2021年6月


様々な意見がある中で、オリンピックの開催が決まり、その日に向けて各方面着々と準備が進んでいるよ 様々な意見がある中で、オリンピックの開催が決まり、その日に向けて各方面粛々と、そして着々と準備が進んでいるようです。

私自身はこの時期にオリンピックを開催することに疑問を感じていますし、何よりもコロナ禍の今、やるべきことの優先順位が違うように思っています。
オリンピックの開催の意義ってなんでしょうという疑問の声も聞かれます。

街にはオリンピックムードは全くなく、反対派の声が毎日のようにマスコミに取り上げられていて、前回の東京開催時とは比べられないほどひっそりとしているように感じます。

前回のオリンピックでは、東京五輪音頭が街に流れ、旗がはためき、マスコミもムードを盛り上げようと毎日さまざまな情報を放送していましたし、学校では五輪音頭の踊りを皆で覚えて踊ったり、日本国中がまさにお祭りムード一色だったのに比べ、最近は延期か、中止か、無観客にするかなど、もうそこまで迫っているにもかかわらず何も決定していない状況ですし、盛り上げようという気配すら感じられませんからヤレヤレです。

選手はワクチンを打って来日し、日本の選手団にも無償提供がなされるようですが、ワクチンは2回接種してから2週間過ぎないと効果が出ないといわれていますから、もたもたしていては間に合わないでしょうし、外国選手からコロナをうつされることはなくても、ボランティア同士でうつる可能性はあるわけで、人流を止めましょうと言っているにもかかわらず、人流を止める手立てがはっきりしていないのでは、おちおちボランティアもできないでしょう。

何より大多数の国民が反対または延期を希望しているのですから、ボランティアの人たちのユニフォームを見て反対派の人たちがどんな反応を起こすか、心無い中傷で言葉の暴力をふるったり、SNSであることないことを書き込んだりするのではないかと心配をしています。

国内のワクチン接種は、遅まきながらようやくボチボチと進んでいるようですが、ワクチンの管理状態が悪く使用したものと未仕様のものを取り違えたりとか、廃棄しなければならないケースや、予定していた人が来なかったので、廃棄してしまったり、予約を無視して縁故で繰り上げたり、予約がとりにくいという情報があまりにも多かったせいか、家族中で予約をして二重三重に予約をしたまま、キャンセルをしないためにワクチンが余ったとか、嫌な話ばかり耳にします。

この機にマイナンバーカードを使うようにすれば、こういったミスは防げたはずですが、そうはなりませんでした。マイナンバーカードはいろいろと紐付になるので、プライバシーの侵害だという人権擁護団体の意見を無視するつもりはありませんが、今回のような事態を未然に防ぐにはやはりマイナンバーカードは必要だったのではないかと感じています。
アメリカのソーシャルセキュリティーカード、社会保障番号は国民総背番号制とも言われていますが、就職、学業、病院、銀行などのあらゆる場面において使えるもので一度取得すると永久にその番号は自分自身のものになります。どこの学校で就学したとか、どこの病院で、どういった病歴があるかとか、すべてが一元管理されていることのすばらしさ、便利さを感じていました。

夫はアメリカで仕事をした際にこの番号を取得し、年金も払っていましたので、現在はアメリカからも年金が振り込まれます。毎年、現況を訪ねる通知が来ますがそれに応えれば振り込まれます。

そうそう、先日アメリカから1400ドルの小切手が送られてきました。駐在仲間に連絡したところ、コロナ禍での国民への給付金だと分かりました。さっそく銀行へ行って手続したのですが、今現在アメリカに住んでいないのに何故給付金が出るのか不思議な気持ちでした。

ところが後日、それが間違いだと分かり送り返すよう手紙が来ました。永住権を持っている人には給付金が出るようですが、駐在しただけの人には出ない、当たり前ですよね。アメリカは太っ腹!なんて甘い考えでした。

日本では、給付金については飲食の仕事の方には、少なすぎるという人が多いでしょうが、中にはコロナの前でも1日の売り上げがわずかしかない小さなお店にとっては、一年間の利益以上の金額がわずかな期間で給付され、今は店を休んでゴルフに興じているという知人もいますから、悲喜こもごもでしょう。いずれにしても不平等であることには違いありません。

コロナでつぶれてしまったり、売り上げ減少でこの先どうなるかと案じているところがある一方、コロナで儲けが増えた、売り上げが前年比倍増という企業も多く、様々です。

私の仕事でも、司会はすべてがキャンセルになりましたし、研修の仕事も一時、すべてが取りやめになりました。再開してもZoom、Teamsで行った企業もありましたが、大学の講義と違い常に双方向で進める私の研修では、なかなか難しいものだというのが偽らざる気持ちです。

コミュニケーションは画面を通して見て話すだけではなく、その場の雰囲気とか空気がかかわっているということも痛感しました。

一日も早くワクチン接種が終わって、以前のような仕事ができるようにと願うばかりです。