2020年2月


最近街を歩くとマスクをかけた人の多さに驚きます。
毎週行く銀座では、これまではたまに黒いマスクを付けた中国人を見かけましたが、この頃は白のマスクをかけている人も多く、ほぼ全員がマスク着用者のようです。

日本で手に入るマスクは白色が一般的ですから、旅行の途中で白いマスクを買って身に着けているのでしょう。

それに比べると、ヨーロッパやアメリカの人たちが、これまでマスクを着けている姿をほとんど見ませんでしたが、さすがにこの頃は新型コロナウイルスの感染を恐れてマスクを着けている人もちらほら見えてきました。

もともと、日本人はマスクを常用していたので、さほど違和感なく受け入れている人が大部分でしょう。風邪を引けばマスクをつけますし、花粉症でもマスクは手放せません。

おまけに日焼け防止にもなりますし、寒い時期には防寒にもなるのですから、利用価値は多いと言えるでしょう。

私の知人で、一年中マスクをしている人がいます。
冬は寒さしのぎで、マスクと毛糸の帽子をかぶっています。
春先からは花粉症なので、少し厚めのタイプで症状のひどい時には、鼻に脱脂綿を詰め、さらにマスクの内側にテッシュを詰めて、流れ出る鼻水を何とか食い止めているという、けなげな使い方です。
夏は日焼け防止で、顔を大きく覆うようなビッグサイズのものに変えているという話ですし、時にはお化粧をせずにいたいときもマスクがあれば何とか大丈夫なようで、毎日の生活の中で、マスクをさまざまに使い分けているということになります。

さて、今回の新型コロナウイルスですが、今やその拡散の行方を見てみるとパンデミックと言っても言い過ぎではないでしょう。さらに、これから先の広がり方を想像するだけでも、空恐ろしく感じます。それが日本は言うに及ばず世界中ですから、本当に心配ですし、潜伏期間があるだけにオリンピックが開催されるかという疑問も残ります。
ここまで来て、オリンピックがよもや中止とはならないとは思いますが、感染のピークが見極められない現時点では、なんとも痛し痒しです。

私自身は手洗いやうがい、マスクなどどれも日常的に実行しているものの、それで完全に防げるのかという疑問があります。

例えば、日本人は咳やくしゃみをするときに、口に手を当てて覆うようなしぐさをします。外国人は手ではなく、洋服の袖で覆うようなポーズをとります。

手を使った場合、もしそこに菌がついていたら、そのあとで電車のつり革につかまればそれが他人にうつってしまいます。外国人のように洋服の袖でしたら、少なくとも直接うつることからは免れるでしょうし、少しは衛生的でしょう。

習慣の違いに、こんな事実があるとは驚きますが、なるほどと思います。

私にできることは何かと考えました。できるだけ人ごみには行かないようにと思っても、仕事柄それはかなり難しいことです。マスクや手洗い、うがいは欠かせません。なるべく近づいて話さないほうがお互いにいいかもしれません。そして、せめて具合が悪くなったらすぐに医療機関に行くように心がけたいと思います。

皆様もどうぞお気をつけてください。