2020年12月
毎年紅葉の時期はあちこちに出かけていました。いわゆる紅葉狩りというものですが、今年はコロナのせいでしょうか、あまり頻繁に行くことはなく、神戸、京都へ行っただけでした。
例年よりも1週間早く予約していたにもかかわらず、紅葉はどこも終わりかけていたり色が黒っぽかったり、葉がちりちりになって落ちていたりと、ここ数年では見たこともないようなおかしな紅葉狩りでした。
私は人の多いところ、例えば京都ですと清水さんや、永観堂、東福寺、あるいは二年坂、三年坂のような繁華街と思われるところへは行かずに、あまり知られていないところを訪ねるのでコロナを案じてはいませんが、紅葉のひどさには心が冷え冷えする思いでした。秋だけでも30回以上は京都に行っていますが、最終日には早々に東京に帰ってきました。
さて、旅行中にマスクの精度をAIで調べた結果という報道がありました。一番良いのは不織布、その次が布製、ウレタンのものはウイルスを防ぐ力が弱いとのことで、なるほどと感じました。
マスク不足の時に行列して購入された方も多いと思いますが、あのときにはひと箱4000〜5000円という値段のところも多くありましたし、ある市では手作りマスクを1枚500円で市民から買い上げて、市民には無償で提供しましょうというところもありました。
その様子をテレビで見ていて、きれいな模様のマスクもありましたが、〇〇商店の粗品の手拭いで作ったマスクもあって、いくらマスク不足とはいえ、それを選ぶ人はいませんでしたから、市は不良在庫をかなり抱えたかもしれません。
地方に住む私の弟からはマスクが全く手に入らないから送ってほしいとSOSが来ました。私は花粉症でもともとマスクは何箱も買い置きしていますので、すぐに送ることができました。
それが今ではどうでしょう?今日は1箱270円というものが売られていました。日本の規格をクリアしているかどうかはわかりませんが、いくら需要と供給の関係で値段が決まるとはいえ、ネットで高額で購入された方のことを考えると当時何千円も出して購入したり、何時間も薬局の前で並んだ方々はお気の毒としか言いようがありません。
先日京都でタクシーに乗ったところ、年配の運転手さんが、「最近は運転しながらマスクの女性ばかり眺めています、別嬪さんがようけいてはるから、楽しみですわ」と、にこにこしながら話していました。そうなんです。マスク美人の多いこと。
マスクをしていると10才は若く見えます。ほうれい線が気にならない、歯並びが悪いのも気にならない、口の周りの皺も気にならない、すっぽりと覆い隠してくれるのがマスクです。ウレタンマスクですと、真ん中の縫い目の部分が立体構造ですから、鼻が高く見えるので、余計美人です。
寒くなったので、マスクをしていても暑いことはなく、乾燥の季節だけにマスクは適度な湿りを与えてくれますし、日焼け止めにもなって、しかもお化粧は全部しなくても大丈夫とくれば、マスクさまさまです。
私は白いマスクしかしませんが、先日は着物と同じマスクの方を見かけましたし、母と子がおそろいの色違い柄のマスクをしていたり、ハートマークが半分ずつになったプリントの恋人らしきカップルも見かけました。いろんなアイディアがあるんですね。
日本人はマスク着用となればほぼ100%が従いますから、すごいものです。
当分は、外せそうにありませんから、自分なりにコロナを防ぐ手立てを考えなければなりませんね。
ちなみに私は不織布のマスクの内側に、リードクッキングペーパーを入れて使っています。WITHコロナでできることから始めなければいけないでしょう。自殺者が増えているようで、私の好きな三浦春馬さん、竹内結子さん、芦名星さん、三宅雪子さん、昔仕事でお目にかかりサインをもらったことのある藤木孝さんなど、どのような思いがあったにせよ命を落とされたことが悔やまれます。
他方、岡山で35歳の女性が公園で一人で出産しそのまま用水路に捨て去ったり、24歳の女性が子供を置き去りにして3歳の女児を餓死させた事件など、命を軽んじる母親が絶えないことにも驚きます。
子供を望んでいる夫婦にとっては、こういった事件を目にすることはどんなにか辛いことかと思います。不妊治療費が高額なこともあり、財政的にあきらめかけている人にとっては、保険適用になるというニュースは吉報に違いありません。
そもそも結婚年齢が高齢化したこともあって、妊娠の確立が悪くなっているという説もあるようですし、仕事を持っている女性にとっては結婚年齢と妊娠希望の年齢が一致しないこともあって、なかなか難しい問題を含んでいるようで、一筋縄では解決できないでしょう。
コロナの影響で在宅で仕事をする人にとっては、出会いのチャンスそのものが減少しているようで、出会い系サイトなどでは嘘か誠かわからない情報が満載ですし、成りすましなどを考えるとやはり実際にあってみなければ相手を理解することは難しいでしょう。
以前研修の際の席は各自が自由に決めてもらっていました。教室のように二人で一つの机並びです。できるだけ男女で座ってもらいました。隣に座るとき、私たちは無意識にその人を見て、視覚的に自分にとって好ましいかどうかを決める習性があります。髪型、服装、表情等ですね。そしてその感覚はかなり長時間続きます。
研修が終わって数か月後に、メールが届きました。なんと隣同士に座ったその二人がゴールインするということです。研修後にお付き合いをしていたようで、先生のおかげですと感謝の言葉がありました。研修で勉強しただけでなく、交際のきっかけをつかんだわけです。
私にもこんな経験があります。長い研修を受けたのですが最終日に席が隣の人と食事をして帰ることになったのです。研修の内容についての話がほとんどでしたが、私は研修講師としてこれからやっていけるかどうか迷っていたので、話し相手になってもらいました。研修期間中さまざまな実習を通して感じた感想を話してくれ、絶対に大丈夫だから自信を持っていくよう勇気づけてくれたのです。共に結婚していますので、恋愛にはなるはずもありませんが、とても好ましく力になりました。
コロナがいつまで続くのかわかりませんが、ビジネスは完全に形態を変え、プライベートでもWITHコロナの生活を余儀なくされた今、外での人との出会いや会話が減り、飲んだり食べたりにも抵抗を覚える人が多いと聞きます。部屋に一人閉じこもっていては、鬱になることも多いでしょう。
気分が滅滅して、これまでの自分とは違う精神状態になるかもしれませんが、命の大切さを思いながら生活しなくてはと思います。
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