2022年5月


友人や知人から「いつもお元気ですね」とよく言われます。私は特にどこと言って悪いところはなく、多分他の人と比べると、きっとすこぶる元気な部類に入るのでしょう。

それは15年もの間スポーツクラブに通っていることに、健康の秘密があるのでしょう。嫌々ながら行くのではなく、楽しくて仕方がないのですから、良い趣味を持ったと思います。

最近はスタジオプログラムに変更が出て、以前よりも参加するものが減りました。それでも、エアロビクスが2種類、サーキットエアロビクス、脂肪燃焼エアロビクス、ズンバ、フィットローラ、ボクシングとキックボクシング、太極拳、気功、ルーシーダットン、ラテンエアロ、フランクリンメソッドピラティス、そこに空手が加わりました。後は、プールでのアクアビクスがありますので、ゴールデンウィークなどは、仕事がありませんから全部出るとクラブでも私が一番多くのプログラムに参加しているかもしれません。

しかし、実は身体の内部に問題はないものの、身体の外に傷が3か所あります。お腹と、腕と口です。

お腹は、虫垂炎の傷跡です。そう、盲腸です。小学校4年生の時に切りました。当時友人たちで虫垂炎になった人はなく、お見舞いに来てくれた際に「どんな傷?」と聞かれると傷口のガーゼを剥がして縫ったところを見せて、触ったりもしていました。そこから黴菌が入って、化膿して高熱が続いてもう一度切開することになってしまったという、いわくつきの傷です。

2つ目の腕は左手首から10センチくらい上の内側に3センチくらいの縫った傷があります。3針ですが、いつまでも消えません。この傷はガラスで切ってしまったものです。小学校時代、我が家のお風呂は木材や石炭をくべて沸かしていました。焚口は台所ですが、すぐ隣、ガラス1枚隔てたところがお風呂場です。お風呂を焚くには、台所から一段下に下りなくてはならないのですが、ある時、その階段で足を滑らせてガラスのドアに肘から突っ込んでしまい、その破片が腕に刺さったというわけです。父が血相変えて止血をしてくれて、大急ぎで外科に行きましたが、そのままというわけにはいかず結局縫うことになりました。内側で、あまり目立たない場所ですが、長袖から半袖、ノースリーブになるとどうしても目がいき、やはり気になってしまいます。

3つ目は今年の初め、上口蓋の手術をした際の傷です。これは外からは見えませんし、私もあまり気になりませんが、手術の辛さは心に残っています。上口蓋の骨が何年も前から少しずつ出っ張ってきて、このままにしておくとさらに大きくなって、発声発音が悪くなるのではないかと思い、手術に踏み切りました。

私は左側の歯の上口蓋ですが、皮膚を切開して骨を削り、皮膚を戻して縫うというもので、入院しての大手術で8針も縫いました。この傷はこれまで経験したことの無いもので、痛み止めを飲んでも痛くて痛くて出血してガーゼを口に入れたままなので、話すこともできない、食べることもできないという感じでした。

おまけに病院食はまずくて食べられない。コロナのせいで夫の面会も許されず、せめてジュースでもと思っても、売店に買いに行く元気も出ないありさまでした。退院してからも痛みは治まらず、まず、食べにくくて仕方がありません。口の中ですから、固いものは駄目、傷のせいで刺激のあるものも駄目、走ったり、自転車は振動するので全くできず、お風呂はズキズキ痛むといった按配で、1っか月以上痛みとの戦いでした。今となっては、本当にやらなければならない手術だったのか訝しんでいます。

見かけは健康そうでも、人には様々な傷があったりするもの。
これからはもうこれ以上傷を増やすことがないよう、気を付けなければならないと思っています。

まぁ、心に傷がないだけよいかもしれません。