2022年7月


コロナ以来、様々なツールでの会議や研修、プレゼンテーション、講演が行われるようになって久しいのですが、いまだになかなか馴染めずにいます。ZoomやTeamsが多く用いられますが、それぞれのやり方は違いますし、音がハウリングをおこしたり、こちらの声は届いているのに相手の声は全く聞こえなかったり、パソコン相手で、しかも目の前での操作ではない分、何をどうしたら良いのかわからないことが結構頻繁に起こります。

パワーポイントを操作しながら、何人もの顔を映し、そこに私も映るとなると招待してくれた人がしっかりと操作をわかっていないと、とんでもないことになりかねないのです。

新入社員研修では、名刺の交換を実習しますが受講される方が画面の向こう側ですから、私が画面に向かって差し出して、相手も画面に向かって差し出す、とここまでは何とかうまくできますが、2枚、3枚と出したり、受け取ったりという動作ができないのです。いつもでしたら、受講される方同士で実習するところがリモートですとできないのは、何とも歯がゆい限りです。

リモート中心で今後も仕事を続けるという企業もある一方、やはり出社して仕事をしてもらうという思いの企業も多数あるようで、一長一短かとは思いますが、私自身は打ち合わせはリモートでも十分ですが、本番は顔を見て声を聞いて、雰囲気を感じながらの方が、良いのではないかと思っています。

コミュニケーションが大切なことは誰もが知っていることで、コロナで外出ができなくなった年配者の多くが一日中誰とも話すことなく過ごすという状況下で、認知症が増えたり、体調が悪化したり、鬱になる傾向が強いということは想像をはるかに超えるものでした。

私の通うスポーツクラブは日中高齢者が多く出向くところで、体を鍛えに来れているのか、おしゃべりに来られているのか正直わかりませんが、おしゃべりが主な目的だとしても決して無駄ではないということです。
ただ皆さん高齢なので耳が聞こえにくくなっているのか、ロッカールームでも、スタジオの待ち時間でも、お風呂でも大声でお話しされるのには閉口しています。しかもご主人を亡くされて、子供も巣立って一人暮らしでは、スポーツクラブに来ることが何よりの楽しみのように見受けられます。

ペットを飼っている方はペットとコミュニケーションするのもいいでしょうね。私は犬は好きですが、猫は全く苦手です。旅行が多いので、残念ながら犬を飼うことはできませんが、縫いぐるみはたくさんあって、犬は柴犬のマサルくん、シーズのゲンちゃん、キャバリアのモグモグ、かもしかのパール、砂猫のスーナ、むささびのむさちゃん、カンガルーのみみちゃん、コアラのこあちゃん、雷鳥のライライといろいろな動物たちが棚に並んでいて、寝る前にはおやすみの挨拶をしてスタンドを灯して彼らが怖がらないようにしてやっています。

今、一人暮らしの人たちの間で、おしゃべりする人形が売れているそうですが、理解できます。AIがさらに進んでこちらの気持ちをもっと汲みとってくれるように進化していけば、子供と同じですから、話しかけて人形からの返事が自然になれば双方向のコミュニケーションも取れて、頭の運動にもつながるでしょうし、何より会話することで孤独感から解放されるでしょう。

先日ある企業に行ったところ受付でロボット対応するという場面に出くわしましたが、まだまだ自然に話せていないし、あのロボットの顔も怖くて私は好きになれませんでした。今後さらなる改良がなされることを期待しています。

そうなれば、私も購入していろいろ話しかけてみたいと思うこのごろです。