られている上、2基の大推力ターボファン・エンジンにより高い機動性を実現している。このため現在でもF-15の運動性能は第一級の水準にあり、特筆すべきことに、就役後20年以上たっているにもかかわらず、一度も他の航空機から撃墜されたことがないのである。
 米空軍は単座型のF-15Aを386機、複座型のF-15Bを59機購入したが、その後大部分は ANG(州空軍)配備となり、現在の主力は1979年7月から引き渡しが開始された、搭載コンピュータ改良のF-15C(単座型)、F-15D(複座型)である。さらに83年からはMSIP(多段階改良計画)が始まり、レーダー火器管制装置をそれまでのAPG-63から、地上のレーダー画像が得られる合成開口型のAPG-70に換装されたほか、AMRAAMの搭載・運用能力、各種電子戦装備が追加されている。
 Su-27など性能の上ではF-15をしのぐ機体も出現しているが、現用では世界最強の戦闘機だと言っても過言ではないだろう。なお、F-15は米空軍以外では、わが国の 航空自衛隊 をはじめ、イスラエル空軍 、サウジアラビア空軍にも採用されている。


F-15E Strike Eagle

F-15E Strike Eagle
F-15Eストライク・イーグル戦闘爆撃機

SPECIFICATION
 ◆全幅:13.05m
 ◆全長:19.43m
 ◆全高:5.63m
 ◆翼面積:56.5u
 ◆自重:14,515kg
 ◆全備重量:36,740kg
 ◆最高速度:マッハ2.5+

 F-15を成功させたマクダネル・ダグラス(現・ボーイング )は、1982年にF-15Bを元に戦闘爆撃型に改造したプロトタイプでF-16Eとのフライオフに勝利し、F-15Eストライク・イーグルとして88年12月から部隊配備がスタートした。
 F-15Eは縦深阻止攻撃と制空任務を両立させたデュアルロールファイター(二重任務戦闘機)である。F-15本来の制空能力はそのままに、全天候下で低空侵攻し、敵の中枢部や補給網を精密に攻撃する能力が与えられている。
 最大離陸重量の拡大に際し機体構造の強化が図られており、胴体側面に貼り付ける格好で増設するFASTパックの常装備による燃料搭載量の増加、それに伴う兵装架の増加を実現している。また、自立航法と対地攻撃用のアビオニクスを大きく強化されている。レーダー火器管制装置は地上目標の探知に優れたAPG-70を搭載し、A-10やF-16も装備しているLANTIRN(夜間赤外線低空航法)ポッドの機外搭載で、夜間でも広角赤外線カメラで目標を捕捉し、誘導爆弾や空対地ミサイルを誘導することを可能にしている。
 当初 米空軍 では400機のF-15Eの調達を計画していたが、高価なためと軍備縮小政策のため、生産は1994年に209機で終了している。ただし、96年度会計で損耗補充分として新たに6機を発注した模様である。
 なお、2002年4月に韓国軍はF-15Eの派生型、F-15Kの導入を決定している。F-15Kは2005年に 韓国空軍 への納入を開始し、2008年までに40機が生産される模様である。


F-16CJ Fighting Falcon

F-16 Fighting Falcon
F-16ファイティング・ファルコン戦闘機

SPECIFICATION
 ◆全幅:9.45m
 ◆全長:15.03m
 ◆全高:5.09m
 ◆翼面積:27.87u
 ◆自重:8,850kg
 ◆全備重量:19,190kg
 ◆最高速度:2,400km/h(マッハ2.0)

