2023年10月


最近はテレビを見てもお笑いや、芸人ばかりで、しかもワーワー、ギャーギャーとうるさくて、番組の内容も、同じようなメンバーで、食べ物や、最近の自分たちに起こった出来事を並べるばかりで、建設的なものはほとんどなく笑ってばかりで見ることが苦痛でしかありません。

そんな時に、スポーツ番組を見ると心が和み、英気を養うことができますから、私にとってスポーツ番組は大切なものとなりました。

先月は相撲がありましたから、ほぼ毎日取り組みを見ていました。相撲との出会いは小学生のころ、地方巡業で長岡にも相撲が来た時が始まりです。私は駅まで出迎えに行って、大勢の相撲力士を目にしました。大きくて威厳があって、堂々としていて圧倒される思いでした。
その後、大学時代に、相撲好きの伯父に連れられて、国技館に行きました。茶屋の中を歩き、焼き鳥の良いにおいに包まれ、稽古場にも立ち寄って、テッポウをしている姿も目にし、鬢付け油のかぐわしいにおいに目がくらみそうでした。升席では力士に触れることができるほどの近さでしたから、すっかりはまってしまいました。

その後、ある力士の結婚式の司会をしたことがきっかけで、部屋にも呼んでもらいちゃんこを食べて、ぶつかりげいこの荒々しさもしっかりと見て、以来番付を送って貰うようになってからは、後援会に入り千秋楽の後のパーティーには必ず出席するほどのファンになりました。
親方が亡くなってからは後援会もやめてしまいましたが、良き思い出です。

他にも女子のバレーボールや、ラグビー、サッカー、卓球や体操など、アジア大会も興味津々で見ていました。勝った試合は小躍りするほどに嬉しく、負けた試合は涙が出るほど悔しく、私の感情を揺さぶります。

私自身はテニスを少しやったくらいで、もっぱら見る側ですが、スポーツ番組は文句なしにチャンネルを合わせてしまいます。

例えばプロ野球を見ていると、ユニホームを着て、タオルを持ち、時には手製のカードを掲げ、大声を上げて一心不乱に応援する姿には、心がときめきます。好きなチームのためには、ホームだけでなく、敵地に乗り込んで、雨が降ろうとものともせずに応援するのですから、ファンという存在はなんとありがたいのでしょうか?
別にスポーツに限らず、ライブコンサートにしても席があるにもかかわらず、立ち上がってペンライトを振ったり、声援を送ったり、本当にその熱意には驚くばかりです。

私はもう足しげく通うようなことはしませんが、テレビで応援することはやめられそうもありません。なんにでものめりこむ性格ですから、テレビに向かってつい大きな声を発してしまうこともしょっちゅうで、試合が終わると喉がガラガラなんてことも珍しくありません。

それにしても、スポーツは本当に素晴らしいなといつも思います。力と力のぶつかり合い、技と技の競り合い、去年より今年、今年よりそのまた先へともっともっと前に進もうとするエネルギーがこんなにも感動を与えるなんて、人間の素晴らしさですね。

秋はスポーツの季節ですから、更に楽しみが増えそうです。