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U-2S Dragon Lady

U-2 Dragon Lady
U-2ドラゴン・レディ偵察機

SPECIFICATION
 ◆全幅:31.39m
 ◆全長:19.13m
 ◆全高:4.88m
 ◆翼面積:92.90u
 ◆自重:7,030kg
 ◆全備重量:18,730kg
 ◆最高速度:765km/h(マッハ0.58)

 U-2は CIA(米中央情報局)資金により、ロッキード(現・ロッキード・マーチン )の特別開発チーム「スカンク・ワークス」が極秘に設計・開発した高高度偵察機である。本機は冷戦時代の共産主義国家上空に幾度となく侵空、偵察し、重要な情報収集任務を果たしてきた一方、中国およびソ連領空で撃墜されるなど深刻な国際問題も引き起こしてきた。
 60年代半ば、初期のU-2A〜Gより機体を大型に設計されたU-2Rが12機製造され、6機がCIAに、続く6機が 米空軍 に引き渡された。その後、74年にCIA所属の6機は、米空軍に移管されている。
 1978年に製造が再開されたU-2Rの一部は、戦場監視型のTR-1と名付けられ、TR-1Aは81年8月に、複座訓練型のTR-1Bは83年2月に初飛行している。なお、最初に製造されたTR-1Aは軍用装備を持っておらず、地球探査機ER-2として NASA で活躍している。現在、米空軍に就役しているU-2は、エンジンがターボファン・エンジンに換装されたU-2S(複座型はTU-2S)である。
 ちなみにU-2のパイロットは、高度24,000m以上という高高度を飛行中にも安全に脱出できるよう、宇宙飛行士のような与圧服を着込まなければならず、また、それに伴い携帯式の空調・酸素供給装置を必携としている。


P-3C Orion

P-3C Orion
P-3Cオライオン哨戒機

SPECIFICATION
 ◆全幅:30.36m
 ◆全長:35.57m
 ◆全高:10.27m
 ◆翼面積:120.77u
 ◆自重:27,890kg
 ◆全備重量:63,390kg
 ◆最高速度:750km/h

 P-2ネプチューンの“息子”にあたるP-3オライオンは、ロッキード(現・ロッキード・マーチン )エレクトラ4発ターボプロップ旅客機をベースに開発された、地上基地配備の大型対潜哨戒機である。初期型のP-3Aは1962年に、続いてエンジンが強化されたP-3Bが65年から就役を開始している。
 1969年から部隊配備が始められたP-3Cは、従来機に比べ飛躍的に対潜水艦探知能力が向上しており、それはDIFER(方向性音響・周波数)ソノブイや、MAD(磁気探知装置)の装備によって実現している。また、フライトデータ、兵装、各種センサーから得た情報をASQ-114デジタルコンピューターが総合的に処理し、パイロットに飛行情報を提供している。
 118機のP-3Cが納入された後、1977年からはアビオニクスが強化された「アップデートI」の引き渡しが始まり、続いて登場した「アップデートII」からは搭載機器が追加されたほか、AGM-84Aハープーンの運用が可能となっている。84年5月から引き渡しが始まった「アップデートIII」がP-3Cの最終モデルで、90年4月をもってロッキードの生産ラインから外されている。
 なお、P-3Cは 米海軍 だけでなくわが国の 海上自衛隊 も装備している。1999年に北朝鮮の不審船を発見し、150キロ爆弾を投下した事件は記憶に新しいところである。


EP-3E Aries II

EP-3E Aries II
EP-3EエイリーズII信号情報収集機

SPECIFICATION
 ◆全幅:30.36m
 ◆全長:35.57m
 ◆全高:10.27m
 ◆翼面積:120.77u
 ◆自重:27,890kg
 ◆全備重量:63,390kg
 ◆最高速度:750km/h

 ロッキード(現・ロッキード・マーチン )P-3には様々な派生型が存在する。いくつか例を挙げると、P-3Aの余剰機を改修した汎用輸送機UP-3Aおよび要人輸送機VP-3A、NOAA(米海洋大気局)が気象監視用に使用しているWP-3D、NRL(米海軍研究所)が地磁気測定などに使用している恒久的特殊試験機NP-3D、P-3Bを改修した電子戦訓練機EP-3Jなどである。
 現在、米海軍 が11機を保有しているEP-3EエイリーズII(空中偵察統合電子システムII)は、1990年代にSIGINT(信号情報収集)機としてP-3Cを改造した機体で、97年までに12機が引き渡されている。本機はP-3に装備されているMAD(磁気探知装置)が機体尾部から取り外されているが、胴体上面には細長い、下面には椀型の高性能アンテナレドームが装備されており、機体下部から伸びる多数の高感度受信アンテナと合わせて優れたSIGINT能力を保持、収集した情報は世界中の艦隊および戦域司令官にほぼリアルタイムで提供することが可能である。
 EP-3Eは「サザン・ウォッチ」作戦、「ノーザン・ウォッチ」作戦、「アライド・フォース」作戦などの偵察任務に従事しているが、本機が最も注目を浴びたのは2001年4月1日、南シナ海の公海上でスクランブル発進した中国海軍のF-8Bと空中接触を起こし、海南島に緊急着陸したあの事件であろう。
 なお、わが国の 海上自衛隊 も電子情報収集機たるEP-3を装備、国産の受信機材を搭載しているため外見はEP-3Eとは異なるが、同様の能力を持ち、同様の任務を遂行していると言われている。


