2021年7月


コロナワクチンをどこで接種を受けようかということで、かかりつけ医のところでと厚労省が推奨していましたが、若い人のほとんどはかかりつけ医そのものがいないのではないかしらと思っていました。
また、いろいろなところでの話を聞くにつれ、かかりつけ医がいても、うちではいつワクチンが来るかさえ分からないと言ったり、別の人にはこの日にいらっしゃいと言ったり、いわば差別があったりと様々な問題点が見えてきました。また、保管の状態が適切でなく、どんなに多くのワクチンが廃棄されたかしれません。

事業所での接種を推奨したにもかかわらず、すぐにその申込み数が多く、ストップしてしまったり、私の区では65歳以上の高齢者の次は60〜64歳、その次は40から59歳かと思っていたら、19から39歳を先に接種するとなりましたので、待っていた40,50代の人にしてみたら、エー!という感じでしょうね。

恐らく最近のデータが20、30代の人たちの罹患率が上がってきたことで、急遽スケジュールを変更したのでしょうが、一日も早い接種を望んでいた人にとってはいまさらと変更?という気持ちになるでしょう。

オリンピックの関係者が入国し、すでに陽性者もある中で、選手や濃厚接触者はホストの市町村へ移動し、後はホストの市町村で対処してほしいというのですから、今後が心配になります。何よりも言葉の問題があるわけで、英語圏の人はともかく、そうでない人たちの言葉をおもてなしするホストの市町村でカバーしなければならないというのは、あまりにも問題が大きいような気がします。また、バスの運転手の中でもワクチン接種ができていない人も多く、恐らく爆弾を抱えて仕事をしているようなものではないでしょうか?

日本人は真面目ですから、本当に喜んでもらおうと真心こめておもてなしをするでしょう。
海外留学で、ホストファミリーのところで毎日食事をしていた人は、そのお粗末さにびっくりしたと思います。しかし、彼らが日本にやってきて自分の家でお世話したら、最大級のおもてなしで、接待するんですね。あれもこれもとお客様に対しては、普段の何倍もごちそうをするわけです。

しかし彼らの国では、そもそもそういった考え方もありませんし、日本のように何品も作る習慣がありませんから、ランチに持たされたサンドイッチにはピーナッツしか塗ってなかったとか、毎日毎日、同じような煮込みばかりとか、よくぞ飽きずに食べられるといった料理でも平気なんですね。食生活に違いがあるとはいえ、先のオリンピックでは帝国ホテルの村上シェフをはじめとして、材料から、料理する人まで一丸となって最高のお料理を作ったわけです。おそらく母国でも口にさえしたことの無いような素晴らしいお料理を提供し、世界中の選手たちから称賛を得ました。きっと、今回もそうなることでしょうが、食事は皆でワイワイガヤガヤ食べてこそおいしいはず。それがコロナのせいで、隣の人とは距離があり、食べながらおしゃべりしてはいけませんとなったら、おいしいものも半減してしまいそうな気がします。残念です。

これから日ごとにオリンピック関係者が日本にやってくるにつけ、これ以上問題が大きくならないでほしいと願うばかりです。