2023年9月


今年の暑さはこれまでに経験したことがないとどなたもが感じていることでしょう。
夏の暑さには比較的強いと思っていた私ですが、今年はそれが打ち砕かれて、とうとう暑さ負けをしてしまいました。加えて夏風邪をひき、これまでにないひどい経験になってしまいました。

具体的には、何もしたくない、頭がボーっとしている、だるい、そこに加えて風邪の症状です。咳はひどく寝ている間中コンコンと出続け、喉は痛い、微熱など、最悪です。
更に、心臓が締め付けられるように痛み、思わず救急車を呼んで欲しいと唸ったほどです。しばらく静かにしていたらおさまりましたが、こんなことは初めてです。


異常気象と言いますが、これからは年々もっとひどくなるのでしょう。私の故郷長岡は東京よりも気温がいつも高く、何日もフェーン現象で38度を超えたようで全国で一番ということですし、昨年の冬は雪でも積雪量が全国一と信じられない数字をたたき出しています。

小学校の校庭に百葉箱があって、そこで気温を調べていたことが記憶にあります。日が当たらないところで調べていたわけですが、現代は百葉箱ではなく芝生の上の1.5mの位置で直接日光が当たらないよう、通風筒の中で、気温を測定しているということですが、私たちが感じる気温の環境とはあまりにも違いがありすぎると思います。

コンクリートで、炎天下での気温は気象庁の発表する数字よりも5度以上は確実に高いでしょう。場所によっては10度近く高いかもしれません。それを考えると毎日発表される数字がまやかしに思えてなりません。

世界中で、高温からおきる火事が相次いで大変な事態になっていますが、これから先はもっと気温が上がり手におえない状況になるのは確実でしょう。

クーラーは一日中つけっぱなしで、そこから出る暖かな風も更に気温を上昇させて、悪循環が繰り返されて、更に関東や米どころの新潟は水不足で作物にも大きな影響が出て、作物は育たないという状況ですが、反面、九州地方では降水がこれまでにない量で、大変なことになっていて、今後の地球はどうなるのかと思わずにはいられません。

先日さんまの水揚げのニュースがありましたが、昨年も不漁、今年はもっと良くないようです。海水温が上昇しているので、魚の種類が変化しているのは言うまでもなく、これまで北陸で捕れていた鰤が北海道でどんどん捕れていると言いますから、完全に魚の捕獲場所も種類も数年で変わってしまったということでしょう。

国連の気候変動に関する発表では、地球の平均気温が2030年には産業革命前に比べて1.5度上昇すると報告しています。このままいけば、熱波や干ばつ、豪雨、台風の巨大化など深刻な事態になるのは避けられないでしょう。

これまでニュージーランドや、アイスランドなどで氷河の上を歩いた経験がありますが、どこでもガイドさんの説明では氷河がものすごい勢いで後退しているという話でした。それだけ温暖化が進んでいて、何年かのちには氷河の上を歩けなくなるかもしれないという説明に恐ろしさを感じました。

いったいこれから先私たちはどうしたら良いのか、私には推し量ることさえ難しい大きな問題です。