 ロッキード・マーチン F-16ファイティング・ファルコンは、1972年に提案要求書が公示された 米空軍 のLWF(軽量戦闘機)計画により、当時のゼネラル・ダイナミックスが開発した多用途戦闘機である。原型のYF-16の初号機は1974年2月に初飛行、翌年1月の比較審査で競争相手のノースロップYF-17に勝利し、低コストながら優れた戦術戦闘機として大量採用が決まった。
 F-16には当時の最新技術が積極的に導入され、世界随一の高機動力を誇る機体となっている。主翼と胴体が一体整形されたブレンデッド・ウイング・ボディー、ストレーキ付きクリップド・デルタ型主翼、下面インテイクなど外観上はもちろん、コンピュータ制御の操縦システムであるFBW(フライ・バイ・ワイヤ)の導入により、機動性を高めるが安定性に欠けるCCV(形態制御機)の搭載を実現、従来の操縦桿に代わるサイドスティック操縦を採用しているなど、本機の特徴を挙げれば枚挙に暇がない。
 F-15の生産コストの高騰に反比例するかのように、米空軍のF-16の発注機数は増加し、1985年までに単座のF-16Aが670機、複座のF-16Bが123機生産され、引き渡された。また、MSIP(多段階改良計画)により本機には段階的に改修が加えられており、84年7月の引き渡し分からはレーダー火器管制装置をAPG-66から探知距離延長と多目標同時処理能力が追加されたAPG-68に換装されるなど、アビオニクスが強化されたF-16C(単座型)、F-16D(複座型)ブロック25が導入されている。
 F-16C/Dブロック30/32以降、エンジンベイの改良により二種類のエンジンが搭載できるようになり、ゼネラル・エレクトリック 製F110搭載型(ブロック30)と、プラット&ホイットニー 製F100搭載型(ブロック32)が並行して生産されるようになった。さらにブロック40/42(F-16CG/DG)からはLANTIRNポッドを搭載し夜間攻撃能力を追加、続いてブロック50/52(F-16CJ/DJ)でAMRAAM空対空ミサイルの運用と、対空レーダー制圧任務「ワイルドウィーズル」が可能になっている。なお、現在ブロック40/42と50/52のアビオニクスの近代化・共通化を目的とした改修開発計画、CCIP(共通仕様実施計画)が進行中である。
 2005年3月、1978年から始まった米空軍へのF-16の納入は2,231機をもって終了しているが、今なお諸外国向けの生産は続けられており、合計生産数は輸出、ライセンス生産を含めると4,000機を優に越え、現用の第一線戦闘機としては世界一の生産数を誇っている。


F/A-18C Hornet

F/A-18 Hornet
F/A-18ホーネット戦闘攻撃機

SPECIFICATION
 ◆全幅:11.43m
 ◆全長:17.07m
 ◆全高:4.66m
 ◆翼面積:37.16u
 ◆自重:10,810kg
 ◆全備重量:22,540kg
 ◆最高速度:マッハ1.7+

 米海軍 主力戦闘機として開発されたF-14は、高価で十分な数を揃えられなかったため、1974年海軍はF-14を補佐し、同時にA-7やF-4の後継となる次期戦闘攻撃機VFAX計画を進めることになった。当時、米空軍の空中戦対応型軽量戦闘機のコンペ入札において、ゼネラル・ダイナミックスのYF-16とノースロップ(当時)のYF-17が比較審査され、空軍がYF-16を選定したことは前述した通りだが、海軍も経費削減のためこの2機種から選定することになり、1975年5月、YF-17をベースとしたF-18の採用を決定したのである。しかし、YF-17は海軍の要求する航続性能や兵装搭載能力を満たしていたわけではなく、機体は大幅に再設計をされ大型化し、完成時には機体重量は1.5倍に膨れ上がっていた。また、ノースロップには艦載戦闘機の開発経験がなかったため、主契約社はF-4を生み出したマクダネル・ダグラス(現・ボーイング )となっている。
 当初海軍はF-18と別に、電子装備がいくらか異なるA-18を並行して開発する計画であったが、F-18が十分に戦闘機および攻撃機として任務を遂行できることから、後に統合してF/A-18としている。
 F/A-18の特徴は外側に傾いた2枚の垂直尾翼、胴体前部にまで延びる長いストレーキ、主翼の46%が可動部となっていて前後縁フラップが自動制御で空戦フラップとして働くことなどが挙げられる。アビオニクスは対空、対地ともに高い能力を有するAPG-65レーダー火器管制装置や、多機能CRT表示のコックピットなど最新のものが採用されている。
 初期型のF/A-18A(単座)、F/A-18B(複座)の引き渡しは1980年5月に開始、86年までにA型371機、B型39機が生産された。87年には改良型のF/A-18C(単座)とF/A-18D(複座)が誕生し、現在の主力となっている。また、89年引き渡し分からは新型のヘッド・アップ・ディスプレイや赤外線画像航法装置が導入され、夜間・悪天候下の作戦能力が強化された「ナイトアタック・ホーネット」に切り替えられている。
 F/A-18は米海軍だけでなく、米海兵隊カナダ空軍オーストラリア空軍スイス空軍スペイン空軍 などにも採用され、マルチロールファイターとして活躍している。

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Photo Copyright : U.S. Navy, U.S. Air Force