2020年4月


新型コロナウイルスの影響で、卒業式、入学式、新入社員の皆さんも自宅待機だったり、はては採用取り消しになったりと、想像すらできなかったことが、現実となってきました。

2月のひとりごとにパンデミックになるのではないか、オリンピックも開催されるかどうかと書きました。書いたのは1月の下旬ですから、その後書いたことが実際に起こってくると、あまりにも現実になってしまったことに背筋が寒くなるような思いでした。

今後のことはわからないことが多いのですが、日本人の罹患者があまりにも少なく不思議な感じを覚えます。日本人のDNAにコロナウイルスを受け付けない因子があるのではないかと思ってしまいます。

アメリカ、イタリア、フランス、ドイツなど、多くの国で日本よりも後に発症しているのに、国中がマヒしている状況を考えると、体質的なものが作用しているとしか思えないのです。さらに、もともとハグしたり、握手もしない日本人ですし、相手との距離を置いて話したり、大声で言い合ったりすることもない、どちらかというと慎ましやかな国民ですからコロナ菌がうつりにくい環境と言えるのかもしれません。

さて、さまざまなイベントが中止になり、研修も見合わせているこの頃で、せめてスポーツクラブに行こうと思っても、これが一番危険となると家でおとなしくしているよりほかに無いようで、パソコンに向かう時間と、読書の時間がとても増えました。

もともと何かができなくなっても前向きにとらえる性格なので、本を読む時間が増えたことをありがたいと思います。仕事の資料も切り抜きをしたり、溜めておいたものをパワーポイントに作成する時間に充てられるので、うれしい限りです。

もうこうなった以上、じたばたするのはやめて、置かれた状況の中でできることをするしかないですね。

さて、オリンピックが来年の7月に延期になったことについては、私自身の考えは、オリンピックがいつになるかというようなことを今問題にすることに、疑問を感じています。世界中で人がバタバタと亡くなっているときに、スポーツの祭典の時期云々は、なんともおかしなこととしか思えないのです。

仮に、今、時期を決定してもコロナの環境がもっと悪くなるかもしれず、先進国のみならず、後進国でもすっかり撲滅できるかというとはなはだ疑問で、そうなった場合二転三転するに違いなく、だったら世界情勢が落ち着いてからゆっくり考えたらいいのではないかと思うのです。

スポーツで競うことと、命を守ることのどちらが大切かを考えれば、時期を決定することがいかに無意味かを理解できるはずなのに、そういった声が上がらないことも不思議です。

しかしそれにしても、コロナの影響は経済に大きなダメージを与え、海外での企業活動も長期間休業となると、この先世界中で想像もできない大不況になるやもしれず、本当に恐ろしさを覚えます。

もし症状が出ても病院で受け入れてもらえないほどの患者数になれば、海外でそうあるように、黙って死ぬことを待つだけというようなことがあるかもしれません。

患者が大勢の場合、一つのベッドや、酸素吸入器そのほかを何人かの中で誰が使うかとなれば、やはり若い人の死亡を防いだほうが良いに違いなく、そうなれば年配者は手を尽くしてもらえないかもしれないなどと、いろいろと考えていくうちに、やはりここはこれ以上の犠牲者を出さないように、3つの「密」すなわち「換気の悪い密閉空間」「多くの人の密集する場所」「近距離での密接した会話」を避けるよう自重しなけれなならないでしょう。

当分は、会合や、食事会もお預けです。自分の命を守ることが大切ですから、皆さんもお気を付けくださいね。