2021年11月


あっという間に11月、コロナで明け暮れた感じです。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、マスクは必ず付けますし、大人数での会食も控えたままです。しかしここ一ヶ月の数字を見ると、他の国との違いは歴然としてマスクや手洗い、会食という理由だけではないような気がしています。
東京大学先端技術研究センターの児玉龍彦教授の言うところのコロナ自壊説が一番納得できるように思います。簡単に言うとコロナは変化していく中で、自ら自滅するウイルスがあるというものです。

さて、ワクチンを2回接種しても抗体がずっと続くかと言えばそうでもなく、時間とともにその数値は下がってしまうというので、今後は3回目のワクチンという話が出ています。しかし人によって抗体の減少のカーブが異なっていて、一般的には年齢が高くなると早く抗体が減少するという結果が出ています。免疫力が低いからでしょうが、若くない私にとっては気になるところです。

3回目のワクチンは2回目から6カ月を経た人に摂取するというものですが、このままですと、今後4回、5回とワクチンを打ち続けるというのでしょうか?薬ができればワクチンは必要なくなるのでしょうか?
いずれにしてもコロナという未知のウイルスと共存しながら生活を続けていかなければならない現実を考えると、なんとも厄介な日々になるのでしょう。

アルコール消毒というものも、最近では気にしない方が結構多いように思えます。デパートやホテルのような大規模な施設では、否応なく検温とアルコール消毒が求められ、当然のように私は応じていますが、スーパーや小さなお店には、アルコール消毒薬はおいてはあるものの、素通りする人が大半です。それについては誰も何も言いませんし、お店の人も形だけ置いていますよというように見受けられます。

先日出かけた際には、色々なお店に立ち寄りましたので、なんと真面目にアルコール消毒をした回数は一日に10回を超えてしまいました。もう手が荒れてガピガピ状態。これから寒くなって、手袋をしますから手袋を着けたり外したりも面倒なことです。

ワクチンと言えば私は毎年インフルエンザワクチンを打っています。じゃぁインフルエンザには罹っていないかと言えばそうでもなく、これまで4回罹っています。ある時は新幹線で帰る途中で、おかしいなと思いましたので、帰宅してから夜11時過ぎに急患で病院に行きました。診察した先生はそんなに早く検査しても結果は出ないので、明日また来てほしいと言われましたが、私は絶対陽性だと思うので検査してほしいと粘りました。結果は陽性でした。すぐにタミフルを飲みました。私自身タミフルの効果はそれまで経験しているので、効果もてき面でした。熱は40度近く出ましたが、苦しいのは1日だけ。むしろ風邪で何日も微熱が続いたり、咳が止まらなかったり、喉が痛かったりする方が厄介です。

コロナに罹患した人の中で、ずっと後遺症に悩まされている方を見ますと、20代では嗅覚、味覚障害が圧倒的に多く、年齢が上がると咳、倦怠感、呼吸困難と年代によっても症状が異なるようですが、外から見てわからない症状が多く、気の毒な気持ちです。

私は15年ほど前にある日突然味覚嗅覚が全くゼロになってしまい、耳鼻咽喉科、内科、大学の味覚嗅覚外来にかかり、精神科にも行き、最後には針治療で良くなるのではと藁にもすがる思いで、朝、夕と日に2回も通いましたが、何カ月たっても良くならず本当に苦しい思いをしました。何が原因かはわからずじまいで、その間、食欲減退で、随分体重が落ちました。何を食べても味も匂いも感じないことがこんなにも辛いとは、想像を超えました。

珈琲もジュースも、水もすべて同じです。牛肉も豚肉も鶏肉も味がしないので、目で判断するだけです。
もし一人暮らしだったら、手間のかかるお料理はしなかったでしょう。食パン、白ご飯だけ食べていてもある程度お腹は満たされますから、それで済ませていたかもしれません。
実際は夫がいますから、料理は変わらずに作りましたが味つけに自信が無い時は、夫に味見をしてもらっていました。それが2年3年と続き、一生このままではないかと絶望的でした。現在は100%かと言えば、そうでもないようで、あれ以来ケーキやソフトクリームなどはほとんど食べられなくなりました。パンケーキやホットケーキ、クレープは食べられません。
パンもペストリーは難しく、アンパン以外のクリームが入っていたり、香料の強いものは駄目なままです。

今でもカレー屋さんの前を通っても、良くわからないくらいですから、後遺症が続いているのでしょう。ケーキやお菓子を買う際は、香料が入っていないかを確認していますが、良くわからない場合は、そっと口に入れて判断しますが、すぐに吐き出すことが多く、頂き物で香料がたくさん入っているときは全て夫が食べる羽目になってしまい、残念な気持ちになります。

ですから、後遺症で悩まされている方を見ると、本当に気の毒です。仕事を辞めざるを得ないほどの倦怠感なんて、想像を超えます。

ワクチンを打たないという方がまだ多くいるようですが、コロナに罹らないなんて断言できないだけに、何とかその考えを改めてほしいと思いますが、実は私の知人の中にも4人いて、いくら私が力説しても「私は大丈夫、体に毒入れない」と言い続けています。困ったものです。

さて、第6波が来るのかどうかわかりませんが、自分を守るのは自分しかいないということを自覚して、これからの毎日を過ごさなければと思っています。