2023年4月


3月はWBCを始め、相撲など日本国国歌の演奏を耳にする機会が多くありました。しかし日本国国歌を歌っていない人が多いことに驚きます。声をあげての応援ができるようになり、相撲は比較的年配のファンが多いせいか、国歌を歌う方は多少見受けられますが、野球ではほとんどだ口を閉じたままでした。

栗山監督だけは、いつも大きな口を開けて歌っていましたが、大谷選手は一切口を開きません。ヌートバー選手はカタカナで覚えたということですが、矢張り難しそう、そのほかの選手はほとんど歌っていません。

なぜ、歌わなかったのか?歌わなかったのではなく知らないから歌えなかったといったほうが的を射てえるのかもしれません。

1970年代に主に小学校の教師たちが国歌は違法だと騒ぎ、国旗を焼いたり音楽の教科書から国歌の部分に黒マジックを塗らせたり、それまで卒業式で歌っていた国歌を突然拒否したりしたのですから、若者が知らないのは無理ありません。

国歌が天皇崇拝とか、軍国主義を思い出させるものだとか、主に日教組の教師たちが国歌を否定したわけですから、何も知らない子供たちは「そんなものか」と思い覚える機会がなかったのでしょう。

人の考えは様々ですが、日本国民である私たちが国で定めた国歌を知らない、歌えないということは一般的にはあり得ないことだと思います。
ことにスポーツの世界では、どの国の選手も高らかに、誇らしげに歌っている姿を見るにつけ、矢張り寂しさを覚えます。応援する人々は国旗を掲げたり日の丸の鉢巻きをしますし、勝てば選手も応援団も国旗だらけです。

それは、スケートでも、卓球でも、テニスでも、サッカーでも国旗を掲げて喜びを表現しています。
なのに、なぜ、国歌だけを忌み嫌うのか、国としての姿勢もあやふやで学校に任せるというように、責任逃れをしているようで、はっきりしないところが納得できません。

WBCで「みんなで国歌を歌おうぜ」と栗山監督やヌートバ選手が他の人たちに伝えて欲しかったというのが私の気持ちです。