2023年1月


新年に新しい手帳を買い、1年間それを使うのですが、近年はその手帳がないと「あれ、あそこに行ったのは去年?おととし?」「「あの品物はいつ買い換えたんだっけ?」と記憶があいまいになることが多く、古い手帳のお世話になることが増えました。

毎年桜や紅葉の時期に旅行をするのが楽しみで、「去年の開花の時期は?」「あのホテルは露天風呂が付いていたかしら?」と思い出そうとしても手帳を見て調べないと分かりません。

一番困るのは家電製品の購入時期で、洗濯器、冷蔵庫、クーラー、電気釜、トースターなど、壊れないのでまだ大丈夫と思う時と、使えなくなってまだ買ったばかりなのにと感じて調べると相当以前に購入していたりして、自分の記憶のあやふやさに驚きます

購入時の値段ほぼ記憶していないのです。これはあまり手帳に記載していません。記載しても意味を感じないというところでしょうか?
母は、毎日財布をひっくり返して、その日何をいくらで買ったかをノートに書いていました。いわゆる家計簿です。だからと言って月々の予算があるわけでもなかったので、ただ単にノートに記載していたのでしょう。そうすると、10円でも合わないと、その誤差がどこで生じたのか何回もレシートの計算をするわけです。家族で旅行に行くとその間は家計簿をつけられないので、帰ってからが大変です。自分では思いだせないと、私たち子供に訊くのですがそんなことをしっかり覚えているわけもなく、家計簿にかける時間は相当になっていたようです。

それが当たり前だと思っていた私は、結婚してからも母のやり方を真似ていましたが、ある時夫から「なぜそんなことに時間を使うの?」と言われ、「出ていくお金は出ていくんだから、もうそんな無駄なことはしなくていいよ」ということになったのです。

考えてみると、スーパーで買い物をした人がレシートを捨てているのを見て、「えー!」と驚いたことがありますが、その人たちも家計簿なんかつけていなかったということですね。

物価が値上がりして、今年も家計がきつくなるという予想が出ていますし、、実際そうなるに違いありません。でも、世界的に見れば日本はまだ物価は安く、暮らしやすい国でしょう。年金も上がるということですので、生活は少し変化するかもしれません。

国民の生活は2極化していることに違いなく、かなり高額なものが売れそうで、旅行も増えるでしょう。私はコロナ以降クルーズに行っていなかったので、今年は行く予定にしていますが、驚くことにカテゴリーの上のクラスの部屋から売れていきます。

例えば窓しかない下の部屋や、海が見えない内側の部屋は高い部屋に比べると何分の一の値段ですが、一番高い部屋から売れていきます。勿論、部屋は広いですし、特別なレストランを使うこともできますし、食事の時間も自由です。乗船、下船は最優先。でもショーは同じ内容を見るわけですし、寄港地も同じです。カーエクスケーションといわれるオプショナルツアーの代金も同額です。自分にとっての価値観で選択をするのです。
考えてみると、人生は選択の連続で、学校も就職も結婚も、車を買うか買わないか、家の購入、いつでも選択しながら生きていると言えるでしょう。

値上げは嬉しくないですが、その中で少しでも自分らしく、倹約とリッチを上手に使い分けて一年が過ごせたらいいなと思います。