2018年3月
先日横浜で見かけたお話です。トイレの前でまだ小さな女の子が、多分3,4歳でしょうか?「ママおしっこもれちゃうよ」「ここはだめでしょう。和式しか空いてないんだから、我慢しなさい」「もうだめ、我慢できないよ!」「様式を探しに別のところに行きましょう」「あー!」女の子はとうとうおもらししてしまいました。その時の母親の顔、もう鬼のような形相で、「何やってるの!きがえもないし、どうするのよ!」女の子はべそをかいていて見ていられませんでした。
そう、最近はどこのトイレも洋式になっていますから、和式でできないのかもしれません。でも、いざという時に和式ではできませんでは、通りませんよね。こんな時こそ、和式でのやり方を教えてあげればいいのにと、母親を恨めしく感じました。
日本のトイレは本当に素晴らしい。どこへ行っても清潔で、以前には考えられなかったところばかりで、世界に誇るべきでしょう。
私が理想とするトイレは
@エントランスが広々していてトイレに行くのではなく、楽しいところに行くような感じ
A個室が広々していること
Bウオッシュレットはもちろん、ふたが自動開閉するもの
Cハンドバッグや物を置けるスペースがあること
Dコートが掛けられること
E便座シートや、クリーナーがあること
F混まないこと
G鏡が大きいこと
Hトイレットペーパーはソフトで二重のもの
I明るいこと
以上の条件を満たすところはありそうで、実は少ないようで、いまだ100点のところは巡り会っていません。
最近のお気に入りはGINZA6ですが、それでも70点です。おそらく男性が設計するのでしょうが、女性用が少ない場所が多すぎます。
世界を見ますとたとえばフランスは観光国ですが、ベルサイユ宮殿のトイレ、これは数も少なく汚く故障中が多く、驚きます。パリのお店でもトイレの便座がなかったり、汚れているところばかりで、すぐに修理しないという姿勢ですから、サービスを考えていないのでしょう。駅のトイレは優良が多いのもいただけません。スペインなどはそもそも気軽に入れるトイレが少なく、有料であっても清潔とは限りません。アジアに至っては紙が備え付けていなかったり、とにかく行きたくないと思うような環境です。日本のようなトイレは世界中探しても無いでしょう。
ノーベル賞で有名なストックホルムでもトイレには苦労しました。そもそも北欧4か国はお金の単位がユーロではなくそれぞれの国のクローネで、デパートでさえ、コインを入れないと入れないのです。そんな時はまず、はテルを探します。一流ホテルはエントランスにかっこいいドアマンがいますが、臆することなく平然とエレガントに微笑んで入ります。何か言われたら、今度こちらに泊まりたいので見せてね、というだけで大丈夫。さて一流ホテルのトイレはというと、ドアを開けてびっくり、これってトイレですか?というくらいのきらびやかなしつらえで、絨毯もソファーもリビングのようです。鏡の前でのお化粧直しよりも、本でも読んでいたいくらいです。個室は古いホテルではウオッシュレットなんてまだほとんどありませんが、それ以外は満点ですから、皆さんもトイレに困ったらホテルに行ってくださいね。
オリンピックを目指してトイレをウオッシュレットに変えようと、政府も考えているようで、まことに結構ですが、そこを掃除する人のことを考えながら、使う私たちも汚さないように清潔に使うようにしたいですね。
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