2021年5月


以前、白内障の手術をしたことを、このページに書きましたが、覚えていらっしゃる方もおありのようで、その後どうですかと聞かれることがありましたので、今回は手術後のお話を少々。

もともと中学生のころから視力が悪く、とくに左右の見え方に差があり、大学生時代には眼鏡をかけてノートを取っていました。社会人になり眼鏡よりコンタクトレンズの方が便利ということもあり、以降コンタクトレンズを付けていました。

ところが3年前ころから、左目に薄いオブラートがかかったようになり、レンズの度数を強くしてもすっきりとは見えない状態になり、眼科医に相談したところ、少し白内障がかっているけれどまだ手術には及ばないとの診断でした。

でも、見えにくさは益々ひどくなるばかりなので、どうせいつかは手術をしなければならないのならすぐにやって欲しいと希望して、左目の手術を決行。術後は驚くほどの視界の良さで、白は真っ白になり、遠くもはっきりと見えるようになりました。

右目はさほど白内障が進んでいませんでしたので、強めのコンタクトをしていたのですが、そうすると両目とも遠くが良く見えるので問題ないのですが、逆に近くが見えにくいので弱めの度数のレンズにしました。レンズを外すと0,05位ですから相当の近眼です。

これで遠くは手術をした左目、近くは弱いコンタクトの右目と使い分けながら生活をしていたわけです。夜横になって本を読むときはレンズを外すので、左目を閉じて右目だけで読んでしました。

ところが昨年とうとう右目にも紗がかかってしまうようになり手術をしたのです。おかげで遠くは良く見えるようになったものの、近くは全く見えません。白内障の手術によって、遠くは良く見えることを想像はしていましたが、近くがこれほど見えにくくなるとは、医師から聞いておりませんでしたので、事前のカンファレンスが足りなかったというわけです。これには参りました。今、パソコンをするときも本を読むときもいわゆる老眼鏡がなければ読めないのですから、面倒くさくてかないません。

あとで遠近両方が見えるレンズもあることがわかりましたが、医師からはそういった説明は全くありませんでしたから、料金が高い遠近レンズを希望する方がほとんどなく、説明する必要がないと思われていたのかもしれません。仕事をし、しかも老眼鏡を付けたり外したりが厄介なタイプの人には、こういったレンズもありますよと説明を受けていたら、金額のことなど気にせずにそちらを選んでいたのにと残念で仕方ありません。

こんなことならば右目は視力を出さずに、弱めのレンズにしておけばよかったと後悔しきりです。
しかも右と左の時期が違うので、使用したレンズのメーカーが違い、以前のレンズの方が光の反射が強くてテレビなどが見にくいのです。

レンズを入れ直してもらおうと相談しましたが、一度入れたレンズは目になじんでいるので、それを剥がすことは至難の業、やめておきましょうと言われてしまい、現状維持のままになっています。

これから手術を受ける方には、こういったことをまず考えてからどのようなレンズを入れるかを考えたらよいのではと思います。

買い物に行った際に、品物の品質を確かめたくてラベルを読もうとしても、眼鏡を忘れたらアウトです。お店の人に添加物のところに何と書いてあるか読んでくださいとお願いしたことも、一度や二度ではありませんから、お店側にとっても面倒なことでしょう。

老眼用の眼鏡はやはり自分に合った度数のものが欲しいので、いくつも作りました。リビング、キッチン、ベッド、机、トイレ、ハンドバッグとあちこちにおいています。時々頭に乗せたまま、探しているのですからおかしくてなりません。

これから手術をされる方はよーく考えて、なさることをお勧めします。それにしてもいちいち眼鏡をかけるって、こんなにも面倒くさいことだとは、想像以上です。

以上、白内障の手術と眼鏡のお話でした。