2021年4月


とうとうオリンピックが開催されることが本決まりになりました。
国民の8割が反対や、延期を望んでいるのにかかわらず、開催決定になるとは私は思っていませんでしたから、なんといったらよいのか言葉が見つかりません。

国立競技場の決定変更や、エンブレムの失策、コロナによる影響での延期、JOC武田会長の招致汚職疑惑、森会長の辞任、演出家たちの交代などあまりにも多くの不祥事が重なってしまい、私の期待値はガクンと下がりました。

オリンピックそのものへの期待感もさほどありません。理由の一つは去年強かった選手が今年も強いかが疑問だからです。スポーツ界では日々の練習で、大会を開くたびに強い選手の順番が入れ替わるのが常です。去年選ばれなかった選手の方が、すでに選ばれている選手に勝つ試合はいくつもありました。だから、最強とは言えないと感じています。

また、世界各国から本当に選手たちが日本に来るのかさえも疑問で、ニューヨークタイムズでさえ否定的な意見を出している中、オリンピック好きの日本人はオリンピックを望んでいる、おかしな国との記事を載せているといいます。

誰のために何のためにオリンピックを開催するのか、そもそも福島の復興をうたっていながら未だに東京電力の廃炉問題は足踏み状態、汚染水ももうじき溜めているタンクの置き場所がなくなり、希釈して海に流すという案さえも決定されず、何が復興記念なのかさっぱり理解に苦しみます。

聖火リレーが始まりましたが、台風並みの風雨でも絶対に消えない聖火との触れ込みだったにもかかわらず、初日からトーチの火が消えたとあっては、この先が思いやられます。

なんだかあれもこれもとケチが続いて、国民の心はオリンピック離れを起こしてしまっているといっても過言ではないでしょう。私もボランティアを考えていましたが、リタイアです。

暑い時期の開催ですから、会場で見ようという気も起らず、なんだか覚めていると自分でも不思議な感覚です。

さてさて、そのころにはワクチンを打ち終わって、やっぱり会場で見たいと思うような心境になればよいのですが、どうでしょうね。