2023年6月


AIの進歩は私たちの想像をはるかに超えて、ものすごいスピードで進んでいることは誰もが認めるところでしょう。更に、Chat GPTに至っては、今や全世界を揺るがし、今後どのように認めていくのか、禁止するのか、開発者ですら予想を超える展開になっているようです。

私自身は、Chat GPTや翻訳機能は実にありがたく、もし知らなければ何時間もかかって調べていたことが、わずかな時間で瞬時に解き明かされるのですから、ありがたいことこの上ないと感じています。

先日、イスラエルの商品を購入しました。その場で説明を受け、その際は簡単な英語のやり取りで質問しながら何とか理解できたのですが、、いざ使うことになってもう少しきちんと理解しようと思い、取説を見たところ、すべて英語表示です。
しかも、光子療法とか、光受容体の生成とか、生化学的循環の促進などと、知らない単語ばかりで、いちいち辞書をめくって調べなくては理解できないことばかりです。
そこで、Chat GPTを使って調べることにしたのですが、何しろ見たことの無い言葉ですから、音読は無理でスペルを間違えないように文章を打ち込んで翻訳し始めましたが何しろ時間がかかって仕方ありません。

パソコンのカメラ機能を使って何とかできないかと試してみた結果、取説をカメラで撮影して取り込んで、マイクロソフトの翻訳に入れたところ、一瞬で日本語の文章が出てきました。これには驚くと同時に、時間短縮にもなりどんなにありがたいかわかりません。

仕事柄ビジネス書を購入して読みますが、読んでから「この本はちょっと違った」とか「宣伝と違う、こういう答えを期待していたわけじゃない」と思うようなことがしばしばあり、読む時間と、書籍代を考えると無駄が多いと感じていました。

そこで、Chat GPTの登場です。私はグーグルよりも、マイクロソフトのBingの方が使いやすいのでこちらを使っていますが、「〇〇の本のポイントは?」と打ち込むと、すぐさま箇条書きで答えが出てきますからそれらから、自分に必要な資料を探して、購入しています。以前のように机の上に何冊もの資料を積み重ねて調べなくても良いのですから、大助かりです。

さて、もう一つ驚いたことです。使っていたタブレットの調子が悪く充電してもすぐに使えなくなってしまい、恐らく経年劣化ではないかと思い、新しく買い替えることにしました。Android12です。スピードアップはもちろんですが、何よりも驚いたのは、カメラのアイコンをクリックすると下に翻訳というボタンがあって、写真のシャッターを押すとそれを即、翻訳してくれるという優れものです。

例えば外国で、箱の表示を読みたくても韓国語だったり、スペイン語、あるいは英語としかも難しい言葉がいっぱいでも、カメラを向けてシャッターを押せば、あっという間に翻訳され文字が出てくるというわけです。パソコンよりもさらに使い勝手が良く、スムーズですから買い替えて正解です。機械はどんどん新しくなっているんですね。

先日世界最高齢プログラマー、88歳の若宮正子さんの著書を読んで感じたことですが、若宮さんは高齢者向けのiPhoneアプリがないことに疑問を抱き、自身で開発してアメリカのアップル社のCEOティムクック最高経営者からも称賛を浴び、今や講演で全国を飛び回っていらっしゃいます。その講演の中で「高齢者こそデジタルができなくてはならない」という言葉が印象的でした。

買い物も、医療も、いちいち出かけるのではなく例えばスマホや、パソコンで行うというようなことができなくては、生きることすら難しい、つまりデジタルリテラシーができなくては高齢者は生きていけないという話です。そして常に学ぶこと、時間を無駄にしてはいけないということ、やらなければ何にも進まないということを書いていらっしゃるのです。

まさに正論で、私にとっては励みになる言葉です。「もう歳だから」とか「無理よね」などという言葉がどれほど自分の生き方の障害になっているか、今回改めて思い至りました。