2024年10月


なんとなく感じていたのですが、最近はスニーカーを履く人がとても多くなったような気がします。電車に乗って前の席を見ると全員がスニーカー、スポーツシューズを履いています。男性も女性も、若い人はもちろん年配者もです。

私は仕事柄パンプス、ハイヒールで出かけますので、まさに異色の存在になっているのかもしれません。先日新橋から、日本橋まで銀座を歩いた際に、行きかう人が何を履いているかを見てみました。時間は日曜日のお昼です。

銀座ですから皆さんおしゃれしてのお出かけかと思っていたのですが、何百人もの女性と行きかいましたが、ヒールのある靴を履いていたのはわずか2人だけ、一人はスーツを着た50年代と思しき女性、もう一人はワンピースの40代くらいの方でした、その二人以外はすべてスニーカー、スポーツシューズで、おしゃれをしたグループや、スカートをはいた人も見かけましたが、足元はスニーカーです。
私はパンツをはいていましたがパンプスです。スニーカーで銀座には出かけません。

銀座は私の中では特別な場所という意識です。毎週のように行きますが、出かけるときには洋服も着替えて出向きます。近所に出かけるのとは全く違う感覚ですが、そんな風に思っているのは私だけかもしれません。

外国人のほとんどは、Tシャツに短パン、足元はサンダルが一番多かったように思います。彼らには銀座が特別な街という感覚はないのでしょうが、それにしても短パン、サンダルにはびっくりします。

日本人は出かけるときには、何を着ていこうとまず考えますよね。でも外国人にはそういった感覚は皆無なのでしょう。飛行機から降りてくる姿を見ても、同じように短パン、サンダルですし、富士山に登る人の中にも、短パン、サンダル姿を見かけますから、服装への認識が全く異なっているのではないかと感じます。

町の景観が変化してくるように、そこに集う人々の感覚も変わってきているということを、いやがうえにも思わずにいられません。

しかしながら、リクルートスーツで会社訪問をする姿は、何故変わらないのでしょう。皆、一様に黒のスーツ姿、履いているのはもちろん黒の皮靴です。
新入社員研修をする際には、その黒のスーツ姿がずらりと並びますから、ある意味異様な光景かもしれません。以前は紺色のスーツや茶系のスーツ姿の人も見かけましたが、今は黒一色です。

就職をするためには、個性には蓋をして皆一様な姿に変身するのですから、おかしな話です。

装いはその人の考え方や、生き方にも通ずることが多く、その場にふさわしいものでありたいといつも考えています。スーツにスニーカーは、やはりおかしいと感じるのは、もはや古いのかもしれませんが、私は貫き通したいと思っています。