S-3B Viking

S-3B Viking
S-3Bヴァイキング対潜機

SPECIFICATION
 ◆全幅:20.93m, 8.99m(折り畳み時)
 ◆全長:16.26m
 ◆全高:6.93m
 ◆翼面積:55.56u
 ◆自重:12,090kg
 ◆全備重量:23,830kg
 ◆最高速度:830km/h

 ロッキード(現・ロッキード・マーチン )S-3は、世界初のターボファン・エンジンを搭載した全天候型艦上対潜作戦機である。その任務は実に多岐に渡り、対潜哨戒だけではなく、バディポッドを装備しての空中給油、電子対策、捜索・救難などをこなし、非常に柔軟性に富んだ軍用機であるといえる。
 初期型のS-3Aは1974年から78年までに187機が生産され、米海軍 艦隊に配備されている。現在は81年にスタートした兵装システム改良計画に伴い、S-3Aの残存機は全てS-3Bに改造され、対潜能力および水上艦艇攻撃能力が強化されている。
 S-3BはAPS-137逆合成開口レーダー、前方赤外線センサー、電子戦支援システムなどにより得た戦術情報を、デジタルコンピューターが高速データ処理、記憶するだけでなく、自ら搭載するAGM-84Aハープーンや、AGM-65マーベリック、爆弾、魚雷などによって直接目標に攻撃を加えることができる。
 将来的にはS-3BはAGM-84 SLAM-ER(射程拡張型スタンドオフ地上攻撃ミサイル)の運用能力が与えられる予定であり、今後も空母戦闘群の中で非常に有効で、欠かすことのできない存在であり続けるであろう。


RC-135 Rivet Joint

RC-135V/W Rivet Joint
RC-135V/Wリベット・ジョイント電子偵察機

SPECIFICATION
 ◆全幅:39.88m
 ◆全長:41.53m
 ◆全高:12.70m
 ◆翼面積:226.03u
 ◆自重:46,403kg
 ◆全備重量:133,633kg
 ◆最高速度:800km/h(マッハ0.66)

 ボーイング米空軍 向けに開発したC-135シリーズには実に様々な改造型が存在する。合計で808機が製造されたこのシリーズで最も多くの機体が生産されたのは、空中給油機兼輸送機として活躍しているKC-135の各型(732機)である。これらモデル717派生型とは一線を画し、搭載電子機器に大幅な改良が加えられた電子偵察機タイプには、ボーイングではモデル739という社内名称が与えられており、米空軍ではRC-135の各型として採用されている。
 最初に製造されたRC-135Aは写真測量および電子偵察機で、1965、66年に4機が製造されている。また、C-135B輸送機を基盤に開発されたRC-135Bは、米空軍に引き渡される前にマーチン(現・ロッキード・マーチン)により改修が加えられ、RC-135Cとして10機が配備されている。
 その後、RC-135D電子情報収集(ELINT)機が4機、胴体前部に大型ファイバーグラス製レドームが搭載されたRC-135Eが1機、C/VC-135Bから「リベット・カード」および「リベット・クイック」計画に基づき改造されたRC-135Mが6機、戦略航空軍団の戦略支援および訓練機として使用されたRC-135T(当初はRC-135R)1機が既存の機体から改造され、使用されてきた。
 さらに、北朝鮮がテポドンを発射した際に、嘉手納基地および三沢基地に展開したRC-135Sコブラ・ボール弾道ミサイル観測機や、同じく弾道ミサイルを観測するRC-135Xコブラ・アイが、同国や中国などのミサイル実験の監視任務に就いているほか、2機のRC-135Uコンバット・セント電子偵察機、8機のRC-135Vと6機のRC-135Wが、側視レーダーおよび各種アンテナを使用した領空外からの広範に渡る電子情報収集任務を行なっている。
 RC-135V/Wは「リベット・ジョイント」と呼ばれているが、現在、レイセオン によってエンジンをKC-135Rでも使用されているCFM-56に換装、「グラス・コックピット」の導入を含む電子機器の改装が進められている。
 なお、全機のRC-135がネブラスカ州オファット空軍基地の第55航空団を本隊としている。

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Photo Copyright : U.S. Navy, U.S. Air Force