桃の歴史と品種

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植物
      バラ目ーバラ科ーサクラ亜科ーサクラ属ーモモ亜属ーモモ
      (53目) (6科)   (4科)          (5亜属) 
            バラ科植物は巨大な植物群(100属、2000種)からなり、大別してバラ亜科、サクラ亜科、ナシ亜科な            どに分けられ、桃はサクラ亜科のサクラ属に属する。

原産地
      モモは、中国大陸中央部に原生し。紀元前後にシルクロード交易でペルシャへ運ばれ、ギリシャ、ローマに伝えら      れ「ヨーロッパ系品種」が生まれた。中国では北京、天津などで「華北系品種」が、さらに南下して上海で「華中系      品種」が発達した。


日本での栽培
      古事記や日本書紀にも登場し万葉集にはその花の美しさを愛でた歌がある。いずれも紀元8世紀の編集である       が、これらのモモがもともと日本に自生していたものか、中国大陸から伝えられたものかははっきりしない。
      10世紀初には、諸国から桃の種子が天皇に献上されたこと、鎌倉時代の13世紀にはモモが水菓子(果物)とし      て珍重された事が記録されている。
      17世紀の江戸時代になると、観賞用の花モモが盛んに栽培され、果実用のモモも増加したくさんの品種名が記       録されている。当時は京都の伏見がモモの特産として知られ、伏見区桃山の地名はこれに由来する。
      しかし、当時のモモは、果実は20〜70gのもので、肉は硬く、酸味や渋みの強いものばかりであった。

明治維新後
      明治6年に政府はヨーロッパから7品種、同8年には中国から天津水密、上海水密、蟠桃を導入した。特に中国       からの品種は従来の桃の数倍の大きさで、味や肉質が良く注目を集めた。しかし、病害虫の被害がはなはだしく      、栽培は容易でなくそのまま定着はしなかった。その後の交配や選抜による永年の改良で各地に広まっていった      。

現在の産地

      山梨県(3250ha) 福島県(1530ha) 長野県(1180ha) 和歌山県(780ha) 岡山県(680ha)

桃の品種

                      桃の熟期

6月 7月 8月 9月
品種 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬
はなよめ
日川白鳳
加納岩
千曲白鳳
白鳳
大久保
浅間白桃
紅清水
清水白桃
白麗
川中島白桃
おかやま夢白桃
白桃
あきぞら
黄金桃

代表的な品種紹介

  はなよめ

6月下旬に最も早く成熟する。近年、山梨県にて「日川白鳳」の変異種で発見された。果重は250g程度、酸味は少なく、糖度12度前後、花粉が多く豊産系。

   白鳳
多数の系統があり永年選抜されて育成されている主要品種。花も大きく花粉が多いので受粉樹としても優れている。果肉は緻密で、果汁も甘みもたっぷりあり、酸味もほとんど無い。7月中旬に出荷時期を迎え、一般的には水密桃と呼ばれている

    清水白桃
岡山県の栽培家の西岡氏の園にて産出された。白桃の代表品種で大変有名。白い桃で少しだけ紅がさし、形良く品があり、特有の香りを持ち、高級品とされている。果肉は緻密で固くしまりねっとりとしている。甘みも強く果汁も十分でいかにもモモらしい美味しさです。

    白麗
「大久保」に中国山東省原産の「肥城桃」を交配し岡山農場試験場にて産出された。食味に優れ糖度は平均15度と高く、酸味や渋みも無い。出荷時期は8月初旬。

    おかやま夢白桃
近年、岡山農場試験場で産出され、岡山県の限定品種として成育されている。本格的に市場に出回るのは2007年からになる。食味、糖度、ともに優れ、白桃の将来をになう品種と言われている。花粉が無いので人工授粉が必要となる。

   黄金桃 
果肉が黄金色をしており、この名前で呼ばれる。時間をかけて成育する為、出荷時期は9月初旬で、桃の中で最後に熟す品種です。糖度は15度以上あり、果肉はしっかりしており、甘さが多く柔らかな食感です。生産数が少なく、地元の岡山で消費されてしまい、市場にはあまり出回らない。