2019年3月



最近のニュースを見ると必ずと言っていいほど、飲食店や小売店で食べ物をわざと粗末に扱ったり、床に投げつけたり、吐き出したりして、それを動画で公開する店員やアルバイトが多く、目を覆いたくなる毎日。

何のために動画を撮ったり、SNSにアップしたりするのか、おそらく注目を浴びたいという心理は自分をわかっててほしいという自己顕示欲の現れであり、気持ちや、不満を理解してほしいという心理の表れに違いないとはいえ、許されることではなく、企業が法的手段を取ると言明するのは当然といえるでしょう。

なぜ、いつからこのようなことが頻繁になったかを思うと、私たちの話す言葉と大いに関係が深いのではないかと感じます。

まず何よりも敬語で話せない人が多く、ぞんざいな言葉を多用し、男言葉と女言葉の区別がされていないのが現状で、たとえばわつぃの時代は子供のころに先生や、目上の方、親に対しても敬語を使って話していました。例えば給食の時間、「先生は教室で召し上がりますか?それとも教員室へお持ちしますか?」と給食当番は先生に聞いていたわけです。
それが現在は「先生給食どこで食う?」・・・・・

目上の方や親に対しても「うざい」などと平気で使うでしょう?それは単に言葉だけではなく、態度にも表れているようで、食って掛かるとか睨みつけるというような行動も多く見受けられます

女性が「うるせー」「おまえばバッカじゃねぇの」「飯食った、腹パンパン」・・・・・

そして語尾を伸ばしたりあげたりする話し方、「わたしー」「っていうかー」

これらはテレビの発達とともに、アナウンサーのような話し方を学んだことの無い、いわゆる芸人が多くなればなるほどその傾向が強くなってきています。彼らは教養や品性がないこともあるでしょうし、わざと汚い言葉で罵ったりすることもあり、それを見た子供たちが真似をするということなのでしょう。

私は「まじっすか?」「やべー」や「ら抜き言葉」を耳にすると、あぁまた言ってると嫌な気持ちになってしまいます。ら抜き言葉は最近多く、「ようやく食べれた」「感じれた」など、それを話した際にNHKはさすがに素晴らしく、「ら」を必ず入れています。難儀なことでしょう。

そうそう、私が行っているスポーツクラブのインストラクターはおかしな言葉を使うので、聞いているとこちらまでおかしくなりそうでとうとうそのレッスンをやめました。例えば「右足の上に左足を乗せられてください」「右側に身体を傾けられてください」と「ら」が入りすぎて、とにかく滅茶苦茶で聴いていると嫌な気分になってしまい、とても1時間のレッスンを継続することは無理でやめました。これまでどのような環境で育たれたのかしら?親は何も注意しなかったのかなどと、言あらないことまでも考えてしまいます。

国は小学校からの英語教育を進めるとのことですが、その前に日本語がきちんと話せるように教育してほしいと思います。

親や、教育者が話せなければ子供が話せないのは当然で、言葉が汚くなって、罵り合うことが多くなり上品さを失えば、行動が横暴になるのもうなずけます。

私は品性が掛けることは人間として恥ずかしいことという認識ですから、悪ふざけいっぱいのSNSには顔をそむけています。

今のうちに何とかしなければ、とんでもない日本になってしまうと危惧する毎日です。