2020年8月


友人や知人との会食が全くなくなったり、旅行ができなかったり、これまでの生活が一変しました。
特に海外旅行ができなくなったことは残念でなりません。

テレビはコロナで番組が大きく変わり、興味があるのは旅行番組くらい。世界の美しい風景を目にするたびに、あそこにも行ったっけ、ここにも旅したんだっけと、懐かしさでいっぱいになるのですが、もうしばらくは行けないと思うと、心がざわざわしてしまいます。

今年行く予定だった海外旅行も勿論取りやめで、クルーズもキャンセル。まだまだ行ってみたいところ、再び訪れたい場所が山のようにあるのにと残念で仕方ありません。

友人との会食も、声をかけても家族にうつすといけないからとか、怖いから繁華街には行かないなど、やはり私たちの年齢になると自衛するようで、皆さん気を付けていますが、若者たちの無防備さにはあきれます。

若いから重篤にはならないと頭から決め込んでいて、マスクはしない、大勢でのパーティーも平気、大声で騒ぐなどという行為を目にするたびに、品格が失われた日本人という印象を持ちます。

コロナの患者の中には、感染経路不明者が次第に多くなっていて、しかも自覚症状がないというケースも特に若者には多く、そのために人にうつすかもしれないという配慮が足りないのでしょう。
でも、その無自覚の人からうつされた別の人が重篤になる例は多く出ていることを思えば、夜の街へ足を踏み入れることの危険性は感じなくてはならないでしょう。

相撲、サッカー、野球などではきちんと3蜜を避けて対応しているのに、一方でシアタークリエのような握手やハグをすることで多くの患者が出たことは、由々しき問題だと言わざるを得ません。

GoToキャンペーンもしかりで、いくら経済を回すとはいえ、日々のコロナ陽性者が増えている今、やるべきことなのか、アクセルとブレーキを同時に踏んでどうするのかと、腹が立ちます。しかも東京都民を外すとなると、いかほどの経済効果があるのでしょう?

半年たった今、最初に耳にした数十人が次第に増えて100人を超えても、驚かなくなりましたし、200人を連続で超えたときも、頭の中では数字の実感がなくなんとなく増えているなぁという、慣れが出てきています。300人を超えてもさほどの驚きは覚えなくなっています。

100を切れば少ないねぇという感覚は、初めのころは全くなかった感覚ですから、慣れてしまうことは恐ろしいですね。

さて、いつまで続くの分からない状態ですが、危機感だけは持ち続けなければいけないと、思います。手洗い、マスク、3蜜を避ける、これらはこれからの日常では当たり前になるのでしょう。


新型コロナウイルスの影響で、卒業式、入学式、新入社員の皆さんも自宅待機だったり、はては採用取り消しになったりと、想像すらできなかったことが、現実となってきました。

2月のひとりごとにパンデミックになるのではないか、オリンピックも開催されるかどうかと書きました。書いたのは1月の下旬ですから、その後書いたことが実際に起こってくると、あまりにも現実になってしまったことに背筋が寒くなるような思いでした。恐らく来年のオリンピックも難しいのではないかと思っています。

アメリカ、イタリア、フランス、ドイツなど、多くの国で日本よりも後に発症しているのに、国中がマヒしている状況を考えると、体質的なものが作用しているとしか思えませんが、さらに、もともとハグしたり、握手もしない日本人ですし、相手との距離を置いて話したり、大声で言い合ったりすることもない、どちらかというと慎ましやかな日本国民ですからコロナ菌がうつりにくい環境と言えるのかもしれません。

私の仕事の形態にもコロナは大きな影響を与えています。集合研修の見直しをする企業が多く、検討中という感じです。リモートを使っての研修を実際にやってみていますが、集合研修のような成果は上がらないのが実情です。

一人で考えるのではなく、グループで頭を寄せ合って考えることは、もちろんリモートでもできますが、リアルタイムで表情をしっかり読み取ってやる形態とは異質なものと言えるでしょう。さらに、プレゼンテーションをする場合、顔だけが映るのではなく、全身が見えないとボディランゲージの大切さは相手に思うように伝わりません。

更に声は、テレビを見てもお気づきでしょうが、必ずタイミングが遅れます。一呼吸遅れることは、講師としてはスルーできない欠点です。しかしこの現実を考えれば理想論を振りかざしてもいられませんから、今の状況を受け入れるしかないという、つらい立場です。

企業からも研修効果が低くなることは承知していますといわれると、仕事の在り方そのものを受け入れるしかないなぁと感じています。

来月のひとりごとの更新では、良い状況になっていることを祈るのみです。